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ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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SS店頭オペレーションのジレンマ

2010年06月29日 03時40分35秒 | Weblog
最近、よく言われることは、SS店頭における油外販売オペレーションについての課題です。
少し辛口に本音を書いてみます。

SSは基本的に「待ちのビジネス」です。
来店客があって初めて油外拡販のアプローチが可能なわけで、
まずは、来店の動機づけが大きな課題となってきます。
したがって店頭表示価格を他店よりも安くすることで、どうしても「価格戦争」になりやすい。

「モノくれ商法」から「ポイント還元」など色々な手法が手を変え品を変え試行されてきましたが、
結局は経費がかかったりして値引き以上のコストが掛ります。

最近では、車両ナンバー認識による油外販売アプローチが盛んですが、
これも、まずは来店客がなければ用をなさないというわけで、

SS周辺ビジネスもここにきて、少し手詰まり状態です。
というわけで、最近では格安レンタカーが流行しています。

とにかくSS業界ほど、流行に乗せられやすい業界はありません。
すぐに真似ばかりで創造性に欠けているともいわれます。
他社が始めるとすぐに追従するという事は「価格戦争」とも類似しています。
他人と同じことをしていれば「安心できる」という事なのかもしれません。

格安の中古車を揃えてレンタカーを開業してみたものの
「大騒ぎするほど儲からない」と嘆く経営者も多いわけですが、
レンタカービジネスを「格安」で、しかもFCのロイヤリティーを支払って行うわけですから儲かるはずもありません。

今年のSSビジネス見本市では「格安レンタカー」のFCによる出店が多かったわけですが、
商談コーナーに座って聞いていると
20万円程度の安い中古車を見つけてきて安く貸しているところもあるようです。

どうやら「格安レンタカービジネス」はSS業界の中古車ビジネスの延長線上にあるようです。

大手スーパーディラーではすでに昔から、正規カーディーラーやレンタカービジネスも経営しているところが多いわけで、「焼き直しビジネス」のようです。

ところで、先進的なスーパーディラーではどんな事を志向しているのか、気になるところですが、
最近では、SS店頭を飛び出して外販宅配などが模索されています。
「雪ん子」のデータベースを「顧客管理システム」として応用しつつ宅配ビジネスのツールとして活用されるところが急増地有です。

宅配の「天然水」などは、夏場のビジネスとして急速に普及していますが、
最近では「食材の宅配」や「ケータリングビジネス」などへの応用も出てきました。

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