れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ヒヨドリバナ(鵯花)

2020-07-31 05:23:18 | 野の花日記

ヒヨドリバナ(鵯花)
<キク科フジバカマ属>
個人的には好きな花だ。
低山や野原ではよく見られる花なので、
時には目にも留めずに過ぎ去ってしまう事もある。
よく見れば、皆懸命に生きてるなぁ~と思うから不思議。

多年草で、茎には縮れた毛があつてざらつく。

葉は薄く、卵状長楕円形または楕円形でふちに鋭い鋸歯がある。

両面に縮れた短い毛がまばらに生え、裏面には腺点がある。

葉はつやも香りもない。
上部の枝先に多数の頭花をつける。

筒状花は白色だが、稀に紫色を帯びる。
しばしばウイルス病で、葉に黄色の斑点が現れる。

 

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ハナイカダ(花筏)の実とアサギマダラ

2020-07-30 04:48:22 | 木の実

ハナイカダ(花筏)の実
<ミズキ科ハナイカダ属>
友人と雨の晴れ間をぬって高尾山へ行った。
「80歳までがんばろうね」
と約束してある。
健康登山も兼ねている。高尾は花も木の種類も多い。
ハナイカダの花は見たことはあるが、黒い実は初めて出会った。
日影の方から行き、ポンプ小屋を越えて行った。
途中、道が川になっていて登山靴は水浸しで、
道も崩れていて木の根につかまりながら歩いた。
山では当たり前のことだと言うのを若い頃経験していたのがよかった。
おかげで、アサギマダラにじっくり出会えた。

山地に生える落葉低木。
葉は互生し、長さ6~12センチの長楕円形で、ふちに芒状の鋸歯がある。


5~6月、葉の表面の主脈の中央に淡緑色で4弁の小さな花をつける。

雌雄異株。

上は春に撮った花です。
たぶん・雄花かなぁ。



雄花は数個集まってつき、雄しべは4個。
雌花は通常1個で、稀に2~3個つき、雌しべは1個で、
柱頭は4裂する。

果実は直径7~9ミリの球形で黒く熟し、甘みがある。
(今度、1個は食べてみたい)
若葉は山菜として利用されるそうです。

おまけ「あさぎまだら」

登山道を優雅に飛んでいて、よく出会う。
高尾山ではキジョランが多いので食草だが、
幼虫はガガイモ科の植物を食べる。

大きさは55~60ミリ。

移動力があり、北海道南部でも成虫が見られる。

関東地方以南に土着。
関東地方では5~9月に2回発生。

食草はキジョラン、カモメズル、イケマなど。

 

 

 

 

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ミヤマシラスゲ(深山白菅)

2020-07-29 08:12:15 | 野の花日記

ミヤマシラスゲ(深山白菅)
<カヤツリグサ科スゲ属>
花が地味すぎて、なかなか取り扱わない。
たまには、雨やコロナで出かけられないこともあって、
地味なものにも目が行くと、それなりにかっこよかったりするので不思議だ。


湿地を好む多年草。
横走りする地下茎があり群生する。

基部の鞘は淡色。
葉は幅8~15ミリ、下面は粉白。
有花茎は高さ30~80センチ。


雄小穂は線形で濁黄色、長さ3~7センチ。雌小穂は2~6個で、長さ2,5~6センチ、
幅7~9ミリ、苞は長い葉身があり、最下の苞にも鞘はない。

果胞は鱗片より長く長さ葯4ミリ、
熟すと著しく膨らみ、隙間なく密集し、乾くと黒色に変色する。
柱頭は3岐。果胞が未熟な個体の場合はカサスゲに似ているが、
葉の下面が著しく粉白の点と雌花のりん片が凹頭芒端なので区別する。
花期は5~6月で、画像は7月中旬です。

地味だけど、元気がある。

 

 

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ウマノミツバ(馬之三葉)

2020-07-28 05:07:37 | 野の花日記

ウマノミツバ(馬之三葉)
<セリ科ウマノミツバ属>
観察会で高尾に行ったのはもうだいぶ前の事なのだけれど、
ここで、ウマノミツバ(馬之三葉
を教えてもらったのが初めてだった。
目立たないけれど、なんで?ウマノミツバかと言えば、
「それほど、美味しくないから」との事だったのをよく覚えている。
後から調べたら、三つ葉(ミツバ)に似ているが食用にならないどころか
毒性があるそうなので、要注意。



林下の木陰などに生える多年草。

葉は直立して枝を分け、30~60センチになる。



葉は3全裂し、表面にしわがあり、裏面では葉脈が隆起する。

小形の複数形花序を出し、小さな花白い花を開く。
小散形花序のなかに両性花と雄花を混成する。



花弁は5個で内側に曲がる。
果実は球形であらいかぎ毛が密生する。

和名は馬之三葉で、食用にならない(毒があると書いてある辞典もある)
ので、せいぜい馬に食べさせる程度のミツバと言う意味からきている。

 

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ガンクビソウ(雁首草)とヤブタバコ(藪煙草)

2020-07-27 05:34:02 | 野の花日記

ガンクビソウ(雁首草)
<キク科ヤブタバコ属>
頭花が非常に大きく、花は俯いているので見えずらい。
ヤブタバコと比べるとその大きさで違いがよく解ります。

林の中に生える多年草。
茎の上部で分かれた枝先に下向きに花をつける。
この形がちょうど、煙管(きせる)の雁首に似てることから、
この名がある。



頭花のすぐ下に小さな苞葉がつく。
下部の葉は卵形で基部は丸いか、やや心形で長い柄がある。
根生葉は花の頃には枯れる。


ヤブタバコ(藪煙草)
<キク科ヤブタバコ属>

根生葉が大きく、タバコの葉に似ているのでこの名がある。

林の中などに多く25~150センチの1~越年草。
太い茎は途中で伸びるのをやめ、数本の長い横枝を出す。



花の頃には枯れることが多い。
頭花は1センチほどで、筒状花ばかりなので、
咲いているようには見えない。

横枝の葉のわきに下向きにずらりと並んでつく。

 

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ヒオウギ(檜扇)

2020-07-26 05:59:27 | 野の花日記

ヒオウギ(檜扇)
<アヤメ科アヤメ属>
色鮮やかで、剣丈の葉の根元の並びが、
薄く削いだ檜の板を要(かなめ)でまとめた檜扇
(ひおうぎ)の根元の様子に似ているので、
この名がある。

葉は長さ30~50センチ。
6枚の花弁は淡い橙色で、濃い橙色の小点がある。

古くから庭に植えられてきたので園芸植物として認識されそうだが、
もともとは山地や海岸近くの日当たりのよい草原に自生する野草。

花は直径3~4センチで、花茎は高さ0,6~1メートル。
上部で枝分かれし、一日花が咲く。

根と茎は射干(シャガ)という漢方薬になる。

下は「ぬばたま」と呼ばれる種子。

秋に熟すと、果実は割れて
中から直径5ミリほどの漆黒の種子が現われる。

万葉集で詠われた「黒」の枕言葉である
「うばたま」や「ぬばたま」はこの色に由来します。

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フシグロセンノウ(節黒仙翁)

2020-07-25 06:32:15 | 野の花日記

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
<ナデシコ科マンテマ属>
茎の節の部分が少し太くなり、黒紫色を帯びる事から節黒
(ふしぐろ)、京都の嵯峨の仙翁寺に近縁種のセンノウが
植えられていたことから仙翁(せんのう)で、
合わせて「節黒仙翁」と名付けられた。
名前ほど節黒は解らない。



山地の林下や薄暗い林の縁などにはえる多年草。
ひっそりと咲いても、目立つ花色。




茎は直立し、高さ40~90センチになる。
(ここのは丈が低いものでした)

葉は対生し、卵形または楕円状披針形で長さ4~15センチ、
幅2,5~4センチあり、先端が尖る。



茎の先に朱赤色の大きな花を平開する。
花弁は5個、下部は狭まっている。
各花弁ごとに2個の小鱗片がある。

 

 

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ギンバイソウ(銀梅草)

2020-07-24 05:30:03 | 野の花日記

ギンバイソウ(銀梅草)
<ユキノシタ科ギンバイソウ属>

名前の通り花の色と形が白梅に似ていることからこの名がある。
その他に葉も花も白いアジサイにも似ているので、
はじめは紫陽花と間違えそうになるので要注意。


山地の木陰に生える多年草。
茎は直立して枝分かれせず、高さ50~80センチになる。

葉は対生し、楕円形または倒卵形。

茎の先に集散花序を出し、10~20個の花を開く。
花序は初めは数個の苞に包まれて、球状をしている。

装飾花(中性花)が数個あり、白色または淡紫色の花びら状の萼片3個を持つ。

両性花は白色で径2センチほどあり、梅花状をしている。

 

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ヒメシロネ(姫白根)

2020-07-23 07:01:56 | 野の花日記

ヒメシロネ(姫白根)
<シソ科シロネ属>
普通にシロネは知っていたのだが、ずいぶん花が小さくて、
白い花が目立たない。
結構群生したりする。湿地が好みのようだ。

多年草で、茎は白花の地下茎から直立し、
しそ科の特色である四角で30~70センチになる。

葉は対生し、長楕円状披針形で長さ4~8センチ、幅5~15ミリ、
先は鋭く尖り、ふちに鋭い鋸歯がある。

葉のわきに小形で白色の唇形花をつける。

似た物に、シロネ、ヒメサルダヒコ、コシロネがある。

 

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ギンレイカ(銀鈴花)

2020-07-22 04:54:32 | 野の花日記

ギンレイカ(銀鈴花)
<サクラソウ科オカトラノオ属>
私が不思議に思ったのは、ミズタマソウは
これから8月や9月になって咲くはずなのに、
実の状態だから・・。
でもたぶん・これからこの実の先に、白い地味な花を
咲かせるのだろうと思ってしまったら、
よく調べたらギンレイカ(銀鈴花)だった。

似た物にタニタデやウシタキソウがあるので、間違っていたら
ご指導宜しくお願い致します。

山野の林下の湿った所に生える多年草。


高さ30~60センチで全体無毛。

葉は長楕円形で長さ5~10センチ。

夏、茎の頂に総状花序をつけ、小白花を開く。
和名は銀鈴花の意味。
別名、ミヤマタゴボウとも言う。

(はじめ、ミズタマソウで掲載してしまいおかしいなぁ?と思ったら、
ギンレイカだと気が付いてよかった。植物はほんとうに私には難しい)

<おまけ>
オオミズアオです。
成虫は、1年に2回あらわれる。
さなぎで越冬するヤママユがの仲間。


 

 

 

 

 

 

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