浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

官僚制

2020-01-27 08:00:24 | その他
 役人というものは、どこの国でも出世をしたいものだ。浜松市は、まったく情けないことに、家康が浜松城にいた後将軍になったことから「出世の町・浜松」などと宣伝している。キャラクターも、「出世大名・家康くん」である。私は、このような愚劣な「出世の町」に対してきわめて批判的である。ばかじゃないかとさえ思う。これを発案した市の職員の品性の低さを思う。

 この「出世の町」は、市の職員が考え出したもの。スズキの支配が強い浜松市役所だからこそ、スズキのトップなど、上の人の覚えめでたきを願っている。実際、スズキのお眼鏡にかなった人が出世しているようだ。

 役人は、上の人から引き上げてもらうために、余分なことはしない、目立たない、ひたすら忠節を誓う、失敗ができるだけないようにするなどという役人の暗黙の「モラル」に従う。

 これは中国でも同じだろう。中国では、中国共産党が支配しているから、中国共産党のトップの指示に従い、それに忠節を誓い、失敗を恐れる傾向はより強いだろう。

 そういう国に、コロナウィルスによる肺炎が出てきたとき、役人たちはできるだけ騒ぎを少なくしようとする。中国共産党トップが動くことによってはじめてその対策が動き始める。したがって、初動の対応は遅れてしまう。

 官僚制は、できうる限り風通しのよい民主的な運営が求められることが、今度の肺炎の蔓延でも明らかになった。

 果たして日本の官僚制は、風通しがよい民主的なものなのだろうか。中国とあまり変わらない、というしかないように思える。

コメント
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