餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

月がとても青いから

2022-05-31 23:21:10 | 映画

映画「シング・ア・ソング!笑顔を咲かす歌声」を見て来ました。
「ライト・スタッフ」で宇宙飛行士の奥さんたちが救急車の音や電話の音が怖いと言っていたのを思い出しました。軍人の奥さんたちが結成した合唱団の話です。電話の音を聞くたびに奥さんたちの表情がちょっと曇ります。最初はいやいや参加していた彼女たちが徐々に音に言葉を乗せることの楽しさがわかってきます。年長者のケイトはクラッシックを歌おうとしますが、賛美歌なんてまっぴらとリーダーのリサはポップスを提案。そして最後には夫からの手紙の言葉を参考にオリジナル曲を作ることに。耐え忍ぶ女性は却下、と言うのに納得。英語圏の恋文って率直なイメージでしたが、これは夏目漱石のような恋文でした。実話ベースっていうのがすごいです。ティアーズ・フォー・フィアーズを聞けたのが嬉しい。


椅子に座りに行く為

2022-05-30 23:13:53 | 本と雑誌

ナシエ「北欧が好き! 2 建築&デザインでめぐるフィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー」読了。
旅行記をイラストと漫画で紹介してある本ですが、建築とデザインがメインなのが楽しいです。伝統的な建物と共にデザインが素敵な教会やカフェ、博物館や美術館。椅子の紹介が多いのもうれしい。ストックホルム市立図書館は読める本がなさそうなのに行ってみたいです。食べ物もおいしそうだし。トナカイはちょっとおいしいか疑問ですが。せめてそろそろ国内の建築は見て回りたいなと思いました。


所により常識も色々

2022-05-29 23:05:50 | アート・文化

「佐藤健寿展 奇界/世界」に行って来ました。
世界の奇妙な光景を撮影した「奇界遺産」は本屋でよく目にしました。ファンタジーとしか思えない実際の写真集です。その写真とその光景を撮影するために廻った世界のあちこちの写真の展覧会です。写真展だからサクサク見られると思ったらこれがなかなか大変でした。奇妙なものを見ると脳がバグを起こすらしい。これは何だろうと思考が止まってしまう。で、見てから処理するまでに時間がかかる。それでぐったりした後に映像がたくさん。思いのほか疲れました。何だかすごいものを見ていたのでピラミッドの写真が普通の都市郊外の写真に見えて来る。ピラミッドがありふれた光景に見えるってどういうこと?ちょっと衝撃でした。映画「人類遺産」を思い出させる写真もだくさん(2017.8.11参照)。学生時代アメリカの写真を撮って来るという課題で行ったところがエリア51って。その発想がすごいです。


未発表本がぎっしり

2022-05-28 23:27:09 | 本と雑誌

川添枯美「貸し本喫茶イストワール 書けない作家と臆病な司書」読了。
イストワールはフランス語で物語。喫茶店ですがここの喫茶店は無料で本を貸してくれます。しかも司書がいてリクエストすれば読む本を選んでもらえます。作家デビューしたものの全く売れず書けなくなった晃司はニートに。祖父の紹介でイストワールでアルバイトすることになります。本についてはよく読んでいるので本の話はできるのですが、自分の話はまったくできません。司書の文弥子さんは座って本を読んでいるだけ。話しかければ相談にのってくれますが、喫茶の仕事はしません。ある日地下の書庫裏イストワールを紹介してくれます。そこには個人の為だけに描かれた同人誌の迷宮が。すごいな。ここの喫茶行ってみたいです。そして私のやる気スイッチを押してくれる本を選んで欲しい。無理か。


ロールケーキが出る

2022-05-27 23:29:18 | 映画

「劇場版 おいしい給食 卒業」を見て来ました。
なんと続編ができたとは。やはり楽しいです(2020.3.11参照)。給食マニアの教師甘利田幸男と生徒の神野ゴウがどっちが給食を美味しく食べるかという戦いを繰り広げている学園グルメコメディ…らしいです。今回神野君の卒業で対決が終わるのですが、その前にまたもや給食の危機が。根本的になにかするってわけではないのですが、ささやかに抵抗します。
この映画がすごいって給食がすごくおいしそうなんです。給食なのに。市原さんがずっとモノローグでしゃべっているんです。隠しているつもりなのにアクション切れ切れだし。レトロ喫茶のナポリタンが食べたい。
藤崎彩織「読書間奏文」読了。
そろそろ持ち歩いている本が読み終わりそうなので、次の本を入れておかないと。そう思っていたのに出るとき慌てて忘れてしまいます。読む本がないと電車や待ち時間がしんどい。幸い降りた駅の構内に本屋が。家に帰ると積読がいくらでもあるので軽い本を買おうと見ていました。知らない作家さんだ。でも出ている本が好みそう。で、読み始めたのですがこの方「SEKAI NO OWARI」のピアノの人なんですね。何万人という人の前で演奏する人ですから、意志の強い華やかな人かと思ったら、普通です。すごく普通の感性を持たれている。しかも私よりずっと繊細かもしれない。怒りも喜びも擦れずにそのまま書かれています。努力されているんでしょうがこれも稀有な才能だなと思いました。