como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

好きな歌を好きなように訳してみました その4 Stay With Me

2015-03-08 11:15:09 | 遊人庵的日常
Stay With Me
Sam Smith



Guess it's true, I'm not good at a one-night stand
But I still need love 'cause I'm just a man
These nights never seem to go to plan
I don't want you to leave, will you hold my hand?

Oh, won't you stay with me?
'Cause you're all I need
This ain't love it's clear to see
But darling, stay with me

Why am I so emotional?
No it's not a good look, gain some self control
And deep down I know this never works
But you can lay with me so it doesn't hurt

Oh, won't you stay with me?
'Cause you're all I need
This ain't love it's clear to see
But darling, stay with me

Oh, won't you stay with me?
'Cause you're all I need
This ain't love it's clear to see
But darling, stay with me

Oh, won't you stay with me?
'Cause you're all I need
This ain't love it's clear to see
But darling, stay with me




(自分なりの訳詞)

正直、こういうのは得意じゃない
一夜限りの関係ってやつ
僕も人間だし、やっぱりそこに愛がないとね
行きずりで寝ただけだし、何のあてもない、けど
とりあえずこの手を握っててくれる?
きみを行かせたくないんだ

ねえ、僕といてくれないか?
きみが必要なんだ、ほかの何よりも
愛じゃないんだよ、もちろん、それはわかりきってるけど
それでも、ね、一緒にいてくれないか

ていうか、なんでこんなに必死になるんだ?
やめとけ、みっともない、ちょっと落ち着けって
心の底では、わかってるんだよ、上手くいくわけがない
それでも、きみが一緒に寝てくれていれば
傷つくことはないって思うんだ

一緒にいてくれないかなあ?
ほかに何も要らないよ、きみがいてくれたら
愛なんかじゃない、それははっきりしてる
それでも、ねえダーリン、
僕と一緒にいてくれよ

ねえ、僕といてくれないか?
頼むよ、きみが必要だ、ほかの何よりも
愛なんかじゃないよ、もちろん、わかりきってるけど、
それでも、ね、お願いだ
僕と一緒にいてくれよ


 サム・スミスという歌手をはじめて知った時、なんか外国人の幕下力士みたいなルックスとか(失礼!)思って、特に食指が動かなかったのですね。ミーハーですみません。でも、こんなミーハーなわたしの耳も、キャッチせずにはおれませんでした。なんて美しい声でしょうか。そして、英米の音楽賞の新人賞を総なめにしだしてから、なんか柄にもなく感動してしまいました。こういう歌手がブレイクする洋楽の世界って、なんというか、懐が深い!と、そこに。
 こういう、というのは、この人は同性愛者だと公表しているわけですけど、そんな垣根も、世代や性別や言葉の違いもいとも軽やかに越えて、誰の心にも響くシンプルな歌なんですよね。そこに素朴に共感して広くみんなが聴いている。この世界を、いままで思っていたよりもちょっとは良い場所だと見直し、いままでよりもう半歩くらい、信頼したり安心したりできるような気がするのです。
こんな気持ちがちょっとずつ広がるのは、それはそれは素敵なことだと思うんですよ。音楽のよさって、ようはそういうものじゃないでしょうか? 

 シンプルなラブソングとして聞き流してしまいそうな、耳触りの良いメロディーとなにげない歌詞なんですが、聴き込んでみると、この静かな渇望感というか、痛いような孤独さに、思わず持っていかれそうになります。いい曲です。
 そういう静かな激情みたいなのを、あまり押し付けてこないけど聴く方は肌でキャッチできるところがあって、それでこんなに世界中でヒットしているのかなあと思ったりします。おなじ英国のADELEもそうだったけど、気負いなく、まっすぐ、あえての直球で、ストレートに刺さってくるなにかを持ってますよね、うん。

 まああえて言うまでもありませんが、歌詞中の二人称Youは、当然He、ですよね。べつにSheでもいいけど、このシンプルな言葉にこもったひりひりする渇望感は、やっぱり相手が同性でないと出ないよね。といっても、とくにLGBTに限ったことではなく、あらゆる孤独な状況や、誰かに一緒にいてほしいという切実なきもちに置換できる。この歌にこもった思いの深さゆえだと感じます。
 サム・スミスさんには、わたしの老後まで息長い歌手になって聞かせ続けてほしいなあ。一時のブームでおわる感じじゃない、地に足の着いた存在感も頼もしく、今後も楽しみにしております。


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