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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

愛媛FC戦を振り返る【J2第21節】

2024-06-25 | Weblog
6月22日にホームで行われた2024年明治安田J2リーグ第21節愛媛FC戦ですが、試合結果は1対2でヴァンフォーレは敗れてしまいました。ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた鳥海選手のゴールでした。


☆先発は1人変更
ヴァンフォーレは引き分けに終わった前節のいわき戦から先発を1人だけ変更。累積警告で出場できなかったアダイウトン選手が宮崎選手に代わり出場。出場停止になる前はリーグ戦で3試合連続ゴールを決めていたアダイウトン選手が、1試合休んでリフレッシュした影響をどう活かせるか注目されていました。そして今回攻撃でパートナーを組むファビアン ゴンザレス選手とどのような迫力ある仕掛けとコンビネーションプレーをみせてくれるかも注目でした。そしてほとんど先発メンバーを変えなかったことで体力面が少し心配でしたが、それよりも長い時間一緒に出場していたことによる連携面の充実が見込めるので、協力した守備や攻撃時の崩しのバリエーションなど多彩な連携をみせてくれることもこの試合では期待されていましたね。

☆キックオフ11秒の鳥海選手弾
スコアはいきなり動きます。ヴァンフォーレのキックオフで始まり、まずはバックパスで山本選手に渡します。山本選手からボランチの林田選手を経由して右サイドにいた飯田選手にボールを供給。飯田選手はすぐに斜め左前方にいた鳥海選手にショートパスを出すと、プレッシャーに来た相手選手を巧みなターンでかわしてスペースが空いている右サイドに侵入。鳥海選手はクロスボールを送ったと思いますが、そのキックがGK方向に飛んていきうまい具合に手前でバウンドするような軌道となり、GKの足の間をすり抜けてゴールに吸い込まれていきます。キックオフからゴールまでわずか11秒という電光石火の先制点を奪うことに成功したヴァンフォーレ。やはり得点が決まるときというのはシンプルにプレーしていることが多く、素早くかつ手数をあまりかけない仕掛けがゴールを生みます。フィニッシュはラッキーな要素も入っていましたが、シンプルに仕掛け切る前向きな気持ちが今回うまくいきましたね。

☆押し気味の前半
開始早々に先制点を決めたヴァンフォーレ。その後はこの1点リードしている優位性を活かしてアグレッシブに試合を進めていく展開となります。シャドーに入るアダイウトン選手を中心に攻撃を組み立て、そこにファビアン ゴンザレス選手が絡む攻撃は迫力満点。しかしスピードに乗った仕掛けで何度も愛媛ゴールに襲いかかるもののその決定機は決められず。前半のシュート数は愛媛の4本に対してヴァンフォーレは14本と相手の3倍以上のシュートを放ちますが、そのなかの1本でも決めていたら試合の行方はまた違ったものになっていたと思います。1対0と押し気味の展開のまま前半を終了します。

☆気持ちを引き締め直した愛媛
愛媛の石丸監督はハーフタイムで選手の交代を決断。うまく試合に入れていなかった曽田選手に代わり、32歳のベテランMF菊地選手を投入。するとその選択が見事に的中。落ち着きのあまりなかったチームが安定感を取り戻しその攻勢を強めていきます。後半始まってすぐ愛媛は左サイドで攻撃をスタートさせるとテンポの良いパスワークで中央から右へとショートパスを繋いでいきます。そして右サイドの選手が前方に縦パスを送ると、そのボールを受け取った茂木選手がエリア内で素早く右足を振り抜きゴールネットを揺らします。後半立ち上がりに失点したヴァンフォーレ。このシーンはこちらがクリアし相手が自陣でボールを拾って攻撃をスタートさせるのですが、愛媛のビルドアップにヴァンフォーレの選手が誰も対応していない点が不味かったポイント。相手はノープレッシャーでハーフウェイラインまでボールを運んでおり、チームの攻撃のスイッチはヴァンフォーレ陣内からでした。それでは少ないタッチ数でゴール周辺まで持っていかれます。後半がスタートしてすぐの時間だったことでまだ大丈夫だろうと心に隙が生まれていたと思います。それを愛媛は見逃してくれませんでしたね。その後の愛媛のリズミカルなパスから素早いシュートは防ぐことが難しそうで、それは相手のプレーの質を褒めるべきだと思います。この1点で試合の流れがガラリと変わった影響力のある得点でした。

☆痛い逆転弾
後半12分にも愛媛にゴールを許したヴァンフォーレ。左サイドから仕掛ける愛媛に対してその圧力を抑えられずにクロスを上げられると、ファーサイドに流れた松田選手が折り返し最後はゴール前にいた深澤選手に押し込まれます。左サイド深くで相手のスピードについていけずに振り切られてクロス精度を落とせなかったサイドの守備対応と、ファーサイドに移動する松田選手の動きを掴み切れずにヘディングできなかった今津選手のマークの甘さが露呈したシーンでしたね。ゴール中央に折り返された時点で勝負は決まっており、GKコ・ボンジョ選手は何もできませんでした。チーム状態が良くない時期は心の迷いが一瞬の油断へと繋がっていくので、自信をつけて堂々とプレーするためには攻守両面でやり切る集中力をワンプレーワンプレーでみせていく必要があると思います。この場面ではクロス対応と空中戦の不安定さが目立ってしまいました。

☆後半30分で交代枠を使い切る
相手に引き渡してしまった試合のペースを再び呼び戻すためにヴァンフォーレはファビアン ゴンザレス選手に代えてピーター ウタカ選手&佐藤選手に代えて木村選手を投入。終盤の時間帯には宮崎選手や中山選手を起用してなんとか状況の改善を企てます。また山本選手に代えて武富選手を送り出し後半30分の段階で5人の交代枠をすべて使用。次々と攻撃的な選手を起用しさらに圧力を加えていきますが、最後までゴールを割ることができずに試合終了。1対2で敗れ、これでリーグ戦7試合連続白星なしという記録を更新することになりました。

☆敗因は?
この試合敗れてしまった要因として臨機応変な対応ができなかったことを挙げたいと思います。試合開始早々に少しラッキーなかたちで先制点を決めたヴァンフォーレ。前半も優位性を持って進めることができていましたが追加点が奪えないでいると、前半が終了し相手が巻き返すためハーフタイムに選手を交代し積極的に仕掛けてきた後半のスタートダッシュに押されてしまった感がありましたね。後半1分の失点もやはり後半の立ち上がりということもあったのか、ヴァンフォーレの前線の守備が甘く愛媛の仕掛けの始まりがだいぶ前からだったことは忘れてはいけません。まさにチームの気の緩みが出てしまった瞬間でもありました。その失点が尾を引いて次第に攻勢を仕掛ける愛媛と守勢にまわるヴァンフォーレの構図が出来上がり、後半12分の逆転弾に繋がっていきます。勝ち越されてからは尻に火がつき選手交代で攻撃的な選手を次々と投入しますが、それでも最後まで押し切れないのは最近のヴァンフォーレの試合の特徴。同点に追いつかれた際にこちらがパワーを入れ直して交戦しなければいけなかったのですが、流れを食い止めることができず相手にペースでそのまま逆転まで持っていかれたのは反省すべきだと思います。


…この敗戦によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、6勝6分け9敗の勝ち点24で順位は12位に後退。順位こそ12位にいますが、今置かれている立場はJ1昇格プレーオフ圏内入りを目指すどころかJ3降格圏内がちらつき始めている勝ち点差にいます。この7試合未勝利という状況に歯止めをかけて再び駆け上がっていくために、みんながこれからどう戦っていくべきか改めて考える時期に入っていると思うので、まずは目の前の試合に全力を尽くすことに集中し、上昇への第一歩を踏み出す手応えを掴みたいですね。




【ヴァンフォーレ甲府×愛媛FC|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第21節|2024シーズン|Jリーグ





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