<遊去の話>

「遊去の部屋」「遊来遊去の雑記帳」に掲載した記事と過去の出来事についての話です。「遊去のブログ」は現在進行形で記します。

思い違い

2017-11-24 09:28:48 | 「遊来遊去の雑記帳」
時にはカワセミも            <2002.3.23>
 近くの川にカワセミがいます。いつもの散歩道の土手を歩いていると時々青いものが川の上を飛ぶのを見ることがあります。はっとするほどに鮮やかな色なので間違えることはありません。この川の3箇所で、といっても橋と橋の間を1箇所と数えてですが、見ているので、一匹が移動したのか、それとも3匹いるのか、もちろん2匹いて、一匹が移動というケースも考えられますが、つまり何匹いるのか分かりません。何匹いてもいいようなものですが、できることならたくさんいて欲しいという気がします。今まで2箇所でそれぞれ2匹が同時に飛ぶのを目撃したので少なくとも2匹はいることになります。
 あるとき、水面より1mほど上でカワセミが一匹、ホバーリング(羽ばたいて空中に静止)しているのを見ました。腹部は見事なオレンジ色で、背は太陽の光を受けて真っ青に輝いておりました。もしや、これは、と思った刹那、カワセミはそのまま急降下し水に飛び込みました。次の瞬間には勢いよく水中から飛び出してきました。息を呑んでカワセミの足を見ましたが、残念ながら手ぶらでした。
 決定的瞬間を期待したわけですが、カワセミなら魚を捕るのが当たり前、そう考えれば、もしかすると、こちらの方が決定的瞬間だったのかも知れません。

★コメント
 15年も前の記事ですが、この頃はまだコロもいて、毎日3回散歩をしていました。川沿いのこのコースでは随分多くの生き物に出会いましたが、コロが死んでから散歩をしなくなったので、これもコロがいたお蔭だったかと気付く次第です。
 ところでカワセミについては、この川で魚を取った瞬間を見たこともあります。朝の爽やかな光の中で青とオレンジの色をきらめかせて水から飛び出したカワセミはすぐそばの石の上に止まりました。小さな魚を捉えていたのはカワセミの黒い「くちばし」でした。サギなどもくちばしで魚を取ります。足で掴むのは鷲や鷹などの仲間です。記事に書いておくとこういう思い違いもわかっておもしろいです。また、土手を吹く風の香りや川面に散乱する光のまばゆさまで蘇るのには驚きます。
2017.11.24
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