ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

終戦【プレーオフ1回戦徳島ヴォルティス戦】

2019-12-04 | Weblog
1日にアウェーで行われた2019年J1参入プレーオフ1回戦ですが、試合結果は1対1の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたピーターウタカ選手の得点でした。


【公式】ハイライト:徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 J1参入プレーオフ 1回戦 2019/12/1




リーグ戦を4連勝で終えて意気揚々と残り1枠の昇格権をかけたJ1参入プレーオフに臨むヴァンフォーレ。同じくシーズン後半戦に猛烈な勢いで追い上げてきた徳島は、引き分けでも突破できるレギュレーションの優位さを活かして、ホームスタジアムにヴァンフォーレを待ち構えました。

☆序盤は激しい主導権争い
試合のキックオフから選手たちは積極的に動き回り、相手に激しくプレッシャーをかけて自由にボールを回す時間を作らせず、また球際の攻防にも躊躇なく行くことで両チームとも先に試合の主導権を握ろうと企てていた序盤の時間帯。なかでも攻守が目まぐるしく変わる展開のなかでヴァンフォーレはその気持ちをより強く持っていて、激しいディフェンスに加えて最終ラインから前線までの選手間をコンパクトに保ちながら連動して動く組織的な守備をプラスすることで、相手の反撃を抑えるシーンが目立ちましたね。しかし相手の攻撃は遮断できるものの守備面を重視するあまり自分たちの攻撃の組み立てが曖昧で、こちらも相手の厳しいディフェンスに阻まれて思うような攻撃が生み出せない状況が続きます。

☆無理しなくなった徳島
徳島はその序盤の状況を変えるべく、無理して中盤で繋げるのではなく最終ラインでボールを回したり前線のスペースにボールを出すことで相手のプレスをいなして落ち着きを取り戻し、徐々に試合のリズムを掴んでいきます。ヴァンフォーレは中盤の構成力を高めて戦っていたのですが、相手がそこを無理して使ってこないと分かるとプレスのターゲットを見失うケースが多々あり、次第に上げていたDFラインの裏のスペースを突かれるようになります。そこが試合の流れを変えた一つのポイント。ヴァンフォーレのストロングポイントとなる前目から連動して動く守備に徳島がうまく対応したことで、この試合ヴァンフォーレが守備に追われる機会が多くなっていきます。

☆不意を突かれた先制点
浅いDFラインを敷くヴァンフォーレの背後を突かれてピンチを迎える場面がありましたが、GK河田選手の好セーブなどで防いできました。しかし前半37分、クリアボールを拾った徳島が攻撃を開始。センターサークル付近でボールを保持し後ろを向いていた野村選手が急遽ターンして素早く前線にロングボールを供給すると、そのパスはDFラインの背後を狙っていた島屋選手にピタリと合います。彼のパスは一旦は小出選手の足に当たるものの、セットプレーの流れで前線に残っていたヨルディ・バイス選手の前にちょうどこぼれ、バイス選手に押し込まれて与えてはいけない先制点を相手に献上してしまいます。この失点の要因は、後ろを向いていた野村選手の姿にヴァンフォーレ守備陣が気を抜いてしまったことにあると思います。素早くターンしてロングボールを出されたことで、高めに設定していたDFラインは反応が遅れて一瞬にして後ろ向きの対応になりました。ディフェンス対応した小出選手や新井選手は急いで戻りましたが、戻り過ぎて前方にスペースが生まれていると感じ慌ててパスをインターセプトしに前に出たところの背後を徳島にうまく突かれましたね。ゴール前の変化に俊敏に対応したバイス選手の動きは素晴らしかったのですが、突然来たロングボールに不意を突かれたヴァンフォーレの油断があった気がします。

☆相手に傾きそうな流れを食い止めた大黒柱の一発
徳島有利のレギュレーションが働くプレーオフの舞台で痛い先制点を相手に奪われてしまったヴァンフォーレ。会場のボルテージも高まり、試合の流れが徳島のペースに傾きかけた状況を食い止めたのは大黒柱の一発でした。徳島の先制点からわずか2分後の前半39分、敵陣左サイド深くに張っていたエデルリマ選手にボールが渡ると、バイタルエリアからペナルティエリア内に入ってきたウタカ選手にタイミング良くパスが繋がります。ウタカ選手はちょこんとボールを浮かせてトラップし、ボールが空中にある状態のまま素早くシュートを選択。そのループ気味の弾道は相手GKの頭上を越えていき、鮮やかにゴールに吸い込まれていきます。右足アウトサイドで放ったシュートはとても技術が高いものでしたが、相手が詰めてきた瞬間にシュートを打つためにボールを浮かせたウタカ選手の判断力はお見事だったと思います。失点してすぐに同点に追いつけたので、先制点を奪われた精神的なショックは最小限に食い止めることができたと思います。

☆流れが激変したアラーノ選手の退場
1対1の同点でハーフタイムに入ったこの試合。後半の45分間をどう戦っていくのか考えながらスタートした後半2分にやってはいけない出来事が起こります。前半のうちに警告をもらっていたアラーノ選手がボールホルダーに後ろからぶつかり、相手選手がたまらず倒れてしまいます。主審は危険なファールを犯したと判定し彼にイエローカードを提示。この試合2枚目の警告となり、アラーノ選手はレッドカードで退場処分を受けてしまいます。思いもしない退場により10人となったヴァンフォーレ。勝ち越しに向けて準備をしている矢先の出来事に試合のプランが大きく乱れる結果となりましたね。

☆大きな戦術変更を決断する伊藤監督
後半早々に1人少なくなったヴァンフォーレ。1トップ2シャドーの攻撃のバランスが崩れる事態を受けて、伊藤監督は大幅な戦術変更を決断。後半13分に湯澤選手と曽根田選手に代えて金園選手とドゥドゥ選手を投入。それぞれサイドハーフに起用し、ウタカ選手をトップに置く4-4-1のフォーメーションにして攻撃的な戦術に変えていきます。金園選手は基本はサイドハーフの位置にいたのですが、後方からのロングボールのターゲットとして&また逆サイドの選手が攻撃参加しクロスボールを上げた際には中央に入ってきて、ゴール前での競り合いに参加する動きで自身の特長を発揮できるように心がけていました。ドゥドゥ選手は比較的プレッシャーの少ないサイドで積極的に仕掛けてドリブルでチャンスを作り出します。このように前目のポジションに攻撃的な選手を次々と配置することで半ば強引にでも試合の流れを引き寄せ、1人少ないことを感じさせないような戦いを演出できましたね。それは中盤から下がり目や最終ラインのポジションの選手が今まで以上に頑張って守備貢献していたからこそ、前線の選手たちが活き活きしていたと思います。

☆終盤は押し込むものの決定打は生み出せず
押し気味の展開は作れるもののラストパスの精度があまり良くなく、なかなか決定機を迎えられないヴァンフォーレ。後半35分には競り合いに強い佐藤洸選手を起用して畳み掛けるような攻撃を仕掛けていきます。後半アディショナルタイム1分には佐藤和選手のクロスを佐藤洸選手がボレーで合わせますがうまくミートできず。その後も再三パワープレーを仕掛けてますが、守りを固めて逃げ切る態勢に入った徳島ディフェンスを最後まで崩せずにそのままタイムアップ。1対1の引き分けに終わりましたが、引き分けでもJ2リーグ戦上位クラブが次に進めるJ1参入プレーオフのレギュレーションから徳島が2回戦に進出。ヴァンフォーレは無念の1回戦敗退となりました。


…今シーズン限りで契約が満了し退団が決まっている選手たちがヴァンフォーレの未来のために最後まで全力を出し尽くす姿。そしてドゥドゥ選手&ウタカ選手&エデルリマ選手など外国籍選手が個人プレーではなくチームプレーに徹する姿。小椋選手や新井選手&佐藤和選手や内田選手など声を張り上げて味方選手に指示を送る姿など、この試合では選手たちの気持ちがこもったプレーが随所にみられていました。またアラーノ選手も攻守に貢献する動きでこれまでチームを助けてきた姿を見てきているので、退場処分を受けてしまいましたが悪く言う人は少ないと思います。先発メンバーも含めてベンチメンバーもチームが一丸となって戦っていたその集大成がこのプレーオフの試合に表れていたと思いますね。引き分けてプレーオフ敗退が決まってしまいこれが今年のラストゲームとなりましたが、10人となった状況で1人少ないとは思わせない気迫をみせて11人の相手チームを飲み込んだ後半の攻防は見ごたえがありました。なので今年最高の試合をみせてくれたと個人的には思います。J1昇格の目標は叶いませんでしたが、選手たちの熱き想いが伝わってきて感動したサポーターも多いと思います。全力で戦って届かなかったその悔しい気持ちを来年こそ確実に活かしていきましょう!そして喜び合う機会をまた作っていきましょう!




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