ヒトツバカエデ(一葉楓)
別名マルバカエデ
<カエデ科・カエデ属>
山地に生える落葉高木。
樹皮は暗灰色で皮目が目立つ。
葉は倒卵状円形。
先は短く尾状にとがり、基部は心形。
5~6月、枝先に総状花序を直立する。
翼果ははじめは淡褐色の毛があり、
鋭角に開く。
コウヤミズキの実
<マンサク科・トサミズキ属>
トサミズキやヒュウガミズキに似ているが、
花軸やガクが無毛で一つの花房に7個前後の花をつけ
葯は暗紅色です。
早春 、芽が出る前に淡黄色い花を垂れて咲かせる。
葉は互生して 円形でふちに 鋸歯がある。
まだ若い実がなっている。
花後のミズキの葉はどれも丸く、
若葉の朝緑色が美しい。
↓コウヤミズキの実のアップ
のちに黒く熟し裂けるのを見てみたい。
オニイタヤ
<カエデ科カエデ属>
湿り気のある場所に生える落葉高木。
葉は対生、長さ10~25cmで、掌状に5~7裂する。
葉の表面には毛がなく、裏面には細毛が密生する。
オニイタヤは、葉の大きなイタヤカエデの意味である。
武蔵森林公園のオニイタヤは、
本当に見ごたえがある。
カジカエデ(梶楓)の実
<カエデ科カエデ属>
別名オニモミジ
山地に生える落葉高木。
樹皮は灰褐色でなめらか。
葉は直径6~15センチで掌状に5裂する。
上部の3裂片が大きく、ふちにはあらい鋸歯がある。
裏面は有毛。
4~5月、前年枝から散房花序をだし、
暗紅色または淡緑色の花を開く。
雌雄異株。
翼花は長さ3~3,5センチで粗毛があり、翌の開きが狭い。
カシワ(槲)のまだ若い実
<ブナ科・コナラ属>
山地に生える落葉高木。
樹皮は黒褐色で厚く、縦に裂け目がある。
葉は枝先に集まって互生し、
倒卵形または広倒卵形でふちに鋸歯がある。
花は5~6月に咲き雄花序は長く垂れ下がり、
雌花は本年枝の葉脈につく。
堅果は卵球形で、
下部は総萼片が密生する殻斗に包まれる。
コナラ(小楢)
<ブナ科コナラ属>
日当たりのよい山野に見られる落葉高木。
樹皮は灰黒色で、縦に不規則な裂け目がある。
葉は有柄で互生し、
倒卵形でまたは倒卵状長楕円形、先は鋭くとがり、
基部はくさび形または円形で
ふちにはとがった鋸歯がある。
裏面には星状毛と絹毛があり、灰白色。
花は4~5月に咲く。
雌花は目立たない。
雄花序は、本年度の下部に多数垂れ下がる。
堅果は楕円形または円柱状長楕円形で、
下部は小さな鱗片状の総苞片が瓦状にびっしりついた殻斗におおわれる。
<俳句歳時記>秋
柞(ははそ)
(柞紅葉・小楢・楢紅葉・楢・櫟紅葉)
柞葉の明るさひとりは宮大工 中北 綾子
楢山に楢の実青く飛んで雨 木村 蕪城
をんなでて切口上やならもみじ 小島千架子
ナツハゼ
<ツツジ科・スノキ属>
山地や丘陵に多いよく分岐する落葉低木。
葉は卵状長楕円形または卵状楕円形で長さ4~6センチ。
5~6月、本年枝の先に長さ6センチの総状花序をだし、
淡黄褐色の花を多数咲かせる。
花冠は鐘形で5浅裂する。
液果は球形で黒褐色に熟す。
酸味があり食べられる。
ウワミズザクラ(上溝桜)の実
<バラ科・サクラ属>
別名ハハカ
山地に生える落葉高木。
樹皮は暗紫褐色で横に長いはっきりした皮目がある。
前年枝は黒紫色で光沢がある。
葉は互生し、卵形または卵形長楕円形で先は尾状にとがる。
4~5月、
葉が開いてから本年枝の先に総状花序をだし、
白色五弁の花を多数つける。
果実は長さ6~7センチの卵円形で黄赤色から黒く熟す。
クマシデ(熊四手)
<カバノキ科・クマシデ属>
山地に生える落葉高木。
若木の樹皮はなめらかだが、
老木になると黒褐色になり、
縦に裂け目ができてはがれる。
葉は互生し長楕円形または披針状楕円形で先は長く鋭くとがる。
花は4月頃、葉が開くと同時に咲く。
雄花は前年枝から垂れ下がり黄褐色で長さ3~5センチ
雌花は緑色で本年度の先端につく。
果穂は5~10センチの長楕円形で、
葉状の果苞を密につける。