2stエンジン

何故か2ストロークエンジンバイクの話になる。
我々世代だと,TZR派とNSR派に分かれる。あの乾いた排気音とオイルの焼ける臭いは良かったなー,と。

現在,2stエンジンの「乗り物」は,ほぼない。
そもそも自動車では,2stエンジン採用はほとんどない。バイクも50ccスクーターを含めて完全に4st化された。
やはり環境性能が求められるようになり,2stでは排ガスのクリーン化に限界があったのだろう。

2stエンジンは,今後日の目を見ることはないのだろうか? と,ちょっと考えてみた。
そもそも部品点数の削減,小排気量で高出力を目指したエンジン,なくしてしまうのは惜しい。

2stは同排気量ならば,4stの1.5~1.7倍の馬力を得られる。
フォルクスワーゲンが先駆の「ダウンサイジングターボ」と同じ発想でいけないか?
2LクラスのNA 4stエンジンを2stにすれば,1.2L位でいけそうだ。

問題となるのは,やはり排ガス。2stエンジンは,クランクケース内圧縮を行うので,ガソリンに潤滑オイルを混ぜる。
そのため,排気ガスは汚れる。
ならば,クランクケース内圧縮しなければいいか。
シリンダー内吸気ポートから,電動ターボで圧縮空気を強制的に送り込み,上死点直前でポート内にガソリンを直噴,点火。
ついでに排気ポートも電動ターボで強制排気するというのは?

ターボは排気ガスで回すもの,を前提にすると厳しいが,ハイブリッド車全盛の時代,電気仕掛けにするのもアリかと。
クランクケースに混合気を入れなければ,ガソリンにオイルを混ぜる必要もなし。

少し検索してみると,こんな記事が

「ユニフロー掃気2ストロークガソリン直噴エンジン」(.Armchair engineering) http://ch.nicovideo.jp/hashira/blomaga/ar533665

やはりメカニカルチャージャーは必須のよう。エンジンブレーキが弱い問題は,スズキのエネチャージのように,エネルギー回生機構を使えば何とかなりそう。


「ルノー、2気筒ディーゼル開発中…ターボとスーパーチャージャーでW過給」(response)http://response.jp/article/2014/12/25/240406.html

ルノーは2stディーゼルをやっていたようだ。残念ながら未だに製品にはなっていないが。
やはり過給機は必要なようだ。

バルブを持たないエンジンといえば,ロータリーエンジンもある。
マツダは研究を続けているとのことだが,こちらも製品になっていない。RX-9はゼヒ製品化してもらいたい
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