れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ヤマブキソウ(山吹草)

2021-03-31 05:44:04 | 野の花日記

ヤマブキソウ(山吹草)
<ケシ科クサノオウ属>
もう、だいぶ前から毎年、
この季節になるとヤマブキソウに逢わずにはいられない。
花は山吹の一重の花にそっくりだ。
黄色い花がとても目立つ。

山地や平地の林の下に群生したりする。
根生葉は長い柄のある羽状複葉で、5~7枚の小葉からなる。


小葉は長さ1~5センチで、ふちは不規則に切れ込み、鋸歯がある。


陽が差していなかったので、花が全開していない。



半開きなのもそれはそれで奇麗だ。

ぼやけてしまったが、群生していた。

    俳句は季語で山吹草(やまぶきそう)があった。

   藪中や日の斑とゆらぐ山吹草  金尾 梅の門

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ヨゴレネコノメ(汚猫目)

2021-03-30 05:07:40 | 野の花日記


ヨゴレネコノメ(汚猫目)
<ユキノシタ科ネコノメソウ属>
ハナネコノメは、人気があるけれどヨゴレネコノメは、殆ど気にされていない。
名前も汚れだなんて!考えて名前を付けて欲しかった。
蕾の先に可愛い葯の暗紅色をつける。


低山の沢沿いのやや暗い水湿地に生える多年草。
地味だけれど、会えると嬉しい花です。



茎は高さ10~20センチで、紫色を帯びる。



葉は対生し、卵形または広卵形、表面に汚白色の斑紋がある。
茎の先に小さな花が咲く。

萼片は閉開せず、花弁が無い。雄しべは4個で、葯が暗紅色。


小さな、葯が可愛い。




      おまけヤマネコノメソウ(山猫草)


ヤマネコノメソウ(山猫目草)
<ユキノシタ科ネコノメソウ属>


根生葉は腎円形で長い柄があり、花茎には、1~2枚の茎葉を輪生し、
緑色の花弁のない花を開く。

  おまけのよく似たトウダイグサ(燈台草)
    こちらは野川公園にて。

トウダイグサ(燈台草)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
切ると乳白色の汁が出るが有毒。
茎の先にやや大きめの葉を5枚輪生する。

     俳句は燈台草(燈台草)の季語はあるが、
 (例句がカラー図説の日本大歳時記にも掲載されてないので、
      春炬燵で)春火鉢、春暖炉、炬燵塞ぐ・などとも使う。

     新聞をひろげっぱなし春炬燵  川崎 展宏

        

 

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マルバスミレ(丸葉菫)

2021-03-29 04:55:12 | 野の花日記

マルバスミレ(丸葉菫)
<スミレ科スミレ属>
本当はもっと愛らしいのだけれど・
カメラの調子もお天気の様子もいまいちで、
こんな画像しかないのが残念です。
丸い葉と花色がここのは白色なのが特徴です。

後ろ姿も可憐でしょ。
以前はケマルバスミレと呼ばれていたそうで、
(え??私には毛なんて見えないのだが)毛のあるものが殆どなので、
平凡なマルバスミレという名になってしまった。

花は葉より上に咲き、白色~ピンクがかった白色で、
花弁は丸みを帯び、側弁基部は有毛のものと
無毛のものとがあるそうだ。


萼片の付属体には2~3切れ込みがある。

葉は心形または卵形で基部は心形、花期の葉葉の先は鈍頭
花後はとがる。
植物全体に短毛が密生とあるが・目の悪い私にはよく解らなかった)

  

      おまけはやっと会えたヒイラギソウ(柊草)

     もっときれいに咲いた頃、行くつもりでいます。
     それまでは掲載は伸ばします。
     野川に通ってもう何年になるだろう・・・
     その間、ヒイラギソウに逢いたいと思いながら・
     出会えなかった花です。雨の曇りの日にやつと出会えました。

         ヒイラギソウ (柊草)
         <シソ科キランソウ属>

      俳句花曇(はなぐもり)
      養花天(養花天)とも。
      花の咲く頃の曇天を言う。

   研ぎ上げし剃刀にほふ花ぐもり  日野 草城

   父も母も樹の中にいるはなぐもり    松下 けん

     

      
     

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ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛)

2021-03-28 04:54:45 | 野の花日記

ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛)
<スミレ科スミレ属>ナガバノなので、
確かに葉は大きくて細長いのが特徴。
どのスミレも愛らしい。名前がついてるので仕方なく、
名前くらい覚えようと努力中。間違ってたらご指摘下さい。

山地や丘陵の林下に生える多年草。地下茎は太くて横に這い
節が多い。葉は花より遅れて開き、三角状披針形で長く尖り、
基部は深い心形で長さ5~10センチある。

花の直径は2~2,5センチで花は大きく淡紫色で、
白色に近いものもある。
葉は長さ10センチほどで、幅が狭く先がとがるのが特徴。



花の後ろの部分(距)が白くぷっくりと丸く短い。


草丈は5~12センチ。距は4~5ミリあり太い。

   おまけたまたまナナフシの話をしていたら、
   目の前にナナフシの赤ちゃんがいたのでビックリした事!です。

 

      俳句春の海で。
     「春の海ひねもすのたりのたりかな  蕪村」

     春の海一粒の雨一話   渡辺 政吉

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ヒナスミレ(雛菫)とオクタマスミレ(奥多摩菫)

2021-03-27 06:07:16 | 野の花日記


ヒナスミレ(雛菫)
<スミレ科スミレ属>
淡い紅紫色のスミレで目を引く愛らしいスミレだ。
葉は細長く、縁は波打ち葉の先つぽは細長い。
あんまり可愛くて、葉裏をひっくり返すのを忘れたが、

紫色を帯びるもの多いそうだ。

山地の林下に生える多年草。
葉は長さ3~6センチ先はとがり、縁にやや目立つ鋸歯がある。

(裏面は紫色を帯びる。次回は忘れずに葉裏を見る事。)
時に表面に白斑が入る。(今度探そう)


花は葉より上で咲き、淡紅色。萼片の付属体は切れ込む。

葉は地面に対して水平に広がり、心形で、
葉の表面と裏面の脈上にに粗い毛が散生する。(気をつけてみよう)

他のスミレに先駆けて咲き、上弁がウサギの耳のように立ち上がる。

      おまけオクタマスミレ(奥多摩菫)

オクタマスミレ(奥多摩菫)
<スミレ科スミレ属>
珍しいスミレがあるよと、ご夫婦の方の教わつたが、
咲か出会えるとは思っていなかったのが本音。
写真を撮っていた女性が教えてくれたが見たの1本だけでした。
エイザンスミレとヒナスミレの交雑種だそうです。

葉は卵状披針形で浅裂~中裂し、不規則な鋸歯がある。
花は直径1,5センチほど、花弁は淡紅紫色~紫紅色。
側弁は有毛。出会えてハッピーだった!


    俳句で(我が家の近くの千川通も石神井川も満開です)
    朝桜、夕桜、夜桜、嶺桜、庭桜、家桜、八重桜、牡丹桜、
    桜吹雪、染井吉野、桜の園などなどと、使う。
           

    したたかに水を打ちたる夕ざくら   久保田 万太郎

    さきみちてさくらあをざめゐたるかな 野沢 節子

    

 

 

 

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エイザンスミレ(叡山菫)

2021-03-26 06:54:29 | 野の花日記

エイザンスミレ(叡山菫)
<スミレ科スミレ属>

高尾では、菫がたくさん咲いていて見頃だった。
その場では、何となくわかったつもりが、画像で見たら
迷いが出て、全く自信喪失になったが、
その中でやっと確信が持てるのが葉が他のスミレと違って
ギザギザなのが特徴なので同定できる。
淡い紅色がまた愛らしい。

花は大きく径2~2,8センチくらいあり、
白から濃いピンク色で花弁の縁は波打つ。
側弁基部は有毛、花には香りがある。


葉は3全裂するもの、3全裂し外側2裂片の基部で2全裂または深裂して
鳥足状に5全裂するものがある。

芽生えの後の第一葉は3全裂。
夏葉は極端に大きくなるものがある。


下は元気に咲いていたタチツボスミレ(立壺菫)



よく群生する。石垣の間などからもよく咲いていました。
距は紫色。葉は心形で、縁に低い鋸歯がある。
関東地方では淡紫色のスミレで、托葉が切れ込んでいれば
ほぼ、タチツボスミレと思っていい。




唇弁に紫のすじがある。
茎葉は上部では三角形になる。(茎は途中で枝分かれする)

 

    俳句菫(すみれ)、菫草(すみれぐさ)、花菫など。

    (やっぱりこれは取り上げないといけない。)
       山路来て何やらゆかしすみれ草  芭蕉

       菫程な小さき人に生まれたし  夏目 漱石

       菫のやうに泪もろくて雨合羽  
清水 恵子

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ハナネコノメ(花猫目)

2021-03-25 06:12:43 | 野の花日記

ハナネコノメ(花猫目)
<ユキノシタ科ネコノメソウ属>
この時期、やっぱり会いたいハナネコノメ、
時期を逸すると、この赤い蕊が落ちてしまう。この赤い蕊に逢いたくて、
6号路が閉鎖だったので、蛇滝方面に降りて、目いっぱい見学して、
バスを待ち、高尾駅から帰った。充実した一日でした。


谷川の縁などの湿った場所に群生する多年草。
前回、イワタバコを見に来た場所で、たくさん咲いていた。



走出枝は発達して長く這い、普通は暗紫色を帯び、白い軟毛が少し生える。

葉は対生又は互生し、扇状円形で先の方に3~7個の鈍い鋸歯がある。

約5センチの花茎を出し、先端に2~3個の花がまばらに咲く。

花弁は無い。萼片は4個、白色で斜めに開く。葯は暗紅紫色。

満開だったハナネコノメ。
       
     俳句猫の目草(ねこのめそう)で。(ハナネコノメは無いので)

     雪解山夜の貌して猫の目草  吉田 鴻司
   

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ツルカノコソウ(蔓鹿子草)

2021-03-24 07:38:53 | 野の花日記

ツルカノコソウ(蔓鹿子草)
<オミナエシ科カノコソウ属>
はじめ見つけた時はまだ蕾状態だったので、何の花だろうと、
思っていた。まだ時期が早くやっと蕾をつけた状態でした。
でも、親しい感じがして・キットツルカノコソウだと思っていました。
観察員のTさんに初めて教わった名前で忘れていませんでした。


この状態じゃ、まだ名前が思い出せませんよね。



山地や丘陵の谷にそつた日陰の湿地によく群生する多年草。

上から見た場面です。
茎は柔らかで、みずみずしい。
花の色は白で薄い紅も混じる。

花茎が伸びきる頃、地面の上に長いつる枝を四方に出して繁茂する。

和名はこの特徴からきている。
(ちょっと見には蔓は、よく解らない)

これからたくさん咲いて楽しませてくれることでしょう。

     俳句春陰(しゅんいん)
       心理的には春愁ふ、花曇・鳥雲・鯖雲・春愁などもある。

      終の土蔵春陰のほか添ふものなく  宮津 明彦
      
      春陰の書屋を安しとて出でず    井沢 正江

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ユリワサビ(百合山葵)

2021-03-23 05:01:12 | 野の花日記


ユリワサビ(百合山葵)
<アブラナ科ワサビ属>
高尾山にこんなにたくさん生えているとは知らなかった頃、
ユリワサビを見に、遠くの里山まで出かけて行き、

斜面を降りて川の向こうに咲いている数輪の百合山葵に感動したものでした。
それはそれで、とにかくお気に入りの花です。

高尾山に行くと、もう~それが山沿いに群生して生えていて・・
でも、苦労して見に行ったユリワサビが懐かしい。



をもむとワサビのような香りがし、
冬になるとゆり根に似た小さな球根を作るのでこの名がある。

早春の低山の谷沿いに白い4枚の花弁を十字型に開く。

花の直径は1センチほど。
茎は地を這い途中から斜めに立ち上がる。

茎につく葉は小さく、茎の根元から出る葉は直径2~5センチ
で、長い葉柄がある。

野生のワサビは、葉の直径が6~12センチと大きい。


葉っぱを少し齧ってみてもツーンとは来ず、わずかにワサビの香りがある。
触っただけでもワサビの香りがします。

     俳句山葵(わさび)
     山葵田(わさびだ)山葵沢(わさびさわ)とも使う。
     
     山葵田に沿ふ杣道も水はしる  坂根 厳雪
     
     昏れて行く水音山葵田にのこる 島村 茂雄

 

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ミヤマカタバミ(深山酢漿草)

2021-03-22 06:47:33 | 野の花日記

ミヤマカタバミ(深山酢漿草)
<カタバミ科カタバミ属>
野の花なら何でも好きなのだけれど、
ミヤマカタバミは大好きな花の一つだ。
まだ日が照ってこないと、三つ葉の葉が閉じているし、花も開いていない。
これから、日が差し出すのでミヤマカタバミを充分楽しめた。

山地の木陰などに生える多年草。

葉は全て根生して長い柄があり、3小葉からなる。
(菫の葉が邪魔してるけれど。)


小葉は倒心形で長さ1~2,5センチ、幅2~4センチ。


7センチほどの花柄の先に花を1個つける。



花は白色で淡い紫色のすじがあり、径3~4センチで
コミヤマカタバミより大きい。

    俳句は三つ葉やクローバーも考えたけれど・・
    花曇りで。(養花天とも使う)
     研ぎ上げし剃刀にほふ花ぐもり   日野 草城

     父も母も樹のなかにいるはなぐもり 松下 けん

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