como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

好きな歌を好きなように訳してみました その1 Too Hard To Say Goodbye

2014-08-02 20:54:00 | 遊人庵的日常
"Too Hard To Say Goodbye"

Westlife



Everytime I close my eyes
You're all that I can see
I hold you in my heart
And know you're watching over me

Standing by your side
It felt like I could fly
If I could be half the man that you are in my eyes
And I could face the darkest day
And fight the tears inside
I can't turn the page or hold back the time
It's too hard to say goodbye
It's too hard to say goodbye

From you I learnt it all
You would never let me fall
Love won't come undone
Between a father and his son

Standing by your side
Felt like I could fly
If I could be half the man that you are in my eyes
I would face the darkest day
And fight the tears inside
I can't turn the page or hold back the time
It's too hard to say goodbye
It's too hard to say goodbye

There will come a day
I'll have to walk alone
And I'll have to make it on my own

You taught me all there is to know
Dad I'll never let you go

Standing by your side
I felt like I could fly
If I could be half the man that you are in my eyes
I would face the darkest day
Fight back the tears inside
But I can't turn this page or hold back the time

Just can't say goodbye





(自分なりの邦訳)

目を閉じるたびに、いつも
あなたの姿がよみがえるから
心の中で抱きしめて、感じてみる
あなたは見守ってくれてるんだと

あなたの隣に立つと
空だって飛べるような気がした
僕の目に映ったあなたの半分でも男らしくいられたら
あの日のまっくらな絶望にだって
涙をこらえて立ち向かうことができたろう
でも、いまは先へ行けない、時を進めたくない
すごくつらいよ
あなたにさよならを言うなんて

何もかもあなたから学んだんだから
きっとぼくは倒れずにいられる
父親と息子を結んだ絆は
ほどけたりしないはずだよ

あなたの隣に立つと
空だって飛べるような気がした
ぼくの目に映ったあなたの半分でも男らしくいられたら
あの日のまっくらな絶望にだって
涙をこらえて立ち向かうことができたろう
でも、いまは先へ行けない、時を進めたくない
すごくつらいよ
あなたにさよならを言うなんて

でも、ぼくはひとりで歩き始めないと
なんとか一人でやっていかないと
もうその日は来るんだから

知るべきことはぜんぶ
あなたが教えてくれた
それでも、父さん
ぼくはあなたを旅立たせたくないんだ

あなたの隣に立つと
空だって飛べるような気がした
僕の目に映ったあなたの半分でも男らしくいられたら
あの日のまっくらな絶望にだって
顔を上げて、涙を抑えきることができたのに
いまは先へ行けない、時を戻せたら…
さよならを言うのが、つらい

すごくつらいよ

ただ、あなたにさよならを言うのが。




 アタマの老化防止と語彙力強化トレーニングを兼ね、My Musicライブラリにある好きな洋楽を、淡々と訳してご紹介するという試みを始めたいと思います。

 1回めは、解散してしまったアイルランドの長寿ボーイバンド、Westlifeの曲。2010年のアルバム「Gravity」から。タイトルの直訳はずばり「さよならを言うのは辛すぎる」です。
 アイリッシュのゆったりとした曲調がきれいで、癒されるすてきな曲なんで、文字に起こした歌詞を全く知らないまま聞き流していると、ちょっと女々しいラブソングと誤解しそうですが(私は一瞬誤解しました)、ごらんのように、これは父親の死に向き合う息子の歌です。

 すごく素直でデリケートな歌詞で、リアルに身につまされるところもあり、日本語の訳語を考えているとうっかり涙出ちゃいそうになりますね。
 たぶん、この語り手の男性は、未熟な少年ではないんだけどそうオッサンでもないという、年の頃25、6歳から30歳前後か思います。お父さんが亡くなってから少し時間がたっていて、お父さんのお葬式で感情をコントロールできなかったのを悔いている、というシチュエーションにも取れます。
 親を亡くした悲しみももちろんあるんですが、男親というロールモデルを失って、一本立ちの大人の男として生き始めるにあたっての不安、おののき、こころもとなさ…みたいな、男性の通過儀礼的な感情が繊細に歌いこまれていて、こういう歌はありそうでないかなあと思いました。

 訳してみるにあたって苦労したのは、うーん、やっぱり言葉がストレートで素朴なだけに、「あなたの面影を胸に抱き」とか「愛の絆は永遠だから」みたいな、ベタなお涙ソング的フレーズが、どうしても頭に浮かんでしまうことですね。
 その手の恥ずかしい言葉をちぎっては捨て、この歌詞の持つ素直さとか清潔感をだいじにしつつ、重すぎず、きれいな日本語にするのって、思った以上に大変なことでした(というかできてないです。うう)。
 けっきょく、あんまり情緒的な比喩なんか使うより生硬な言葉のままのほうが、このデリケートな内容にふさわしいのではないかと思い、そうやってみたら、まるでyahoo翻訳みたいな珍妙な直訳になってしまったり。意外とこういう素直な歌詞のほうが、日本語化が難しいものですね。これからすこしずつ、いろいろ挑戦して語彙力を養っていきたいとおもいます。


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