<遊去の話>

「遊去の部屋」「遊来遊去の雑記帳」に掲載した記事と過去の出来事についての話です。「遊去のブログ」は現在進行形で記します。

ナイスキャッチ

2019-07-30 09:09:25 | 「遊来遊去の雑記帳」
ナイスキャッチ    <2002.4.11>
 いつも散歩する川でもどんどん春が進行しています。まず、なまずがゆらゆら動き出し、それから次に亀が出てきました。この川にはたくさんの亀が棲んでいます。甲羅の部分が30cmくらいあるものもいます。午前中は中州や石の上で何匹もかたまって日向ぼっこしているのをよく見かけます。数日前から中州の草の陰にカモがいるのを見つけました。毎年この時期になるとやってくるのです。5月頃には親の後ろにヒナが何匹かついて泳ぐ姿が見られるはずです。それを見るとまだこの川は大丈夫なんだなといつもほっとします。ただ、これからは土手を歩くときにこちらの姿を見せないようにしなければならないので立って歩けなくなりますが、仕方ないでしょう。つい忘れて無造作に歩いてしますと、まず亀がドボン、ドボンと水に飛び込んで、それからカモが大声を上げて飛び立ちます。そのたびに申し訳ないことをしたという気になります。
 昨日は自転車で橋を通りかかったときアオサギがいたので、そちらを見ていたら、いきなりくちばしを水に突っ込みました。くちばしが水から出たときには魚が一匹捕らえられていました。魚は気の毒だけど実にみごとでした。捕まえた瞬間を見ることはそうはありません。そういう意味で私にとってもラッキーな瞬間でした。

★コメント
 日付を見て驚きました。17年も前の出来事ですが、しっかりと思い出すことができます。メモしておくということは貴重だなと思いました。
 こちらに引っ越して7年が過ぎました。この辺りは山間地に入ったところなので小さな川も平野を流れるものとは雰囲気が違います。年中冷たい水が流れているので春になっても「水ぬるむ」という感じはありません。平野の川ののどかさもいいですね。亀やナマズやアオサギは平野の風景だなと思いました。
 カルガモは春先から子育てをします。この日付からみると川の水はまだきれいでしょう。4月も後半になると田んぼの準備が始まるので、その水が流れ込んで川は泥で濁ります。雑食性ということですが、小魚なども食べるようなので川が濁っては捕えることはできなくなるでしょう。前に、増水して濁った川をカルガモが流されていくのを見たことがあります。そのカルガモは流されながら水の中に頭を何度も何度も突っ込んでいました。エサを取っているのだろうかと思いましたが、濁流では見えないでしょう。
 大きな川には川鵜や白鷺がいます。これらの鳥たちも増水して濁った川ではエサの魚は取れないでしょう。水が引くまでには数日かかりますが、その間はじっと空腹に耐えているのだろうなと思います。生物本来の生きる姿はこうなのでしょう。食べ物を手に入れるということの重さを噛みしめたいものだと思います。
2019年7月30日
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