れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ホタルカズラ(蛍葛)

2021-04-30 06:45:32 | 野の花日記

ホタルカズラ(蛍葛)
<ムラサキ科ムラサキ属>
森林公園まで車でワンコを載せてでかけた。
いつもより人が多い。東京は緊急事態宣言で電車には載りたくない
ので、久しぶりの車だったし、広い緑のある場所ならいいだろう
と思い、出かけた。近日中に、吃驚するほど咲いていたカライトソウ
を掲載します。キンランもギンランもあちこち咲いていました。
ぽんぽこ山の奥には雛罌粟が植えてあって皆、
その前で写真を撮っていました。

日当たりのよい乾いた山地に生える多年草。
野川公園の植物園は群れて咲いているが、森林公園には、
いかにも、自然に生えましたと言う感じで数本咲いていただけでした。

開花後、根元から横に這う長い枝を出し、先端から根を出して、
新しい株を作る。葉は狭長楕円形。冬も枯れずに残る。


葉のつけ根に青紫色の鮮やかな花をつける。
花の色を蛍に見立てた名前。




ぽんぽこ山の奥の雛罌粟の群れ

 

     俳句罌粟(けし)の花(芥子の花)
      または、雛罌粟(ひなげし)は
     虞美人草(ぐびじんそう)、ポピー、コクリコ
      などと使われる。

       朝は鐘の音こくりこの風が好き 鷲田 環

           環さん、元気でお過ごしですか?

     

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サワフタギ(沢蓋木)

2021-04-29 05:58:33 | 木の花

サワフタギ(沢蓋木)
<ハイノキ科ハイノキ属>
まだ、出会った事が無かった頃、秋が深まると鮮やかな藍色の実が、
たくさん実ると言うのをどこかで読んで、是非あってみたい木だった。
今でこそ、もう数回は出会っているので解るが、
出会う前にはその青い実を夢見たものだった。若かったなぁ~♪


山野に生える落葉低木~高木。
樹皮は灰褐色で浅く縦に裂ける。

葉は互生し長さ4~8センチの倒卵形または、楕円形。
先端は短く尖り、縁には細かい鋸歯がある。

枝の先から長さ3~6センチの円錐花序を出して、白い花を密につける。
花冠は直径7~8ミリで5深裂する。
雄しべは多数。雌しべは1個。



果実は長さ6~7ミリのゆがんだ卵形で藍色に熟す。

  おまけの高い所で咲いていたハクウンボク(白雲木)

   目黒自然園にて。(もうすぐエゴの花咲きだしますね)

    俳句は私の好きな豊口陽子さんの俳句から
    
    星空は抱卵の魚のさびしさ  豊口 陽子

       

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クサイチゴ(草苺)

2021-04-28 07:48:00 | 野の花日記

クサイチゴ(草苺)
<バラ科キイチゴ属>
木なのに、クサイチゴ(草苺)の名前がいまだによくわからない。
キイチゴの部類に入るのだが、草のように横に這うのでこの名があるとか。
余り納得はできないのだが・・。

結構、よく見られる。別名ワセイチゴ(早生苺)、
これは他の野苺より早く熟すので、果実の内部が中空に
なっているので、ナベイチゴ(鍋苺)とも呼ばれる。

地下茎は長く伸び新苗を出すので群生したりする。
茎や枝、葉には軟毛が密生し、腺毛や刺がまばらにある。

葉は奇数羽状複葉。小葉は1~2対あり、長さ3~7センチで
先は尖る。短い枝先に直径約4センチの白い花を1~2個咲かす。
花弁は5個。

果実は直径1センチの球形で、食べました♪ほのかに甘いです。
実になっていたのは、緊急事態宣言の前日の目黒自然園の出口で。

    おまけは間違っていたらご指導下さい。
 

  ウスバシロチョウ
うたかた花詩さん、蝶の名前教えて下さりありがとうございました。)

       俳句苺の花で花苺とも使う。

      岬より帰路は岐(わか)れて花苺 古館 曹人

      

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トウバナ(塔花)

2021-04-27 06:49:59 | 野の花日記


トウバナ(塔花)
<シソ科クルマバナ属>
塔に見立てるほどではない名前負けしている雑草。
小さいので花は解りずらいが、筒状の花は上下に分かれ、
さらに3つに分かれる。(画像では見えずごめんなさい)

淡紅色の小花を輪状につける。

花の長さは5~6ミリで上下に分かれる。
下唇は3つに分かれる。

根もとから枝分かれする。
茎の基部は地面を這い、その後立ち上がり群生す。

田の畔や山野の道端などに生える。

 

   おまけは要注意、嫌いな人は見ないように。

オカモトエダシャクの幼虫

    俳句の入った句を調べてみました。
  
  
     天平の塔の心礎に落椿   角和        
      
       塔遠み耕す人と白蝶と  和田 悟朗

      月残る霧に釈迦塔多宝塔  西村公鳳





 

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コゴメウツギ(小米空木)マルバウツギ(丸葉空木)ミツバウツギ(三葉空木)

2021-04-26 07:22:42 | 木の花

コゴメウツギ(小米空木)
<バラ科コゴメウツギ属>
ウツギ類はどれも好きだが、特にすきなのはコゴメウツギ(バラ科)、
次は石神井公園の淡いピンクが入ったサラサウツギ(ユキノシタ科)。

日曜日から、緊急事態宣言がでて、目黒自然園に行けなくなるので
大急ぎで意を決して出かけた。
ここでやっと出会えたコゴメウツギでした。

落葉低木で直径4ミリほどの小さな白い花を総状花序に開く。


花弁は5個。雄しべは10個。雌しべは1個。




マルバウツギ(丸葉空木)
<ユキノシタ科ウツギ属>

まだ、蕾の方が多かった目黒自然園でした。
本当はこれから咲きだすのだろうが、暫くは閉門中でしょう。

葉は対生し、長さ4~7センチの卵円形または卵形。ふちに鋸歯がある。



円錐花序に直径約1センチの白い花を多数開く。
(今はまだ花が咲いているのだけを撮ったので花数が少ないが・)

花弁は5個雄しべは10個。(まだきちんと開いていません)


ミツバウツギ(三葉空木)
<ミツバウツギ科ミツバウツギ属>
葉は3出複葉で対生する。
残念ながら、目黒自然園ではもう花が終わり、種ができていました。
ミツバウツギの特色的な実の形を載せておきます。

秋に私たちの間では、ボクサーパンツとか・キツネのパンツなどと
呼んでいます。

       俳句卯の花(うのはな)
       花空木・山空木・卯の花垣・空木の花などと使う。
       
       鉄路越ゆる卯の花月夜ありにけり 藤田 湘子


      

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サギゴケ(白花鷺苔)ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)トキワハゼ(常盤黄櫨)

2021-04-25 09:34:48 | 野の花日記

サギゴケ(白花鷺苔)
<ゴマノハグサ科サギゴケ属>
ムラサキサギゴケの1品種で母種が紅紫色の花をつけるのに対し、
白い花をつけるので区別できる。こちらの白色が本来の鷺苔の名前で、
図鑑では使われる。

シロバナサギゴケ(白花鷺苔)とも言う。
鷺と言う名前なので元来、白花がスタンダードという事だ。
実際には白花の比率は、ずつと少なくあまりみられない。

白い鷺草は、この頃はめったに見られない。

水田の畔や湿つた畑地の生え、匍匐茎を出して広がり
4月から5月頃小さな白い花を咲かせます。


ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
<ゴマノハグサ科サギゴケ属>
この、ムラサキサギゴケの方が、あちこちで見られる。
鷺の名前は本来は白い花の方からきていると言う事で、
こちらがムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
(図鑑によってはムラサキサギゴケをサギゴケと言い、
白花をシロバナサギゴケと書いてあるものもあります。)


湿り気のある水田のあぜなどによく群生している多年草。
葉は根元に集まりその間から横に這う枝を出して地面に広がる。

花は筒状で先端は上下に分かれ、下唇の方が大きく黄色と赤の
斑点がある。

雌しべの先はへら形で上下に分かれ、触れると閉じ、
しばらくすると開く柱頭運動をする。




カキドウシ(垣通)
<シソ科カキドウシ属>
茎がつるのように伸び、垣根をすり抜けて伸びていくので「垣通し」と
名前がついた。伸びた枝を触ると強い芳香が手に移る。

        俳句「行く春」
    春の名残、春のかたみ、春の行方
     春の別れ 春の限り 春の果 春の湊 春の泊 春ぞ隔たる
     春行く 春尽く 春尽(しゅんじん) 徂春(そしゅん)春を送る
     などと使う。

            行春の庭に熊手と草帚   星野 立子                                      

           行く春や心の中の蓑ひとつ  長谷川 櫂

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ハナヤエムグラ(花八重葎)キクムグラ(菊葎)ヤエムグラ(八重葎)オククルマムグラ(奥車葎)

2021-04-24 08:12:20 | 野の花日記

ハナヤエムグラ(花八重葎)
<アカネ科ハナヤエムグラ属>
いつも用事の後、一駅歩いて石神井公園まで歩く途中で、
普通のマンションの空き地で見つけた。
画像で撮ると、殆ど白にしか映らない。
これが見たくて、西武球場(薔薇展もすごく興味あったが。)
の薔薇展に行くとちょうど駅裏に咲いていたのを
楽しみにしていたのを思い出す。

原産地はヨーロツパ、北アフリカ、南西アジアで
日本では帰化植物として見られる。


ハナヤエムグラ属の唯一の種。
ヤエムグラ属とは近縁。


1年草で高さ30~40センチまで成長する。
葉には毛が生えており、長さ5~10ミリで6枚輪生する。


キクムグラ(菊葎)
<アカネ科ヤエムグラ属>
山地の林の縁などに生える弱弱しい多年草。
根もとからよく枝を分け、20~40センチになり、長さ6~15ミリの
葉を4枚輪生する。


夏、葉のわきから細い花序を出し、1個の目立つ苞葉と、
1ミリほどの小花を1~3個つける。



花柄は長さが不揃いで、柄の無いものから5ミリほどの
柄のあるものまである。


果実にはカギ形の毛が生えている。


ヤエムグラ(八重葎)
<アカネ科ヤエムグラ属>
幾重にも重なりあって生えるので八重葎。
人家の近くにも生える。茎に下向きの刺がある。
葉は線形で1~2センチで6~8枚輪生。
葉のわきに1ミリほどの黄緑色で4弁花の花をつける。

いかにも、雑草で花も地味。
果実は2ミリほどの球形で2個がくつつき、
カギ形の毛があつて衣服などにつく。


オククルマムグラ(奥車葎)
<アカネ科ヤエムグラ属>
日光植物園で、みたことがある。
深山の林下に生える多年草で、葉が車のように6枚輪生
することに、
由来する。
茎は下部が倒れ、先端や葉のわきに集散花序を出し、
白色で径3ミリくらいの4弁花をつける。

     俳句葎(むぐら)
    (八重葎)やえむぐら

     夏葎ふと誕生の匂ひかな 柿本 多映

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ジュウニヒトエ(十二単)アジュガ・キランソウ(金瘡小草)タチキランソウ(立金瘡草)

2021-04-23 05:55:57 | 風景

ジュウニヒトエ(十二単)
<シソ科キランソウ属>
名前は平安時代後期の公家女子の服装からきている。
幾重にも重なり咲く様からだろう。
高尾山などで見つけたりするとやはり嬉しいものだ。

花は唇形で長さ約1センチ。
上唇は2つに、下唇は3つに分かれている。
花色は白か淡紫色。


茎の先に4~8センチの花序をつけ、下から上に咲きあがる。
葉の縁には波状の鋸歯がある。
全体に白い縮れ毛がが生え、灰色がかって見える。

アジュガ(AJUGA)
<シソ科キランソウ属>
よくグラウンドカバーやコンテナで楽しまれている。
群生するとなかなか見ごたえがある。


セイヨウキランソウから作出された園芸品種で、ピンクや
白、クリーム色などが作られている園芸品。

キランソウ(金瘡小草)
<シソ科キランソウ属>
別名、ジゴクノカマノフタ。キランソウの名前の由来は不明だが、
古くから民間薬として使われていた。
薬草として使うと病気が治りジゴクノカマノフタが閉まる
と言う意味があるらしい。


花の長さは約1センチ。筒状の花は上下に分かれる。
根生葉を地面に張り付くようにロゼッタ状に広げる。
葉の裏側は紫色を帯び、全体に粗い毛が生える。
モモイロキランソウと言うのもあるらしい。


タチキランソウ(立金瘡小草)
<シソ科キランソウ属>
私は初めて見た。野川公園で、群生していた。
また新種?かと思ったら、タチキランソウと言うのだそうだ。
キランソウの種類は本当に調べたら、たくさんありますね。

タチキランソウはキランソウによく似た植物だが、
花冠の上唇が大きく2裂する。
名の通り茎が立ちあがることが多い。

タチキランソウはキランソウより日陰に生える傾向があるそうだ。
タチキランソウは人里から山地までが多い。

      

       俳句十二単(じゅうにひとえ)が入っている句を調べてみました。

          うつし世の十二単に囲まれて  後藤 比奈夫
           花野より十二単の風の色     鷹羽 狩行   

                  

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チョウジソウ(丁子草)

2021-04-22 06:58:45 | 野の花日記

チョウジソウ(丁子草)
<キョウチクトウ科チョウジソウ属>
初めて,この花にであったのは、もうずいぶん昔かもしれない・
それから、ずいぶん年がたっているが、見た数年はそこにあったが、
今はもう無い。でも、石神井公園でも野川公園でも群生していたりするので、
保護さえすればまた野に咲くだろうとは思っている。

どちらかと言えば、湿つた所が好きだ。60センチ内外の多年草。


葉は互生して細長く先がとがる。
信州などで見つけると群生していてとても美しいブルーだ。


茎の先に青紫色の下部が筒になる5弁の花を咲かせる。

   おまけアカメガシワの紅色のところを爪ではぐと、
   緑色になる事を教えてもらった事だ。
   赤い毛が取れると緑色になるのだそうだ。

       赤い色は爪でこすると緑になります。
 (あんまりはがさないでね。ほんの少し、やってみたら楽しいかも。)

  

テングチョウに逢いました。
和名は成虫の頭部が天狗の鼻のように伸びていることに由来します。

    俳句は季語ではないが天狗(てんぐ)で引いてみた。
    
     山泊り天狗と私だけの明度  山中 葛子

     
天狗泣き天狗笑ふや秋の風  正岡 子規

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タニウツギ(谷空木)ウツギ(空木)オニグルミ(鬼胡桃)雄雌花 テントウムシの卵

2021-04-21 07:10:41 | 木の花

タニウツギ(谷空木)
<スイカズラ科タニウツギ属>
咲いたばかりだったので、本当にピンク色が新鮮で愛らしかった。
そばに湧水があり、清らかな落合川が流れる。
絹柳や川柳の柳絮。柳の種類は柳とは思えない葉裏が銀色のギンドロ(銀泥)
枝垂れ柳や小米柳、イヌコリヤナギなど教わった。

別名、ベニウツギで落葉低木。
葉は対生し、4~11センチの楕円形または卵状楕円形。
先端は鋭く尖る。縁は鋸歯がある。
淡紅色の花を散房花序に2~3個のずつつける。

先は5裂し漏斗形で筒部になつている。雄しべは5個。

 


ウツギ(空木)
<ユキノシタ属ウツギ属>
いわゆるウノハナ(卯花)です。
山野に普通に生える落葉低木です。

白い花が可憐ですね。


葉は対生し、長さ5~12センチ。質は厚い。表面は星状毛が多くざらつく。
円錐花序を出し多数出し直径1~1,5センチの白い花を密につけ垂れ下がる。


ナナホシテントウかな。


テントウムシの卵。

オニグルミ(鬼胡桃)の雄花

今は、見ごろで雄花は垂れて見事です。

ちょっと遠かったけれど、雌花めっけ!


秋には青い実がよく見られます。

      俳句卯の花(うのはな)
     花卯木(花空木)、空木の花(うつぎのはな)
     
     卯の花や彳む人の透き通り   柳 麦水
         (佇)

    卯の花や森を出で来る手に提げて 石田 波郷

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