6月29日にアウェーで行われた2024年明治安田J2リーグ第22節大分トリニータ戦ですが、試合結果は0対0の引き分けに終わりました。
☆先発変更は4人&注目は山内選手と三平選手
これまで7試合勝利のないヴァンフォーレ。低調なチーム状態から抜け出す術を探るべく先発を4人変更することを決断します。ファビアン ゴンザレス選手からピーター ウタカ選手に交代し、佐藤選手に代わって木村選手がケガから復帰後初先発。そして累積警告により出場停止となっていた飯田選手に代わり宮崎選手を右のウイングバックに抜擢すると、GKはコ・ボンジョ選手に代わり山内選手を久々起用。宮崎選手のウイングバック起用も目に付きましたが、注目は9試合ぶりの先発復帰となる山内選手。河田&渋谷両選手がケガで戦線離脱したため第10節熊本戦から第13節大分戦まで試合出場できていましたが、白星が記録できない状況と鳥栖からコ・ボンジョ選手が加入するとベンチが定位置に。しかし今回連続失点が止まらない現状に再び彼に白羽の矢が立ちました。山内選手は試合に出られていたところから一度ベンチを体験することで外からチームの状況を確認できたと思うので、その修正したいと心に感じた気持ちをピッチでプレーとして表現してほしいですね。そして三平選手がケガから復帰しベンチ入り。かつて在籍していた大分の本拠地を舞台に三平選手がプレーで魅せる場面が訪れるか注目されていました。
☆右サイドから仕掛ける
試合の立ち上がりから積極的に攻めていくヴァンフォーレ。シャドーのポジションを務める鳥海選手を中心に、そこにウイングバックの宮崎選手や右CBに入った関口選手が攻撃参加して加わり、右サイドの攻撃を活性化させます。前半11分には右サイドをドリブルで仕掛けた鳥海選手がファーサイドめがけてミドルシュートを放つものの、相手GKのセーブに遭い惜しくもゴールならず。また宮崎選手がサイド奥深くまで侵入し折り返してマイナスのクロスボールを上げますが、なかなか味方に良い体勢で繋がりません。ウタカ選手も何度かシュートを放ちますがゴールの枠を捉えることができず。前半を中心にヴァンフォーレは攻勢を仕掛けていた時間帯がありましたが、やはり決定機を確実にモノにしないと試合展開は次第に苦しいものになっていきますね。0対0の同点でハーフタイムに入ります。
☆三平選手登場
後半始めも両チームともに相手の良さを消すような拮抗した攻防戦が続いていきます。そんな停滞した試合展開を打開すべくヴァンフォーレの篠田監督は動きます。後半20分にあまり見せ場のなかったアダイウトン選手に代えてケガから復帰して初のベンチ入りを果たしていた三平選手を投入。その6分後には武富選手と小林選手を次々と起用し攻撃に厚みをもたらそうとします。久々出場となった三平選手はベテランながら精力的に前線でボールを追って相手のビルドアップの質を低下させようと試みます。そしてラストの交代でファビアン ゴンザレス選手と佐藤選手を使い1点を求めますが攻撃陣が噛み合わず。最近の試合でもそうですが、交代枠の使用によって攻撃面を再活性化させても得点が奪えない結果はとても深刻だと思います。なんとかしてゴールをもぎ取ってやるんだという気迫がチーム全体に感じられないので、ときにはリスク関係なくがむしゃらに情熱を燃やして仕掛けてみるアグレッシブさも必要だと思いますね。
☆終盤は大分の時間帯
次々と攻撃的な選手を起用して前線に圧力をかけていくヴァンフォーレを尻目に、大分は前がかりとなった相手の後ろのスペースを有効に使えるようになります。多くの機会でセカンドボールを拾い攻守を切り替えて反撃を企てます。ヴァンフォーレは攻撃に集中したいのに逆に守備に参加せざるを得ない状況が増えて攻撃どころではなくなってしまいます。懸命にクリアしては相手にスローインやCKの機会を与えることになり、終盤の時間帯ではなかなか攻守をチェンジできないもどかしい時間を過ごすことに。結局ファビアン ゴンザレス選手や三平選手&武富選手ら途中起用組を有効に活かすことなく試合終了。守備面ではGK山内選手の好セーブなどもあり14試合ぶりの無失点に抑えることはできましたが、シュート数は8本と今度は攻撃面に課題を残す結果になったと思います。
☆引き分けの要因は?
この試合引き分けに終わった要因として、試合を通しての攻守のバランスがあまり良くなかったことが響いていたと思います。このところの失点数の増加が目立っていたヴァンフォーレは6月から基本的なシステムを3-4-2-1に変更。ゴール前を3人のCBで守り、大ベテラン山本選手をディフェンスリーダーに置いて競り合いに強い今津選手とCBにコンバートされた関口選手が左右の位置でパートナーを組みます。相手を待ち構える守備によってシュートのタイミングで適切にプレッシャーをかけにいくことができ失点減少に結びついているとは思いますが、前に奪いに行くスタイルではないためどうしても最終ラインが後ろに下がり重ためになってしまいます。その状態でカウンター攻撃を狙おうとしても前線の選手は前に行くので陣形が間延びした状態が多くなります。選手間の距離も遠くなり攻撃のサポートに行く人数が少ない状況では、いくらアダイウトン選手に突破力があっても単発の仕掛けで終わってしまいます。それは良くありません。また陣形が間延びしていることで適切に中盤でプレッシャーをかけに行くことができず、セカンドボールが拾えずに守備から攻撃へと切り替えられないのも問題だと思います。最近では特に終盤の時間帯でその状況がみられているので、陣形が間延びしないためには90分通してピッチにいる選手全員の意思を統一することが求められると思います。この大分戦ではとりあえず守り優先に進めたいという気持ちが強かった結果、その反動で攻撃が淡白なものになってしまった感じがしました。チーム状態を立て直すためには攻守のバランスを90分間統一する気持ちが重要になってくると個人的には思います。
…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、6勝7分け9敗の勝ち点25で順位は14位に後退しています。これで8試合白星なしという状態が更新されることになり、いよいよJ3降格圏内の18位鹿児島との勝ち点差が ‘3’ と目に見える位置まで来ましたね。ともに不調に苦しむ大分に力なく引き分けた試合内容も気になります。ただし頭に血が上りそうな結果が目につきますが、冷静に考えると順位が拮抗している相手にアウェー戦で勝ち点1をもぎ取ったのは最低限評価しても良いことだと思います。厳しい状況へと向かっているのは間違いないのですが、まだまだ立て直しが効く時期なので浮上へのきっかけを早急に掴みたいですね。そしてサポーターは今こそチームを熱く支えるときだと思います。選手たちのやる気を奮起させるサポートをこれからの試合でしていきたいですね。
【大分トリニータ×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第22節|2024シーズン|Jリーグ
☆先発変更は4人&注目は山内選手と三平選手
これまで7試合勝利のないヴァンフォーレ。低調なチーム状態から抜け出す術を探るべく先発を4人変更することを決断します。ファビアン ゴンザレス選手からピーター ウタカ選手に交代し、佐藤選手に代わって木村選手がケガから復帰後初先発。そして累積警告により出場停止となっていた飯田選手に代わり宮崎選手を右のウイングバックに抜擢すると、GKはコ・ボンジョ選手に代わり山内選手を久々起用。宮崎選手のウイングバック起用も目に付きましたが、注目は9試合ぶりの先発復帰となる山内選手。河田&渋谷両選手がケガで戦線離脱したため第10節熊本戦から第13節大分戦まで試合出場できていましたが、白星が記録できない状況と鳥栖からコ・ボンジョ選手が加入するとベンチが定位置に。しかし今回連続失点が止まらない現状に再び彼に白羽の矢が立ちました。山内選手は試合に出られていたところから一度ベンチを体験することで外からチームの状況を確認できたと思うので、その修正したいと心に感じた気持ちをピッチでプレーとして表現してほしいですね。そして三平選手がケガから復帰しベンチ入り。かつて在籍していた大分の本拠地を舞台に三平選手がプレーで魅せる場面が訪れるか注目されていました。
☆右サイドから仕掛ける
試合の立ち上がりから積極的に攻めていくヴァンフォーレ。シャドーのポジションを務める鳥海選手を中心に、そこにウイングバックの宮崎選手や右CBに入った関口選手が攻撃参加して加わり、右サイドの攻撃を活性化させます。前半11分には右サイドをドリブルで仕掛けた鳥海選手がファーサイドめがけてミドルシュートを放つものの、相手GKのセーブに遭い惜しくもゴールならず。また宮崎選手がサイド奥深くまで侵入し折り返してマイナスのクロスボールを上げますが、なかなか味方に良い体勢で繋がりません。ウタカ選手も何度かシュートを放ちますがゴールの枠を捉えることができず。前半を中心にヴァンフォーレは攻勢を仕掛けていた時間帯がありましたが、やはり決定機を確実にモノにしないと試合展開は次第に苦しいものになっていきますね。0対0の同点でハーフタイムに入ります。
☆三平選手登場
後半始めも両チームともに相手の良さを消すような拮抗した攻防戦が続いていきます。そんな停滞した試合展開を打開すべくヴァンフォーレの篠田監督は動きます。後半20分にあまり見せ場のなかったアダイウトン選手に代えてケガから復帰して初のベンチ入りを果たしていた三平選手を投入。その6分後には武富選手と小林選手を次々と起用し攻撃に厚みをもたらそうとします。久々出場となった三平選手はベテランながら精力的に前線でボールを追って相手のビルドアップの質を低下させようと試みます。そしてラストの交代でファビアン ゴンザレス選手と佐藤選手を使い1点を求めますが攻撃陣が噛み合わず。最近の試合でもそうですが、交代枠の使用によって攻撃面を再活性化させても得点が奪えない結果はとても深刻だと思います。なんとかしてゴールをもぎ取ってやるんだという気迫がチーム全体に感じられないので、ときにはリスク関係なくがむしゃらに情熱を燃やして仕掛けてみるアグレッシブさも必要だと思いますね。
☆終盤は大分の時間帯
次々と攻撃的な選手を起用して前線に圧力をかけていくヴァンフォーレを尻目に、大分は前がかりとなった相手の後ろのスペースを有効に使えるようになります。多くの機会でセカンドボールを拾い攻守を切り替えて反撃を企てます。ヴァンフォーレは攻撃に集中したいのに逆に守備に参加せざるを得ない状況が増えて攻撃どころではなくなってしまいます。懸命にクリアしては相手にスローインやCKの機会を与えることになり、終盤の時間帯ではなかなか攻守をチェンジできないもどかしい時間を過ごすことに。結局ファビアン ゴンザレス選手や三平選手&武富選手ら途中起用組を有効に活かすことなく試合終了。守備面ではGK山内選手の好セーブなどもあり14試合ぶりの無失点に抑えることはできましたが、シュート数は8本と今度は攻撃面に課題を残す結果になったと思います。
☆引き分けの要因は?
この試合引き分けに終わった要因として、試合を通しての攻守のバランスがあまり良くなかったことが響いていたと思います。このところの失点数の増加が目立っていたヴァンフォーレは6月から基本的なシステムを3-4-2-1に変更。ゴール前を3人のCBで守り、大ベテラン山本選手をディフェンスリーダーに置いて競り合いに強い今津選手とCBにコンバートされた関口選手が左右の位置でパートナーを組みます。相手を待ち構える守備によってシュートのタイミングで適切にプレッシャーをかけにいくことができ失点減少に結びついているとは思いますが、前に奪いに行くスタイルではないためどうしても最終ラインが後ろに下がり重ためになってしまいます。その状態でカウンター攻撃を狙おうとしても前線の選手は前に行くので陣形が間延びした状態が多くなります。選手間の距離も遠くなり攻撃のサポートに行く人数が少ない状況では、いくらアダイウトン選手に突破力があっても単発の仕掛けで終わってしまいます。それは良くありません。また陣形が間延びしていることで適切に中盤でプレッシャーをかけに行くことができず、セカンドボールが拾えずに守備から攻撃へと切り替えられないのも問題だと思います。最近では特に終盤の時間帯でその状況がみられているので、陣形が間延びしないためには90分通してピッチにいる選手全員の意思を統一することが求められると思います。この大分戦ではとりあえず守り優先に進めたいという気持ちが強かった結果、その反動で攻撃が淡白なものになってしまった感じがしました。チーム状態を立て直すためには攻守のバランスを90分間統一する気持ちが重要になってくると個人的には思います。
…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、6勝7分け9敗の勝ち点25で順位は14位に後退しています。これで8試合白星なしという状態が更新されることになり、いよいよJ3降格圏内の18位鹿児島との勝ち点差が ‘3’ と目に見える位置まで来ましたね。ともに不調に苦しむ大分に力なく引き分けた試合内容も気になります。ただし頭に血が上りそうな結果が目につきますが、冷静に考えると順位が拮抗している相手にアウェー戦で勝ち点1をもぎ取ったのは最低限評価しても良いことだと思います。厳しい状況へと向かっているのは間違いないのですが、まだまだ立て直しが効く時期なので浮上へのきっかけを早急に掴みたいですね。そしてサポーターは今こそチームを熱く支えるときだと思います。選手たちのやる気を奮起させるサポートをこれからの試合でしていきたいですね。
【大分トリニータ×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第22節|2024シーズン|Jリーグ
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