ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

いわきFC戦を振り返る【J2第20節】

2024-06-21 | Weblog
6月16日にアウェーで行われた2024年明治安田J2リーグ第20節いわきFC戦ですが、試合結果は1対1の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたピーター ウタカ選手のゴールでした。


☆先発変更は3人
前節の仙台戦からヘナトアウグスト&アダイウトン&ピーターウタカ選手に変えて飯田&鳥海&ファビアン ゴンザレス選手を起用し先発を3人変更してきたヴァンフォーレ。リーグ戦で3試合連続得点中と絶好調だったアダイウトン選手を累積警告による出場停止で欠き、ヘナトアウグスト選手はケガで離脱という苦しいチーム状況。1トップのスタートはファビアンゴンザレス選手が出場し途中から切り札としてウタカ選手を起用できる環境を整えました。ケガから復活した木村選手の存在感や12日の天皇杯Honda FC戦で注目を集めた村上選手や中山選手&武富選手らもベンチ入りしており、また新たな可能性が増えたそんな魅力的なチーム構成となりましたね。

☆カウンターを止められずに失点
ヴァンフォーレは立ち上がりから宮崎選手や荒木選手が果敢に前に出ていき左サイドを仕掛けていきます。しかし攻め切れずに中途半端な体の重心となったところで相手のプレスに遭いボールを失うと、いわきはそこから鋭いカウンター攻撃を発動。ヴァンフォーレの左サイドの選手が2人上がったその裏の広大なスペースを利用して加瀬選手が自陣深くから相手エリア付近まで長い距離をドリブルで駆け上がると、ファーサイドに向かってアーリークロスを選択。追いついた谷村選手が中央に折り返すとそこに待っていた有馬選手が押し込み、いわきが前半19分に先制点を獲得します。このシーンの問題点は2つ。1つ目は宮崎選手と荒木選手の2人が上がっていたのに攻撃をやり切れなかったこと。フェイントしながら2人の連携からクロスボールを上げる機会を窺っていたものの、宮崎選手が相手の圧力を感じて苦し紛れに横パス。そのパスを加瀬選手にインターセプトされたところからいわきのカウンター攻撃が始まりました。やはり同じサイドにいる2人が同時に上がっている際は仕掛けをやり切らないと3-4-2-1のフォーメーションではその裏に広大なスペースが空いてしまいます。そして問題点2つ目は3-4-2-1のシステムにチームがまだ完全に慣れていなかったことが挙げられます。左サイドにできたスペースを他のポジションの選手が埋めにいく体勢が整っておらず、また3バックの左側にいた関口選手も本来は飛び出して対応にいくケースでも、今回は最終ラインでプレーしている保守的な気持ちが勝り、待ち構える守備を選択してしまいましたね。関口選手が前に出てクロスの供給者にプレッシャーを与えていたらもしかしたら防げた失点だったかもしれませんが、このような状況になったらこう動くといった決まり事が、採用して間もない3-4-2-1のシステムにはまだなかったと言えるでしょうね。新システムの悪いところやまだ選手たちに浸透し切れていないマイナスポイントが露呈したシーンだったと思います。

☆ピーター ウタカ選手を投入
前半19分に失点してからはなかなか反撃のパワーが入れられないヴァンフォーレ。0対1と1点リードを奪われた状況で後半を迎えると、篠田監督は巻き返しを図るため後半開始から不安定なプレーがみられていた宮崎選手に代えてピーターウタカ選手を投入。ファビアンゴンザレス選手と一緒にプレーすることで彼らを中心とする迫力のある攻撃力が期待されていました。相手DFを背負ってプレーするファビアンゴンザレス選手とは違い、ウタカ選手は常にDFラインの裏に抜け出すプレーを狙っていたため、チームの攻撃の矢印がこれまで以上に前を向いたものへと変化していきます。後半は押し気味に展開していくと、後半19分に鳥海選手のスルーパスを受けたファビアンゴンザレス選手がエリア内で倒されたとしてファールとなりPKのチャンスを獲得。キッカーに名乗り出たウタカ選手は相手GKの動きを冷静に見極めて落ち着いて決めます。このゴールシーンはPKを決めたウタカ選手の老獪な技術力も優れていたのですが、その前のPKをもらったファビアン ゴンザレス選手の仕掛けがなにより良かったですね。エリア内で相手DFラインギリギリに立ち、パスが放たれた瞬間に前方に動き出しています。この動きがこれから頻繁にできたらファビアンゴンザレス選手の得点数は必然的に増えていくことでしょう。それと彼に出した鳥海選手のスルーパスが素晴らしかったことも忘れてはいけませんね。

☆再三決定機を迎えるが決め切れず
後半半ばの時間帯に同点に追いついたヴァンフォーレ。その後はボランチの位置に入った途中出場の木村選手の推進力と中山選手のテクニック力に後押しされ、ヴァンフォーレが好機を迎える場面が多くなります。後半24分、右サイドに流れたウタカ選手からのクロスボールを木村選手が頭で合わせますが、そのシュートはクロスバー直撃。後半37分には飯田選手のアーリークロスをウタカ選手がヘディングするものの相手GKが横っ飛びでセーブしゴールならず。そして終了間際にも関口選手のクロスを再びウタカ選手が胸トラップし右足でシュートを放つものの、いわきGK立川選手に足で防がれ得点を奪えません。主に終盤の時間帯に惜しい決定機が何度もありましたが、結局最後までゴールを決められずに試合終了。両チームともに上を目指して勝ち点3が欲しかった試合でしたが、1対1の引き分けで痛み分けに終わりました。

☆引き分けた要因は?
この試合引き分けた要因として良かった点と気になった点の2つに分けて挙げたいと思います。まずは気になった点ですが、試合中最終ラインが基本的に低すぎるのが個人的に気になりますね。もちろん下がり気味に最終ラインを形成しときには待ち構えるディフェンスをしなければいけない場面が訪れます。その点は以前とは違って3バックに精通している経験豊富な山本選手が守備統率しているので彼に任せておけば不安はあまりないとは思いますが、問題は守勢時ではなくチームが攻勢を仕掛けているとき。せっかく時間をかけて相手側のアタッキングサードに侵入できても、少しでも相手のプレッシャーを感じると勝負せずに後ろにパスを返して攻撃を仕切り直す選択が多くみられます。その際に相手の前線の選手からの圧力を感じないくらいの後方に最終ラインがポジショニングをとっているので、いつも安全なそこまでボールを戻してしまうのですが、それではこれまで苦労してジリジリと前に進んできた努力が無駄になってしまいます。相手にも一息つける守備のゆとりを与えてしまうので悪循環。チーム状態が悪い時期はそのパターンを繰り返しているので、その攻撃の仕切り直しをできる限り抑えるためには攻勢時も最終ラインを高く保つ必要があります。極力高く保っておけば最終ラインに逃げる選択肢を封じることもできるし、仕切り直しというよりはあと一手でシュートまで持っていける位置にパスをまわす感覚だと思います。終盤は決定機を作れていましたが、思うような展開にならなかった前半に陣形をコンパクトに保ちながら最終ラインが高めにポジショニングをとる積極的な姿勢をもっとみたかったですね。

良かった点はウタカ選手の最近の役割が見えてきたこと。これまでウタカ選手には攻撃の中心としてゴールを狙うプレーや攻撃を組み立てる役割&前線での守備貢献など過度な様々な役割を期待していました。しかしあまり思うような結果が残せずに本人にとってもサポーターにとってもモヤモヤする日々が続いていたと思います。しかし最近のウタカ選手は前線の守備貢献の少なさは相変わらずですが、常に相手DFラインの裏のスペースを狙っている気配をチームメートも感じ取れるようになっており、以前よりもウタカ選手が裏のスペースに抜け出して決定機を迎える場面が多くなってきました。決め切れないのは残念ですが、得点への近道はこの手法を繰り返すことだと個人的には思います。フィニッシャーとしてのウタカ選手の特長を掴んだ試合運びができればチームの歯車が噛み合っていくと思うので、チーム全体で彼に協力していきたいですね。


…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、6勝6分け8敗の勝ち点24で順位は11位に浮上しています。順位が2つアップしたからとは言っても中位グループは混戦状態なので決して油断できません。それとさらに高いモチベーションを維持するためにも早急に勝ち点3を積み重ねていき、J1昇格プレーオフ圏内に近づいていくチームの底力をみせたいですね。まずはホーム2勝目を目指して頑張りましょう!



【いわきFC×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第20節|2024シーズン|Jリーグ





にほんブログ村 サッカーブログ ヴァンフォーレ甲府へにほんブログ村
※ランキング参加中!1クリックお願いします♪

【お知らせ】2024年6月いっぱいで日本ブログ村のバナー紹介を終了する予定です。どうぞご了承ください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿