餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

-2.5D Painting-なの

2020-08-02 22:12:42 | アート・文化
これは行っておかないと、と久々に遠出。
「金魚絵師 深堀隆介 金魚愛四季」と「水野美術館コレクション 美しきNIPPON」に行って来ました。
「金魚絵師-」深堀さんの展覧会ってなかなか関西に来ないのよ。県外はちょっとためらったけど行かねばと。一昨年は名古屋まで行きましたよ。弥富なのよね。金魚酒の変遷がメモととも並んでいました。注文が増えて来て死にそうになって受注製作をやめたとか。材料を良くしたとか階層を増やしたとか。初期の作品が茶色くなっていたのに驚いたり、最近のほど立体度が高いとか。驚いたのはデスノート。飼っている金魚のデッサンを生きている時はせず死んでから描いていると。絵の横にメモがびっしり。いついくらで買ったとか、どういう病気にかかってどういう治療をしていつ亡くなったかとか。大きさが計ってありました。まあ生きている時は触れないもんね。かわいがっているのね。ちょっと違った面を堪能出来ました。
「水野-」いい日本画が揃っています。加山又造さんのシャム猫のポストカードが売り切れなのに欲しいと言っているおば樣方が多いのに驚き。残ったサンプルを下さいとレジに頼んでいる人がいました。人気高いのね。やはり菱田春草がいいな。
早坂吝「アリス・ザ・ワンダーキラー 少女探偵殺人事件」読了。
「アリス」とバーチャルリアリティと謎です。それは読まないと。バーチャルの世界なので大きくなったり小さくなったりできますが、そこにちゃんと論理が働いているのが秀逸。ハートの城のデザインがぶっとんでいます。で、ダークサイドの面も。堅い職業って…。

返事が気になるから

2020-08-02 00:08:42 | 映画
映画「ぶあいそうな手紙」を見て来ました。
映画でも小説でも筋の面白さや意外性を見ますが、「6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む」と言う小説を読んだ時文章の力で読ませる小説もあるのだなと思いました(2019.7.27参照)。この映画もそう。言葉の力で見せます。目の悪くなって来たエルネストは隣の老人に色々手伝ってもらっていますが、それがどうも気に入りません。手紙が来ていると受け取るものの、読んでもらっている時のコメントが気に入らなくて追い返します。たまたま出会った上の階の夫人の姪に読んでもらいますが。
どの人も癖がありますが、よくいる人達です。人は大人になると分別を持つと言いますが、老人になるとこらえる体力が無くなって言わなくてもいいことを言っちゃうんだろうなと。助けてもらわないといけないのに、してもらっていることが思い通りにいかないと出て行けとなる(?)。面倒なものです。でも率直なビアには素直。タイトルは内容にはある意味合っているけどもうちょっといいタイトルはなかったのかな。