como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

1Dの可愛らしいラヴソングを訳してみたりなんかして その6 Irresistible

2014-05-30 22:59:44 | 遊人庵的日常
Irresistible

One Direction



Don't try to make me stay
Or ask if I'm okay
I don't have the answer
Don't make me stay the night
Or ask if I'm alright
I don't have the answer.

Heartache doesn't last forever
I'll say I'm fine
Midnight ain't no time for laughing
When you say goodbye.

It makes your lips so kissable
And your kiss unmissable
Your fingertips so touchable
And your eyes irresistible.

I've tried to ask myself
Should I see someone else?
I wish I knew the answer.

But I know, if I go now, if I leave
Then I'm on my own tonight
I'll never know the answer.

Midnight doesn't last forever
Dark turns to light
Heartache flips my world around
I'm falling down, down, down,
That's why.

I find your lips so kissable
And your kiss unmissable
Your fingertips so touchable
And your eyes irresistible

It's in your lips and in your kiss
It's in your touch and your fingertips
And it's in all the things and other things
That make you who you are and your eyes irresistible.

It makes your lips so kissable
And your kiss unmissable
Your fingertips so touchable
And your eyes, your eyes, your eyes,
Your eyes, your eyes, your eyes
Irresistible.




テキトーな邦訳

引き止めようとするな
ねえいいでしょ?なんていうなよ
答えようがないだろ
今夜は帰らないでよ、とか
大丈夫なの?とか聞くな
なんて答えりゃいいんだよ。

胸の痛みも永遠に続くわけじゃないから
ああ平気だよ、って言うさ
そう、じゃあねサヨナラ、ってお前が言ったらもう
一晩中笑い転げることもないんだな

その唇にそそられるのも
キスの味が忘れられないのも
指先の感触の気持ちよさも
見つめられるとたまらなくなるのも
想いが残っているから

なあ、他の娘じゃダメなのか?って
自分で自分に聞いてみた。
答えが出ればよかったけどな

わかってるよ
いまおまえを捨てて出て行ったら
今夜は独りで寝ることになっちまう
それでいいのか
答えはだせないんだよ

真夜中が永遠につづくわけじゃない
そのうち明るくなってくる
後悔が、世界をフワフワただよって
おれは落ち込んで、落ち込んで落ち込んで…
なぜって、それは

気が付いちゃったからさ、お前の
誘うような唇に
熱烈なキスの味に
指先の感触の気持ちよさに
見つめられるとたまらなくなることに

おまえの唇に、おまえのキスに
おれに触れるおまえの指の感触に
そういうこと全部のなかに
答えがあるんだよ
おまえはおまえで、おまえに見つめられたらおれは
手も足も出ないんだって

誘うような唇も
忘れられないキスの味も
めちゃくちゃ気持ちいい指先の感触も
見つめられたら抵抗できないのも
想いが残っているから
だから手も足も出ないんだ
見つめられたら、見つめられたら
おまえに見つめられたら。



いやあ、可愛いですねこの歌も。大好きです。
もともと、「IDの可愛らしいラブソング」の訳詩を始めたのは、Half A Heart、Little Tings、Truly,Madly,Deeplyの三つを訳してみたかったからなんですが、やってるうちにハマってきて、だんだんネタが増えてきました。
ハマったのは、英語の曲を聞き流していると漠然としかわからない景色が、自分で日本語にすることでフォーカスが絞られていって、ある具体的なシチュエーションが勝手に浮かび上がってくる面白さに目覚めたことですね。それは特に「こういうシチュエーションに(男でいこうとか人妻とか)設定して訳そう」と決めてやってるわけではないです。
わたしは、洋楽のCDは基本的に輸入盤かレンタルかDLでしか聴かないので、邦盤に折りこみの対訳というものは見てません。我流でどんどん訳していくと、最初に英語の歌を聴いて想像したのとは全然違う内容に出来上がったりし、これがすごくツボに入って、自分の楽しみだけで、どんどん訳していきました。
 そういう意味では、この「irresistible」は、特に訳しがいのある歌詞でした。

 アコースティックな愛らしいラブソングで、別れの情景というのもありがちですが、この歌詞は、内容的にはけっこうドライですよね。
ふたりは、もう別れようという話がついたようなんですけど、なんとなく物足りなくて、そのまま「とりあえず泊ってく?」となる。で、帰るに帰れず、とくに話すこともなくて、黙り込んだままシラーッと時間を過ごしているうち、甘い思い出が取りとめなく浮かんでくる、という。
 でも、甘い思い出がよみがえったからといって熱烈にLove Againということもないわけですよ。いちど冷めてしまったら、また再燃するエネルギーなんてそうそう出るものじゃないのは、大人ならだれでも思い当たる過去があると思います。
 相手の車の窓を割ったり、部屋をグチャグチャに荒らすといった(別れ歌にありがちな)過激なシチュエーションでもない。ただボンヤリ別れを決めて、来し方をボーっと思い出しているという、そのあいまいな浮遊感が、すごくいいですよね。こういう「なんとなく冷めて、フェードアウト」的な男女の別れの状況というのは、いちばんありふれているから、ナチュラルでもある気がします。ああ、こういう状況わかるなあ、という甘酸っぱい共感を誘うものがありますよ(あのころはわたしも若かった 笑)

 訳してみて楽しかったのは、your lips so kissable/And your kiss unmissable/our fingertips so touchable/And your eyes irresistible を含むセクションが、たんなるリフレインじゃなくて、それぞれ微妙にニュアンスが違ってることで、これは原詞が上手いなあと思う。この原詞のトリックの上手さには迫れないです。もっと語彙力があればなー。
 It makes your…の、Itってなんだろうというのが最大のポイントでした。直訳すると「それがあなたの唇をキスしたくなるようにさせます」みたいな。
 とりあえず仮に「残っている想い」というのを当ててみて、あと主人公が探し求めているAnswerというものがこのItでもある、というふうに考えてみました。どうでしょうか。いろんな解釈ができると思いますが。

 あと、人称ですが、これは「君・ぼく」と普通でもいいんですけど、状況的に、ちょっとやんちゃな感じの男の子がイメージされたので、「お前・おれ」にしてみました。こっちのほうが私としてはナチュラルに感じられたので。
ただ、おれ・お前人称だと、限りなく翻訳ハードボイルドっぽくクサイ感じに偏っていくので、その辺を修正するのにちょっと手こずりましたが(笑)。


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