れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

キンラン(金蘭)とギンラン(銀蘭)

2019-04-30 08:50:29 | 野の花日記

キンラン(金蘭)
<ラン科キンラン属>
春の雑木林の林床に黄色い花を咲かす。
自然が豊かな里山に生えるが、
その美しさゆえ乱獲され、里山の開発などで
生息域が狭められている。


S公園も今年は1本のみ、
それも踏まれて倒れていた。
これは千葉の里山で出会ったもの。

まだ、つぼみのままでやっと出てきたばかりだ。
葉の長さは8~15センチで、縦に入る葉脈が目立つ。

大きさには変異が多く、
草丈40~80センチ。
直立した茎の先に鮮やかな黄色い花を3~10個、つける。



半開きのキンランの花は、
唇弁と側弁花からなる。
唇弁の中にはすじ状の模様が見られる。

 

上は牧野庭園にて。
去年は2本だったのが、増えていた。

花は半開きの状態で咲き、花色を金に見立てた名前。
花の下の細長い部分は花柄では無く子房で、
熟すと細長い果実になるそうだ。


ギンラン(銀欄)
<ラン科キンラン属>
白い花をギン(銀)に例えた名前。

千葉の里山にて1本、やっと出会えた。

小さく可憐な白い蘭で、
キンランやササバギンランより小さく、繊細そうだ。
葉は細く先端が尖る長楕円形で3~6個つき、
基部は茎を抱く。
茎の先に1センチほどの白い半開き、
またはほとんど開かない花を数個つける。



これは数年前、平和記念公園で出会ったもので、
ササバギンランかもしれません。
S公園では今年は見つからなかった。

 

 

 

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ニワトコ(接骨木または庭床)の花

2019-04-29 06:58:36 | 木の花

ニワトコ(接骨木または庭床)の花
<スイカズラ科ニワトコ属>

山野に生える落葉低木。
下部からよく枝分かれし、若い枝は淡緑色~淡褐色。
古い枝は樹皮が縦に裂けて落ち、灰褐色になる。

 

コルク質で髄は白色または灰褐色。

枝や幹の黒焼きは打ち身や骨折などの薬になるので、
接骨木とも言う。


 

葉は奇数羽状複葉で互生。
小葉は2~3対あり、長さ5~15センチの長楕円形または広楕円形で、
先端が尖る。

 

淡黄白色の小さな花を多数つける。

下はキミノニワトコ(黄実接骨木)の花と実

 

 

上はニワトコの冬芽で、花芽もつけている。

 

 

上はニワトコの実。

 

 

 

 

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ヤブニンジン(藪人参)とヤブジラミ(藪虱)

2019-04-28 06:58:33 | 野の花日記

ヤブニンジン(藪人参)
<セリ科ヤブニンジン属>
山野の木陰や竹藪などに生える多年草。
茎は直立して枝分かれし30~60センチになる。

 

葉は2回3出花状複葉、小葉は卵形で薄くてやわらかく、
両面に毛があり、縁に鋸歯がある。





枝先に複散形花序を出し、小さな花を開く。
小散形花序には両性花と雄花がある。
(私にはよく解らなかったが・)

5個の花弁は内側に曲がる。

 

和名は藪人参で藪に生え、葉が人参の葉に似ていることによる。

(・と、あるが私にはヤブジラミの葉の方が人参の葉に似ている気がして・
いつも悩む)

千葉の里山にて。

 

ヤブジラミ(藪虱)
<セリ科ヤブジラミ属>
野原に多く生える。
花が少し赤く見えるのでオヤブジラミかもしれません。


葉は2~3回羽状複葉で小葉は細かく切れ込む。
複散形花序に多数の花をつける。
白くて小さい花は5弁花で花序の外側の花が大きい。

 

 

藪にはえ、果実が複にくっつくことや、
その形からシラミに例えられた。

石神井公園にて。

 

 

 


 

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ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)

2019-04-27 05:47:26 | 野の花日記

ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)
<スイカズラ科カノコソウ属>

低山地や丘陵の谷に沿った日陰の湿地によく群生する多年草。



直径1~3ミリ程度の小さな花が集合し、
茎の先にルーペで見ると薄い紅色がほんのり見える
白色の花をたくさんつける。

 

花茎が伸びきるころ、
地上の上に長いつる枝を四方に出して繁殖する。
和名はこの特徴からきている。

 

草丈は20~40センチになり葉は対生する。



咲き始めの花の白とつぼみの淡紅色が入り混じり、
この様子が小鹿の背中にある白い斑点をモチーフにした
絞り染めの「鹿子絞り」を連想させるのでこの名がある。

 

 

 

 



 

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ヨゴレネコノメ(汚猫目)と花無しのハナネコノメ(花猫目)

2019-04-26 06:14:20 | 野の花日記

ヨゴレネコノメ(汚猫目)
<ユキノシタ科ネコノメソウ属>
低山の沢沿いのやや暗い湿地に生える多年草。

葯は暗紫色で、葉に複雑な模様がある。

 

 

走出枝は花の後伸び、
先端に基部の葉より大きな葉を数枚つける。





葉は高さ10~20センチで、紫色を帯びる。

 

葉は対生し、卵形または広卵形。
一般に表面に汚白色の斑紋がある。

 


茎の先に小さな花をつける。
萼片は花の頃にも平開せず、しばしば直立する。
花弁は無く、雄しべは4個で、葯は暗紫色。


ハナネコノメ(花猫目)
<ユキノシタ科ネコノメソウ属>

残念ながらあの特徴のある赤い葯が終わってしまったが、
花後のハナネコノメです。



赤い葯が可愛いんだけどね。

 

まだ、あの赤い蕊の花に出会ったことが無い。
来年の春には是非、お会いしたいと思っています♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年は是非、お会いしたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ヤマルリソウ(山瑠璃草)

2019-04-25 07:45:10 | 野の花日記

ヤマルリソウ(山瑠璃草)
<ムラサキ科ルリソウ属>

今年は遅れてしまったけれど、
やっと高尾山のヤマルリソウに出会えました。
山地の林の下や道端、丘陵などやや湿り気のある場所にはえる。

 

同属のルリソウは林内に生えるが、
山にはえるのでヤマルリソウ(山瑠璃草)の名がある。



根元につく沢山の葉はロゼッタ状に地面に広がる。
茎につく葉は小さい。




茎は長さ10~20センチ、
咲き始めは薄紅色で後に淡い青紫色に変化する。

 

花の中心は白い。
直径1センチほどだが次々と花を開く。



花後の花柄は垂れ下がる。
草全体に白い毛が多い。



茎にはたくさんの毛が生え、触れるとざらざらする。



高尾山にて。

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ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)とジュウニヒトエ(十二単衣)

2019-04-24 07:23:01 | 野の花日記

ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)
<シソ科キランソウ属>
ニシキゴロモの変種で、本州の関東地方から四国にかけて見られる。
高尾山にて初めて出会ったものだ。



葉の表面は普通、脈に沿って紫色になるのが特徴のようだ。
裏側は全体に紫色を帯びる。

 


実は・先日の観察会でまだ見た事がないニシキゴロモの話を聞いたばかりだった。
花はキランソウを薄紅色にしたような花なので、
このツクバキンモンソウと花はそっくりだ。
葉の脈に沿う紫色が無いだけでよく似ている。

 



上部の葉のわきに淡紅色の唇型の花を数個つける。
花冠の上唇がニシキゴロモよりずっと短く、
1ミリくらいで半円形になるという特徴がある。
(・と、書いてあるが・ニシキゴロモを図鑑で見ても、
よく解らない。葉の脈の紫色がなんと言われてもツクバキンモンソウの
特徴だと思う。)




キンモンソウはニシキゴロモの別名で、
またややこしい。
筑波山で初めて見つかったことからツクバキンモンソウ
(筑波金紋草)となったそうだ。


 

おまけの、高尾山で出会った
ジュウニヒトエ(十二単衣)
<シソ科キランソウ属>

 

花が重なって咲くことからこの名がある。
全体に白い毛に覆われている。
花は茎の先に何弾も輪生し、4~8センチの穂状につき、
下から咲きあがる。
花冠は長さ約9ミリの唇形で上唇は小さく、下唇は幅広く、深く3裂する。


 

下は
キランソウ(
金瘡小草
<シソ科キランソウ属>


別名はジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)

 

 

 

 

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ヤマシャクヤク(山芍薬)

2019-04-23 04:03:53 | 野の花日記

ヤマシャクヤク(山芍薬)
<キンポウゲ科ボタン属>
(ボタン科になっている図鑑もある)

生育地は山地の肥沃な沢沿いの林下にはえ、
高さ40~50センチになる多年草。





茎の先に径4~5センチの白色で花を1個、
上向きに咲かせる。
萼片は緑色の卵形で不通は3個ある。
花弁は白色で5~7個あり、倒卵形で完全には開かない。





他に落葉広葉樹林などに生えるベニバナヤマシャクヤクがある。


 

葉は3~4枚が互生し、多くは2回3出複葉。
小葉は楕円形または倒卵形で、裏面は毛が無く白色を帯びる。

 

まだ蕾の時に撮ったものです。

3,4日ではらりと落ちてしまうので、
ちょうど咲いている時に出会えるのはラッキーだと思う。




だいたい毎週決まった曜日に用事を終えてから、
牧野庭園と石神井公園に出かける事が多いのだが、
蕾に出会って1週間後に行くともう散った後なので、
今回は咲いている時期に出会えて幸いでした。

(牧野庭園にて)


 

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シラユキゲシ(白雪芥子)

2019-04-22 05:49:37 | 野の花日記

シラユキゲシ(白雪芥子)
<ケシ科シラユキゲシ属>

日本在来のものかと思っていたら、
中国から渡来したものらしく、
一般的な植物図鑑には載っていなかった。


多年生草本で、植えておくと毎年出てくる。

 

 

草丈は30センチくらいで、
葉は心臓形で、ふちは緩やかに波打ち、
長い茎の先に4枚の薄い感じの白い花びらが優しい。

 



茎は紫色を帯び蕾を2~3個つける。
ほっておくと群生する。


英名はスノーポピーと愛らしいが、
中国名は「血水草」と言い茎を折ると橙色の液が出てくる。
繁殖力が強いので、将来は・要注意外来生物になるかもしれないと、
言う事でもあるようだ。

 

 

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オオカワヂサ(大川萵苣.)

2019-04-21 06:54:32 | 野の花日記

オオカワヂサ(大川萵苣.)
<ゴマノハグサ科クワガタソウ属>
よく川の中に群生しているのを見かける帰化植物だ。
これは、落合川だったが、
保谷まで散策した時、白子川にも群生していた要注意の帰化植物だそうだ。
私は以前から、埼玉の都幾川で時々見つけていた越年生草本。

 

全体に短毛があり、
茎は下部でよく分岐して斜上または匍匐し、
先端は直立して高さ30センチほどになる。



葉は上部では細い苞葉となる。
葉腋に直径4ミリほどの、4裂した青色の花を一つずつつける。

 

花冠は萼片とほぼ同じ長さで無柄。

 

花は可愛いが、要注意帰化植物なのだそうです。

 

 

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