ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

2016年。国内石油業界の動向を予測。

2016年01月05日 09時47分34秒 | Weblog

今年は、本当に温暖で静かなお正月でしたが、
経済は大波乱の年になるかもしれません。

異論は承知で、今年の石油流通ビジネスの予測を書いてみます。

年始早々の株価は暴落といっても過言ではないような動きです。
どうも、「アベノミックス」のほつれが露呈しそうな状況です。

昨年来、原油価格は暴落ですが、
サウジとイランの緊張感の高まりが気になりますね。
また中東情勢がきな臭くなれば、さらに紛争でも勃発したら原油価格はどうなるのか・・・・
非常に気になるところです。
産油国の生産歩調が合わないわけですから、不安定な相場になるのは当然です。

国内のSSリテール業界では、一気に明暗が判れることになりそうです。
これは、元売り間の統合などの影響よりも、
むしろ、旧態然とした組織や企業体質による経営悪化によるものが大きな要因となるはずです。
実態としては、大きな組織ほど課題や問題点が噴出する可能性が高いと思われます。

大きな組織ほど既存権益などにより業務改善が遅れているのが石油業界の実態です。
各セクションが「木を見て、山を見ず・」といった感じで慣れの既存ビジネスから脱却できていないようです。
時代の流れの中で急激な経営環境の変化に対応できない組織は、
マンモスが氷河期に滅亡したのと同様の事態に直面することになるはずです。

中小零細業者は、地域ニーズを細かく拾うことで業態変化も容易に可能です。
今年は、意思決定を早くして、速やかな対応行動により大胆な「業態改革」を進めることで今後の展開が見えてくるはずです。
時代の変化を観ながら気を見て敏なる意思決定速度が最大の強みとなります。

「小よく大を制する」時代ともいえそうですが、
店頭の燃料油販売に関しては、元売り販社や大手に優位性があります。
しかしながら、SS過疎地帯の多発などにより、
小規模経営では「ガソリンスタンド」の存在意義が見直されることになりますから、
個々の企業の特性や地域性を考慮した大胆な業態改革により、新たな分野の成長の可能性が拡大することになるはずです。

これまでの、一般的な「油外収益」とは視点の異なるSSビジネスモデルがポイントとなります。
さらには、新たな「売り方の工夫」が脚光を浴びるスタートの年になります。

それは、どんなことなのか・・・、新たな手法とは・・・・、
本年の「ゆきんこサポートセンター」は、新たな時代に向けた提案を行います。

よろしくお願いを申し上げます。