ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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SS店頭フィールドを飛び出す、石油業界の経営者

2011年08月11日 05時29分55秒 | Weblog
「ガソリンスタンド」ビジネスだけに固執していると視野が狭くなる。
というわけで、総合的な「石油流通ビジネス」を展開している企業では「宅配」を起点とする「外販ビジネス」に取り組むところが増えてきました。

まだ、テスト段階のものもありますが、
今迄のようにフランチャイズビジネスなどに捉われず、
地域性や企業特性も織り込んだ、「宅配ビジネス」展開は、独自性も高く大きな可能性が見えています。

そのような展開を企画する場合、
『雪ん子』があれば別に大きな投資をしなくとも済みます。
しかも、蓄積されている『顧客管理データベース』の価値を改めて認識して頂けるはずです。

そんなわけで、最近では宅配商品アイテムを模索しながらの宅配ビジネス展開が増えています。

「宅配ビジネス」という分野は、別にSS業界に限らず現在では全てのビジネス分野で注目されている事はご承知の通りですが、
SS業界では、「宅配灯油」を起点とするビジネスモデルの展開が多いわけです。

店頭設備なども不要なことから、SSを閉鎖した企業などでも「宅配灯油」に切り替えて黒字となっているところも多いわけです。
新たな宅配ビジネスモデルは、当初「季節商品」である灯油ビジネスの弱点を補うためにスタートした経緯が多いわけですが、
最近では、「雪ん子」システムを通年運用する企業が急増しているわけです。

SS店頭に「価格看板」を提示しながら、
「来店するお客様を待つ」という「待ちの業態」では、そこから始まる「油外収益」なんて知れたものです。
宅配顧客の囲い込みで「SSもご利用ください」という相乗的な拡販戦略が本来の「シナジー効果」だと力説する有力企業の経営者が増えており、
積極的な外販宅配展開にむけて「SSフィールド」を飛び出しての動きが増えているというわけです。

数年前から、この動きは加速していますが、今年は大手を中心にさらにこの傾向が強まっています。

最近は、次世代に向けてのSSを起点とする「宅配」ビジネスモデル開発に関する問い合わせが増えており、
我々にはビジネスアイデアの創出とその提案能力が問われています。

地域性や企業特性を織り込んだり、社員のモチベーション高揚なども必要となりますが、
やはり一番は経営者の行動力と思考の柔軟性がポイントとなっているようです。

この分野では、既存業界の概念にとらわれているベテランよりも、
若手経営者の方が圧倒的に優位ですね。

結果を出している企業のほとんどは、
若手スタッフのアイデアや行動力が効果を発揮しているケースが多いことも特徴です。

経営者が、毎日、業転市況の掲示板情報ばかり眺めているようでは時代に取り残されてしまいます。
もうそんな時代はとっくに終焉しています。
SSビジネスはすでにフィールドを飛び出しているわけです。

これまでの既成概念を捨てて、
若手社員のアイデアや要望をうまく取り込んで、次の時代を目指す事に力を入れたらどうでしょう。

というわけで、昨日はSSフィールドを飛び出して大成功している経営者の方と話しました。

そんなわけで、改めて
SS店頭のガソリン価格と販売に関する情報ばかりに固執していると、
「洗面器の中で泳いでいるアメンボ」になりかねません。

「洗面器」は石油業界という「タライの中」にあり、
「タライ」はさらに、世界経済という「大きな激流」に流されつつ、漂っています。

「流れゆくタライ」のさらにその先にどんな事態が控えているのか、
賢い経営者なら、既にご承知のはずです。

「雪ん子」はそんなビジネスの流れを先取りできる機能を保持しています。

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