現在の若い人たちを思う

若い人は
ただ毎日働いて給料をもらい
生活するだけでなく、
お金をためなければ
ならない。
男性は自分がためたお金で
結婚し、
子どもを育て
衣食住に困らないように
しなければならない。
それが
当たり前の
ことであるからだ。
だが
一生懸命働いても、
自分が食べるだけで精一杯だとしたら、
将来の生活設計など
不可能だ。
私が青年の頃は、
みんながたくさんお金をとっていたし、
将来の安心も
保証されていた。
現在の若者たちの生活状態を考えるとき、
どうすれば、
彼らが希望の持てる毎日を送ることができるのかと、
私ですら思い、
途方に暮れるのである。

弱音を吐くな

寒いとか
だるいとか、
少し調子が出ないとか、
そんなことは
よくある。
多少体調がすぐれなくても、
やることがおっくうでも
人のためにやらねばならぬと
思うとき、
多少の障害があろうとも、
障害を障害と思わず、
日々のつとめに
立ち向かうことが
できるものである。
私が現役の教師のころ、
毎日頑張ってきたのは、
自分のためというより、
人のためであった。
具体的にいえば、
家内や父を
がっかりさせたく
なかったからである。
自分の幸不幸で
もろに影響がある人がいると思うとき、
何だかんだ弱音を吐く余地は
なくなってしまう。.