花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

南部の春

2024年04月11日 | 学校
青森県南部町は太平洋側に位置する長閑な農村。
シンボルはこの名久井岳。町のどこからでも見ることができます。
そしてもうひとつは馬淵川。岩手県からたくさんの市町村を通って
八戸市から太平洋に流れ込みます。南部町は八戸のひとつ手前の町。
したがって川幅も広く、いつもゆったりと流れる姿を見ることができます。
名久井農業高校はこの写真では馬淵川の左側の高台にありますが
果樹園や畑作という名農一大きな第1農場は右側。
つまりそこで学ぶ生物生産科は、
実習の際には歩いて川を越えなければなりません。
しかし川を吹く風は気持ちよく、
春になるとあゆを狙う釣り人を見ることができます。
名久井農業高校は、かつてこの地域の方々が組合を組織して作った高校。
町の皆さんは愛情を込めて「町立名久井農業高校」と呼ぶ方もいます。
今年、名農は創立80周年。確かFLORAが環境システム科に移籍したは
忘れもしない創立70周年の時でした。
そんな節目の年ですが、今年も名農生はこの長閑な農村で、
植物と自分の心を育てていきます。
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間借りはつらいよ

2024年04月11日 | 環境システム科
大型水耕温室でミスト栽培に取り組むFLORA HUNTERS。
先日、妙なものが取付けられました。
これは自動車の窓に貼り付けるサンシェード。日除けです。
その昔、強い光を嫌う植物の栽培研究をしようとした
あるメンバーが使ったものですが、倉庫に眠っていました。
ミスト栽培では湿気中根が出てくる1週間が大変。
根が水に浸っていないので、萎れやすいのです。
本来なら別の場所で湿気中根を発生させてから植え付ければ良いのですが
いつも使う場所は、別の授業で使うためもう追い出されたからです。
さらにここはガラス温室なので、強い直射日光が天井から降り注ぎます。
こんな場合は、天井に遮光ネットを張れば良いのですがFLORAは間借り中。
自由に使えません。さらにこの場所で栽培されているのは
強い光が大好きなトマト。これは名農の商品となるものなので
こっちの勝手で日陰にしたら迷惑。トマトに合わせるしかありません。
対策として最初はミストを常時発生させていますが、
それでも不安なので倉庫からサンシェードを探し、取付けたのです。
さて本日は植え付け約1週間後。ミストの発生回数を
1日24回や12回などそれぞれの試験区ごとに変更する予定の日ですが
苗の様子を見て48回、24回への変更も考えています。
FLORA、いよいよ本格的な栽培に移行します。
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