ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「D‐TAX」 に対する評価

2006年05月25日 05時24分58秒 | Weblog
日本で最初の軽油税納税の完全自動化システムを開発以来4年目でようやく知名度も上がり、現場での評価も固まりつつあります。当初は大企業ばかりでしかも業態も多様なため構築に手数が掛かりすぎて大変でしたがようやく構築手順も確立されました。現在では海上取引や輸出対応など非常に細かい対応が可能です。

最近思う事は一概に石油流通業界といっても規模や業態が全く多様である事です。数十億円から百万円単位の軽油税納税まで金額にも大きな較差があります。納税還付金と欠減データだけで充分な利益が出る特徴業者の仕組みを見るとスケールメリットや業態格差が予想以上に大きい事に驚きます。

業態も本当に多様です。原油高の影響下、ガソリンの業転市況に踊らされながら、今でも店頭価格競争に明け暮れている一部サブ店レベルの業者などは石油流通業界から排除される事になるのでしょう。
その意味では今回の原油高騰と流通整備はかなり業界の淘汰のスピードを速めており、結果として整理された後は安定したビジネスマーケットが見えてくるのかもしれません。

大手企業のほうがITを駆使しての劇的なコストダウンが可能であることも有利です。
事実、軽油ディーラーが受け取る納税還付金はSS数件分の収益に匹敵します。完全自動化により帳票作成の人件費も不要となるわけですから確実な収益部門となります。

販売競争では安売りです、仕切格差も知れたものです。ですから社内管理コストの削減は企業間格差をより拡大させる事になります。スケールメリットを生かしきれる石油流通企業は生き残れます。しかし、人件費率が高い企業から淘汰される事になります。

ところで、「D‐TAX」を駆使して軽油税を含む流通管理コストの大幅削減体制構築に成功した外資系某元売系列のご担当者が2名栄転なさいました。
我々にとっても嬉しい話題です

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