浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ガッカリ

2020-01-28 19:15:25 | 
 久しぶりに書評を読んで本を注文した。その本、『建国神話の社会史』(古川隆久、中央公論新社)がたった今届いた。

 最初だけでも少し読んでおこうと思い読み始めたところ、5ページ目を読んでいて凍り付いた。

 第一行目である。

 「さて、「天壌無窮」とは、平安時代の720(養老4)年に成立した『日本書紀』の「巻第二神代下」、つまり神話を記した部分の・・・・」

 720年は、言うまでもなく「奈良時代」である。小学生でもわかる間違いをこのように平然と書かれていることに、私は驚くと同時にガッカリした。

 著者が間違って書いたにしても(書こうとする事項に直接関わらないことについて、ものすごく単純な間違いを書いてしまうことは私にもある)、当然著者の原稿を、中央公論新社の編集者がチェックしているはずである。それで見逃したとするなら、編集者の能力が低下している、といってもよいだろう。

 最近、岩波書店が刊行している本のなかには、間違った記述を平然と載せているものもある。

 どこの出版社も、編集の能力が低下しているといってよいだろう。
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『東洋経済』の検閲

2020-01-28 17:22:38 | メディア
 戦前、リベラリストを輩出した東洋経済なのに、安倍政権に批判的な記事を寄せるとカットされるんだそうだ。

「性差別発言をやめない」日本の政治家の非常識

 どういうところがカットされたかがよくわかる。週刊雑誌も「忖度」するんだ。
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本を読む行為

2020-01-28 08:24:29 | 読書
 私の家には、たくさんの本がある。子どもの頃から本を読むことが好きで、本を読んで勉強しないと困る職業に就いたからである。その上、歴史研究をはじめたためテーマに関連する本を読みこまないと、発見された史料を歴史の中に位置づけることができないからであり、さらに時事問題など人々の前で話をする機会が増えているからでもある。

 今まで、読みたいという本は、次々と注文してきた。しかし、消費悪税が10パーセントになったときから、簡単に注文しなくなった。まず図書館にはないだろうかと探すようになった。消費をするたびに、1割の悪税というか罰金が課されるわけだから、買おうという意欲はわかなくなる。消費は、やむを得ない場合に限るようになっていく。

 かくして国民の消費意欲は減退し、需要は減り、景気は悪くなっていく。それは安倍政権が政策的に求めていることである。

 さて、私はそれでも、図書館から借りて、また少しは購入して本を読む。ところが若い人々は本を読まなくなっている。それはもうずっと前から言われていることだ。

 本を読む時間より、スマホを見る時間のほうがずっと長くなっているからでもあるが、もうひとつ経済要因があるようだ。


「若者の本離れ」を嘆く出版業界の大きな間違い 出版不況の根本的な理由は何か?
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