教育の目的の一つは、人生に意味と価値を与えること

われわれは
人生に
意味があると思うから、
生きているのである。
生命に意味を与え価値あらしめる、
強烈な瞬間に満たされているから、
もっと長く生きていたいと
思うのである。
アルコール中毒患者は、
人生に意味を
見つけられない、人びとである。
麻薬患者も
同様だ。
彼らだって、
人生に意味と価値を感じることができるなら、
容易に薬や酒を断つであろうと、
マスローは指摘する。
実際だれだって、
生命に意味を与え価値を与えられなければ、
人生が灰色にみえるだろう。
だからこそ、
教育の目的の一つは、
人生に
意味と価値を与えることなのである。

顕われたことには、良くも悪くも、感謝しないと・・・

現象界に現われるものは、
実相真如の表現だ。
では不完全が顕われた場合、
これも実相の表現なのかと、
質問する人があろう。
実をいうと、
それもそうなのだ。
だが正確にいえば、
「実相がそこに出てきていないよ」と、
実相を顕わすことを、促す意味での
実相の表現である。
「実相の不在」を気づかせるための、
実相の表現が、
現象世界における、
不完全の顕われである。
それだから、
私たちは、
現象世界に現れたものを、
それの善し悪しにかかわらず、
“あるがまま”に
大切に受けとる必要がある。
そういうことからしか、
反省、あるいは改善は
望めない。
いやなことが起こったら、
それには目をつむり、
ただ世界の完全さだけを観るなどというのは、
真理を知らない人のすることで、
何も解決できない。
良いことが起ころうと
嫌なことが起ころうと、
起こったことは、
心の「鏡」として、
感謝する必要がある。
その後で、
起こったことに貫くものを、
見透すのだ。