行田市は、忍城(おしじょう)の城下町としてではなく、明治以降は足袋の町、さらに遡れ
ば古墳に代表される古代の歴史と文化に特色をもった町として発展してきました。この古墳公
園の多くは前方後円古墳です。
稲荷山古墳の説明板を見ると、古墳が造られた時期は5世紀後半ころと考えられ、埼玉古墳
群の中で最初に造られた古墳です。1968年の発掘調査では、後円部から二つの埋葬施設が
発見されました。多くの副葬品が出土し、その一つである鉄剣からは1978年に115文字
の銘文が見出され、1981年に国宝に指定されています。旗を立てた馬形埴輪は、国指定重
要文化財・酒巻14号墳出土となっています。(写真・ミスター麹町)