ワタスゲ(綿菅)
<カヤツリグサ科ワタスゲ属>
亜高山~高山の高層湿原に生える多年草。
多数の株が集まって写真のように群落となり、
白い綿毛を風になびかせる光景は美しい。
ワタスゲ(綿菅)の名はその白い毛糸のような果穂からきたもので、
別名のスズメノケヤリは、大名行列の毛槍を思わせる小さな果穂による。
サギスゲとよく似るが、
根は横に這わずに大株となり、茎につく葉は鞘状となる。
茎の先につく小穂は1個だけで、果穂が球状になる。
茎は細くてかたく、高さ20~50センチ。
小穂は花の頃は卵形で長さ1~2センチ、灰黒色のりん片のある花が多数つく。
果実は長さ2~2,5ミリの倒卵形、基部に絹糸状の花被片が多数あり、
花のあと伸びて長さ2~2,5センチの毛玉状になる。