浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【映画】「i 新聞記者ドキュメント」

2020-01-08 17:39:19 | 映画
 今日、昼頃、シネマイーラで「i 新聞記者ドキュメント」をみてきた。東京新聞の望月衣塑子さんの姿を描きながら、ジャーナリストの在り方、日本社会の現状を示すものだ。「すごくよかった」とは、ここに書けないのが残念だ。韓国版のだめカンタービレの主演であったシム・ウンギョンの「新聞記者」のほうが印象的で記憶に残る。

 このドキュメンタリーでは、望月さんを撮りながら、当然日本社会の病理が示される。望月さんが記者として取材するのは、森友・加計問題、伊藤詩織さんの性暴力被害の問題、辺野古など沖縄ですすめられている基地建設であるから、当然である。

 時々、鰯だろうか魚群の映像がはさまれる。要するに、日本社会が集団で動くことを暗示しているのだろう。また最後に頭が映し出されるが、映し出されたときは何だろうと思ったが、パリが解放されたとき坊主頭にされたドイツ兵とつきあった女性の頭であった。ナチスドイツの支配の下で苦しんだパリ市民が、ナチスへの怒りをそうした女性に向け、殺された女性もいるようだ。

 集団にみずからを合わせるのではなく、「私」という個人として、みずから思考しながら行動することが大切だということを主張するべく、「i」という映画名にしたのだろう。望月さんはそうした人間として生きている。空気を読まない、のである。

 望月さんは集団行動が嫌い、というナレーションがあった。私も、だとすると、同じような人間だ。

 人々は、群れることが好きなのだなと思ったことがある。しかし私は群れない。ひとりが好きだ。群れることは大嫌い。酒を飲まないからかもしれないが、自分から何らかの集団に入っていくことはしない。来るものは拒まず、去る者は追わず、というのが、私の生き方である。また自分を売り込むこともしない。主体的に自分自身の生を生きていくことだけが私の関心である。言いたいことを言う、集団に合わせるなんてことは、私にはできない。

 そういう私にとって、畑で作業をしているときがもっとも楽しい。なぜか。それは個人の作業であり、相手は語らない畑であり、植物だから・・・。

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憐れな日本の司法権力

2020-01-08 15:06:47 | 政治
 今晩、Ghosnが記者会見するという。どういう内容が話されるかたいへん興味がある。おそらく、日本の司法権力の反人道的、反人権的な在り方が厳しく批判されることだろう。これによって、日本が欧米の民主主義国家におよそ達しない後進国であることが世界中に拡散されることになる。残念ながら、そういう司法権力に飼い馴らされている日本国の政治家や庶民は、日本の司法の在り方を改革していこうという気概はない。
 だからこそ、Ghosnの発言が詳細に報じられ、日本の司法権力の不当性が明らかになることは、日本にとってもプラスである。

 日本の特捜部は、Ghosnにかんぜんにバカにされたことに怒り、Ghosnの奥さんに逮捕状を出したそうだ。バカとしか言いようがない。Ghosnが逃げてしまっていて、Ghosnの奥さんも一緒にレバノンにいるのだ。逮捕状を出したって、その実効性は皆無である。

 海外メディアは、こう報じている。

ゴーン被告の妻に偽証容疑で逮捕状、一家の広報担当者は「哀れ」と批判

 さて今晩は注目である。

ゴーンが会見で告発予告した「自分を逮捕させた政府関係者」とは? 囁かれていた今井尚哉首相補佐官と菅義偉官房長官の関与
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イランとトランプの戦争

2020-01-08 14:52:52 | 国際

【田岡俊次の徹底解説】米・イラン戦争の行方、中東の混乱と日本 200107
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「桜をみる会」追及

2020-01-08 08:25:08 | 政治
 野党の「桜をみる会」の追及は厳しくまた紳士的ではあるが、しかし答える内閣府の官僚・酒田元洋は、のらりくらりと答えているような答えていないような曖昧な答弁を繰り返している。彼も安倍内閣と直結する経産省の官僚出身なので、ひたすらアベ政権を守ろうとする。みずからの出世のためには耐える、という覚悟でいるようだ。

「打ち合わせではございません。気づきをお聞きしただけ」内閣府、桜を見る会業者面会で

 これが日本の官僚の実態である。もう国民は、「桜を見る会」の私物化については、「気づき」の状態にあるのだ。






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賭博

2020-01-08 07:56:57 | 社会
 今朝の新聞折り込み広告中、パチンコが6枚である。いずれも「新台入れ替え」などとうたっている。そして「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです」、「のめり込みに注意しましょう」という文言が。わが家の南側にすむ高齢の男性は、パチンコにのめり込んでいる。それを諫めようと、家族との大声での言い争いが聞こえてくる。しょっちゅうそれがある。年金をパチンコにつかい、他の家族から借金をしてまで通う。

 パチンコ店は、いつも大賑わいである。いつでも店の駐車場にはたくさんの車が駐車されている。

 私はしかし、この現実を仕方がないとも思う。というのも、定年退職した男性は、家庭でも居所がなく、やることがないからだ。テレビも面白くないだろうし、ぼーっと家にいても仕方がない、じゃパチンコに行くか、ということになる。そういう男性を大量に生み出す日本社会のシステムに大きな欠陥がある。

 日本社会には、教養をたかめるというシステムがない。働く年齢ではひたすら家庭と職場を往復し、仕事に生きがいを見出し、働き続ける。他の世界は知らない。もし本を読むとするなら、資格取得など、あるいは人事管理などの仕事関係のものだけだろう。子どもから高校卒業するくらいまでに、直接カネ儲けにつながらない教養をつける本を読む生活があることを知らされないままに、職業生活に入る。退職したら、無なのだ。

 パチンコ店は、大賑わい。そうしたパチンコ店の利益を守る議員たちがいる。パチンコチェーンストア協会なるものがあり、そこに政治分野アドバイザーとして多くの議員の名が並んでいる。これらの人物は、おそらくIRともつながることだろう。

 賭博は刑法で禁止されている。しかし賭博で儲けようという人物がいて、政治家を動かして「免責特権」を得る。その「特権」を得るために収益の一部を自治体などに配分する。半分「公」の顔を持つようになる。競艇、競輪、オートレース、競馬、そしてパチンコ。競艇なんかは戦前の右翼の大物・笹川良一がはじめたものだ。それらには、官僚の天下り先がある。警察の天下り先はパチンコ業界である。
 
 私たちは利権の網の中で生きている。
 
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