大正12年9月の関東大震災で、特に惨禍を極めたのが当時横網町公園として工事中であっ
た、ここ陸軍被服廠跡であったといわれますね。この犠牲者を弔うため、昭和5年9月に竣工
したのがこの慰霊堂です。さらに先の大戦末期の大空襲により、10万人を超える犠牲者があ
って大正震災に幾倍する惨状といわれました。公園その他130カ所に仮埋葬された遺骨を改
火葬して、東京都慰霊堂と改めたこのお堂の納骨堂を拡張して奉安いたしました。
20世紀前半の悲劇の象徴ともいえる慰霊堂です。改めてご冥福をお祈りします。またこの
鐘楼は、関東大震災での犠牲者を追悼のために、当時の中国の仏教徒の方々より寄贈された鐘
ということです。有難うございます。