花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

求むチャレンジャー

2024年04月12日 | 環境システム科
水耕栽培といえば環境システム科。
全国に数ある農業関係の学科の中でも、
水耕栽培とその施設設備に関する技術を専門に学ぶこの学科は
唯一無二の極めてユニークな存在です。
すごく狭い隙間を狙っている学科のように思えますが
野菜を栽培する技術は基本的に露地と同じ。
また電気や配管などの資格も実際に使いながら取得できるので
実はかなり幅広い分野で活躍できる力を養うことができます。
このように農業と工業の技術と資格を習得できる
重宝な農業系学科などそうあるものではありません。
さてこれはFLORA HUNTERSが育てているレタス。
お得意のミスト栽培でチャレンジしています。
水や温度、施肥管理は農業技術。超音波発生装置を用いて
自作する栽培装置はものづくりの工業技術。
成功するかどうかは全て自分の判断にかかっています。
命ある植物を知恵と装置で自在にコントロールするのは
とても難しいのですが、成功の喜びも大きいのが施設園芸。
今日は2年生の初めての課題研究です。
新しいFLORAを担うチャレンジャーがやってきます。
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Wの悲劇

2024年04月12日 | 研究
ミストの故障も落ち着き、なんとか生育を始めた野菜たち。
来週からは養液の分析が定期的に行われます。
そこで春休み中に校正を兼ねて装置をチェックしたところ
なぜかpHメータがエラー表示。
10年以上使っているので、箱の中の説明書はいつのまにか紛失。
困ってしまいました。しかし最初からつまずいてはいられないので
一部部品を至急交換して対応することにしました。
届いた新しい部品には説明書が添付されています。
そこでエラー表示の出た古いpHメータも説明書を読みながら
再設定し直すとなんと復活。これはショックです。
さらに別の物品を探して倉庫を整理していると、古いpHメータの箱を発見。
中にはちゃんと説明書が入っているので、またまたショック。
限られた予算の中でのWの悲劇。無駄遣いに猛省です。
しかし今年の栽培装置は20台。すべての水質分析するわけではありませんが
先日4台を2名で分析したところ、1時間かかりました。
来週は5名のサポート隊と一緒に行いますが
人数が多くても測定機器がたくさんないと時短にはつながりません。
pHメータが1台増えのは、時短のためと良く受け取りたい思います。
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FLORA芸能事務所

2024年04月12日 | 環境システム科
これはちょうど1年前のFLORA HUNTERS。
実はとても不思議な画像なのです。よく見ると当時の2年生、
つまり現在の3年生が左側の方でそれぞれの研究や発表練習を行っています。
面白いのは右側。なんと昨年のJr.3名です。
今年FLORAは、3年生がいるにもかかわらず7年ぶりに2年生を募集し
他班のように2〜3年生の混合チームに返り咲きましたが、入ってきたのはこの3名。
なんとちょうど1年前に現在のFLORAの姿がここにありました。
まるで未来を予言していたかのようです。
さて現在、ある時は全員でTEAM JAPANとしてミスト栽培、
そしてある時はいち研究者として個人の研究に取り組んでいますが
受賞や取材のオファーがどんどん舞いこんでいます。
それがまた不思議なことに、お馴染みの節水栽培だけではないのです。
なんと水草で肥料を作る研究やバーミキュライトの水質浄化、
さらに生活雑排水を利用する研究など今まで2番手、3番手だったものに
スポットライトが当たり出しているのです。
それ見たことか!世の中はやっと自分の研究を理解し始めた!
節水のサポートメンバーに甘んじていた彼らですが俄然やる気になっています。
これはすべて一人一研究というFLORAの流儀のなせる技です。
こうなると大変なのがFLORA事務所。たくさんの研究者のスケジュールを
調整しながら取材や受賞に対応しなければなりません。
技術も芸のひとつ。まるで売れっ子タレントを抱える人気芸能事務所のようです。
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