教科書



当blogの記事で,最近なぜかアクセスが多いのが,くじらGOODS opt34の「くじらぐも」

小学1年生の教科書だが,現在も掲載されているかは不明。ファンタジーだが,6歳児に雲を意識させ,「あの雲は○○の形だよね」と,想像力を養い,更に友達と「いや,××の形だよ」と,議論することを期待する内容だ,と思われる。
そして次のステージでは,様々な雲の様子から,天候の変化を予測するなど,理科への関心を強化して,最終的には天候を分析するなど,科学的な考え方を学習することに繋げているのだろう。

気象予報士の方々で,「ぐじらぐも」が原点の方は多いはずだ(<深読みし過ぎ??)


次女は現在中学2年生,で,国語の教科書を見せてもらった。
教材となっているものは,こんな感じ。

・木とともに 人とともに(谷川俊太郎)
・字のない葉書(向田邦子)
・卒業ホームラン(重松清)
・小さな労働者(ラッセル・フリードマン)
・落葉松(北原白秋)
・恥ずかしい話(野矢茂樹)
・走れメロス(太宰治)
・坊ちゃん(夏目漱石)
・カメレオン(アントン・チェーホフ)
・枕草子,徒然草,平家物語

なるほど,と,時代を感じる。
私の頃は,いわゆる中学生でも読める純文学と,中学生向けの論文的なものだったような気がする。
授業なので,各作品に対して何をべきかの課題がある。まあ,ほとんどが「登場人物の言葉や行動に注意して,作品を読み味わう」だが。

「字のない葉書」では,登場人物の行動や言葉の意味を考えること。
戦時下の話なので,本文だけでは読み解けない。時代背景を調べることが重要な作品。
「慰安婦問題」までたどり着く子は少ないだろうが,できれば中学生時代に触れておいてもらいたいと思う。

「卒業ホームラン」は,2011年3月にTVドラマになっているので,見た子もいるかもしれない。が,小学3年生くらいだろうから,内容は正しく理解できないだろう。
父の,社会的立場,父親的立場,そして子供の生き方,このあたりのとらえ方は,中学2年生では千差万別だろう。
子供たちは文字通り「子供の立場」で読むだろうし,我々は「父親の立場」で読む。子供たちには大人になってからもう一度読んでもらいたい。
そしてそれから『流星ワゴン』を読んで,見てもらいたい。

「走れメロス」は説明不要。小学生の読書感想文図書にもなっている。が,やはり半分大人となっている時期に読むのは良いことだ。
テーマはこの作品をどうとらえるかで多岐にわたる。
小学生ならば友情のみでいいが,中学生ならば,社会情勢,他人とのかかわり,自分の中での葛藤などを考えてもらいたい。
作品は「白」太宰治の代表作だが,「黒」太宰治は高校生になってからでいいよ。
中学生のうちに黒いのを読むと,変な感性ができちゃうから。私のように・・・

漱石は原文で読むのは辛いだろうなと思ったら,現代語調になっていた。内容は教師となるために旅立つところまで。
イントロだけ,残念。やはり教師時代に色々やらかすところが面白いので,次女には全部読むよう勧めることにする。

チェーホフは6ページほどだ。まあ,本気でやったらかなり辛い。興味があるなら高校生になってから,本格的にやりたいならば大学の文学部で,でいい。

古典は3つ一くくりという感じだ。高校生になってから散々やらされるので,中学ではこれでよし。これこそ本格的にやったら,古典が大嫌いになるし。

国語の教科書,かなり楽しめた。中学1年のも貸してもらおうかな。
まー ご本人はテストのネタとなるので,楽しむ余裕はないんだろうなー
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