新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

12)えんざん桃源郷の”ひな飾りと桃の花まつり”は・・・・・・・・、熱い郷土愛のまつり!

2011-02-22 | 山梨、里山の郷土愛!

甲州市えんざん桃源郷に・・・、”桃の花”が咲く春!

重要文化財「甘草屋敷」の”ひな飾りと桃の花まつり”!

甲州市えんざん桃源郷 第9回「ひな飾りと桃の花まつり」は、平成23年2月11日(祝)~4月18日(月)まで開催されています。祭りの案内は、こちらから複写できます。enzantougenkyohinakazarimomonohanamaturi.pdf」をダウンロード

”えんざん桃源郷ひな飾りと桃の花まつり”は、今年で第9回を数える。最近は首都圏を始め遠来のお客様に知られるようになって、”まつり期間中は、何と5万人ものお客様が訪れる評判の高い”ひな飾りと桃の花まつり”になっています。

郷土を愛する皆さんの”厚い人情が篭もる「雛」飾り”です!

この地に住んで人々の歴史の育みを知ることで、始めて分かったことがあります。それは、この甘草屋敷(かんぞうやしき)の”ひな飾り”が、あちこちにあるような、ただ、昔の”古いひな人形を集めて展示”するだけのひな祭りとは違い、それは、郷土を愛するボランティアの人々のあつい思いが集って、”将来へつなげる歴史を刻み続ける素晴らしいドラマ”があることです。

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せっかく”塩山のひな飾り”を訪ねて頂くなら、先ず、えんざん桃源郷のことも少々紹介しておきます!

※本題の”ひな飾り”の写真と記事は、後半に掲載しています。※急ぐ方はスクロールして下さい。

Photo 甲州えんざん桃源郷に、桃の花が咲き始めました!

・2月初め、全国に大雪の降った寒い日、甲州えんざん桃源郷には、もう、早咲きの桃が咲き始めました!

・ひな飾りの準備をしている「甘草屋敷}に持ち込まれた初咲きの桃の花は、鮮やかなホワイトピンクの色が、明るい春の到来を告げています。

・この花は、温室栽培の桃の花ですが、塩山桃源郷といわれる里山に拡がる一面の桃畑には、桃の蕾が膨らみ始めています。”桃の花が咲くと、塩山の春”です!

塩山桃源郷は、富士山と南アルプスが同時に望める山梨随一の絶景スポットなのです

Photo_2Photo_3

塩山桃源郷から望む富士山!

・青空だと、御坂山塊の後ろに真白な富士山が覗いて見えます。

塩山桃源郷から眺める南アルプス方面のパノラマ風景!

登山が趣味の筆者は、眺望の良い住まいで、毎日、美しい山々を眺めて楽しんでいますが・・・、我が家の東西南北から一度に”七座の日本百名山”が見えると言って喜んでも、漠然とこの美しい山々を毎日見ている地元の人々は、山々の名前も知らない人が多いので、もったいないことです。もちろん、富士山や南アルプスは知っていますから、安心して下さい。

注)この写真は昨年4月上旬撮影のものです。プロの写真や実際の眺望は、もっと色彩が鮮やかです。素人写真で、ご容赦下さい!

・桃源郷へ上ると、眼前に塩山のシンボル塩の山がぽっかり浮かび、石和方面に大蔵経寺山から帯那山への稜線が手前にあって、その先に鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)が覗いて見える。さらにその奥には、白根三山(日本で標高第2位の北岳、間ノ岳、農鳥岳)が堂々と連なる。幼稚に喜べば・・・、日本で一番高い富士山(3776m)、第2位の北岳(3193m)が、同じ個所で同時に見えるところは、山梨県の中でも少々高い山に登らないと見られません。ついでですが、甲州市には、3月頃ザゼン草が咲く小倉山(バス停から約30分で登れる展望の絶景の山)などもあります。

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山梨県には、”四大桃源郷”があります!

①甲州市塩山の”えんざん桃源郷”・・・・・・・

②笛吹市東八代の”一宮桃源郷” ※南アルプスと八ケ岳方面の遠望が美しい

③韮崎市の”新府桃源郷” ※武田勝頼ゆかりの新府の里は、武田家先祖の”武田の荘”も近い

④南アルプス市の”白根桃源郷” ※南アルプスを背に、富士山の遠望が美しい。

・・と、4ケ所の美しい桃源郷があります。

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”えんざん桃源郷”・・・、

①首都圏からJR中央本線か中央高速道で山梨県に入る場合は、最も近くて便利なところにある桃源郷です。起点の甘草屋敷まで、車だと高速勝沼ICから約15分(無料駐車場完備)、電車だとJR塩山駅から、わずか徒歩1分のところです。

②JR塩山駅構内、甲州市観光案内所(TEL0553-33-5958)で案内とガイドマップがもらえます。見どころいっぱいで、美しい景色のウォーキングコースです。

③美しい富士山と南アルプスが同時に望めるのは、塩山桃源郷だけです。

※特に、桃の花が咲く頃は、真白い雪化粧の富士山や南アルプスのパノラマ展望が美しい!

快晴の日は、”咲き乱れるピンクの桃の花”と”澄んだ青い空”と”真白い雪化粧の山々”のコントラストが、他では見られない美しい絶景です。訪れた人々の歓声が聞こえてきます!

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”ひな飾りと桃の花まつり”

甘草屋敷の”ひな飾り”は3300点”煌びやかで、とても綺麗です!

甘草屋敷の”ひな飾りと桃の花まつり”は、甲州市が譲り受けた重要文化財「旧高野家住宅”甘草屋敷」が甲州市の玄関口塩山駅前にあることで、遠来のお客様の”迎賓館”として、何か”温かいもてなし”ができないかと考え・・・、郷土を愛する皆さんの熱意で生みだされたものが”ひな飾りと桃の花まつり”なのだそうです。

①館長の広瀬さん達が中心になって、地域の旧家で保存されていた「亨保雛」や「五楽人」など古雛の展示協力を得たことをきっかけに、一つ一つ収集して、これだけのひな壇を組めるようになったものだそうです。また、見事なつるし雛飾りは、紗耶加人形家元の志村とみ先生の指導もあり、地元のボランティアのご婦人達とともに、甲州独自に編み出した和紙人形細工で、”つるし飾り”は毎年10月頃から、約30人のボランティアの皆さんが、夜なべ仕事で半年もかけて、これだけのつるし飾りが来上がったものなのです。地域の人々の智慧と労力が結集して、これだけの華やかで楽しいひな飾りになっているのです。話を伺って感動です!

古雛壇に飾る江戸時代の”お内裏さま”の中でも、”享保雛”は貴重な逸品です。

②「なぜ貴重な逸品か?」 ちょっとだけ、その理由を知るために、歴史を紐解いてみます。

ひな飾りや雛祭りの歴史など詳しくはウイキペディア百科事典などを参考に作成したダイジェストPDFレポートをご覧ください・・・「hinamaturi_no_rekishi.pdf」をダウンロード 

雛祭り”は、女の子の健やかな成長と幸せを祈る”上巳(じょうし・じょうみ)の節句”に行う行事として、今でも続いている五節句の一つです。”桃の節句”とも呼ばれています。

・唐の国から伝わり、大和時代後期、文武天皇御代、大宝元年(701年)、”上巳の節会”として宮中の公式行事として採用されたのが始まりだそうです。

・平安時代になって、京の貴族社会で”雛あそび”(当初は遊びごと)として流行り、古来中国で上巳の日に、川で身を清め不浄を祓う習慣(上巳の祓い)があったものが日本にも伝わって、厄除け祈願を込め、生涯の災厄を紙人形に身代わりさせて、川や水辺に流す儀式(流し雛)と結びついて普及し、江戸時代になって全国に広まったそうです。

・天正年間以降、江戸時代になって、「ひな遊び」が「ひな祭り」へと変わっていきました。

・江戸時代初期、「立ち雛」や座った形の「座り雛(寛永雛といわれ男女一対の内裏雛を飾るだけのもの)」が作られてから、身分の高い武家子女の嫁入り道具の一つに数えられるようになったことで、次第に華美になり、贅沢になっていった。

・その後、人形は精巧さを増し、十二単を着せた「元禄雛」や大型の「享保雛」が作られたが、これらは豪勢な金箔張りの屏風の前に、内裏人形を並べる立派なものであった。

「享保雛」は、時代ドラマ「暴れん坊将軍」で有名な八代将軍吉宗の時代、江戸庶民の雛祭りにも”倹約令”が下り、一時的に、贅沢で大型のひな人形が禁止される時代があってその頃作られたものは数センチの小雛に代わったため、大きな享保雛はほとんど残されていないのです。そのため、貴重な逸品となっているものなのです。

・江戸時代後期には、「有職雛」と呼ばれる宮中の雅な装束を正確に再現した人形が現れ、さらに今日に繋がる「古近雛」が作られて、従者人形や五人囃子など華やかに壇飾りをするようになって、現在に至っています。

※”千羽鶴”ならぬ”千吊雛(せんちょうびな)”とでも名付けたいような2300個の幸せの祈りがこもった”つるし雛”飾りは見事です。※ひと組の輪に吊るされている雛は1輪49ケのモデルが中央につるされ、甘草屋敷の標準つるし飾りは、1輪7本の紐に、各5ケ、計35ケの寄数で、30組が雛壇の周りに飾られている。館内や巽蔵など甘草屋敷全体で、何と2300ケの祈りを込めた手作りの雛人形がつるされているのです。注)縁起のため吊るしという漢字は使わない。

※その他、塩山熊野神社で、奇祭として伝承されている”ほうこうじ”人形が珍しい。11人の男が白装束をまとい、その装束には、1体310ケ、合計3300ケの”ほうこうじ(注)”を縫い付け踊る祭りだが、その”ほうこうじ”を女の人がもぎ取ると、子宝に恵まれるという”幸せづくり”の人形も展示されています。

注)”ほうこうじ”は飛騨高山の”さるぼぼ”(猿っ子人形)に似ているが、這い這いする赤ちゃんの姿をした”這い子人形”で、色柄も異なり、祭りの男装束に飾る甲州独特の人形になっています。

③甘草屋敷の他、恵林寺「武田信玄公宝物館」、協賛展示として、ドライブイン信玄館、滝本院、JR塩山駅、勝沼ぶどうの丘、道の駅「甲斐大和」など、甲州市広域観光ポイントで、”ひな飾”りが見られます。

④えんざん桃源郷では、”ひな飾りと桃の花まつり”と言って、単なる雛まつりではなく、甲州市の春を堪能できる観光スポットに、ひな飾りを展示して、花いっぱい、春いっぱいの楽しみが満載で、遠来の観光客のも皆さんを”もてなす”まつりなのです。

山梨の桃源郷でも、”ひな祭りと桃源郷の桃の花まつり”が同時に楽しめるのは、ここだけです!

このような物語が、甘草屋敷のひな飾りの評判を盛り上げているのです!

幸せの祈りを込めた”ひな飾り”は、一つ一つ手作りをしたボランティアのご婦人の皆さん(約30人)の情熱を感じるばかりでなく、甘草屋敷の来訪客をもてなすボランティアガイドの皆さん(約30人)の暖かい人情ガイドとの連携に感動して、評判があちこちに伝わっているのだと思います。

ひな飾りが鮮やかで綺麗だと云うだけではなく、来訪の皆さんは、子供の頃を思い出したり、孫娘のことを思ったり・・・、ささやかな幸せの祈りが伝わって来るようだと思い思いに感動されています。

何か穏やかで、温かい気持ちを思い出す雰囲気が、評判を呼んでいるのだと思います。

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”郷土を愛する優しいお母さん達”が厚い思いを込めて・・・、

JR塩山駅北口で下車すると、特急の停車する駅前では考えられないような”時代をタイムスリップしたような”武田信玄像”と”甘草屋敷”が眼前に現れます。

PhotoPhoto_2JR塩山駅前・北口

・武田信玄像

・重要文化財旧高野家住宅

「ひな飾り」の館はここ

・”武田信玄”のことは有名ですが、何故、信玄像が塩山駅前にあるのかというと・・・、武田信玄の廟所「乾徳山恵林寺」がこの塩山にあるのです。信玄や武田家のゆかりがあちこちに残こされていることで”町の歴史の象徴”としているのです。”甲州の鎌倉とも言われています。

薬草の花咲く歴史の公園 重要文化財 旧高野家住宅 「甘草屋敷」

・旧高野家は、”八代将軍吉宗”の頃、亨保5年(1720年)幕府の採薬使、丹羽正伯が当家の甘草を見分した際、幕府御用に取り立てられて、江戸小石川の幕府薬草園(暴れん坊将軍でも馴染みの小石川療養所の薬草園?)へ上納していた名家。平成5年より、重要文化財高野家住宅を甲州市(旧塩山市)が寄附を受けたことで、文化財建造物として、保存事業、公園整備などを行っているため、極めて見事に保存されています。

・古民家建築の旧高野家屋敷も見どころがたくさんあります。※この建物は19世紀初頭の建築と云われています。

①茅葺(現在は茅葺型銅板葺)切妻出窓屋根様式(中央に二段の突き上げ屋根)の実用的で美しい建築デザイン。甲州独特の古民家建築です。特に、屋根を支える棟持柱大黒柱)は、これに梁を重ねて渡した間に見せ抜き通して、漆喰塗りとした妻壁の構造は、優れた美観を形成しています。

②屋敷は、4932.07㎡あって、江戸末期から明治初頭にかけての屋敷構えがそのまま残されています。母屋はもちろん、巽蔵(たつみくら)、馬屋、東門、文庫蔵、小屋の5棟、附けたりとして、地味棚、裏門、座敷門の3棟が重要文化財の追加指定を受け、名称も旧高野家住宅とされています。幕府御用の甘草など薬草を栽培した歴史で有名で「甘草屋敷」ともいわれています。

重要文化財の建物だけでも一見の価値があるが・・・、単なる史蹟めぐりだけではありません。季節毎に催される魅力のイベントは、地域のボランティアの人たちが集まって、情熱のほとばしる素晴らしい運営がなされています!

甘草屋敷は、郷土史を知りつくし、郷土を愛することでは最たる一人である”館長の広瀬国光さん”ならではの情熱と先達魂だと思いますが・・・、他とは違い、この重要文化財は、地域の人々の生き甲斐にも密着して、観光ボランティア活動の皆さんの本拠地にもなっています。広瀬館長自らが先頭に立って、ボランティアの皆さんとの協働による手作りのイベント等が活発に行われて、見事に活かされているのが、凄いですね。注)11月号甘草屋敷の枯露柿体験で紹介。

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ひな飾りの準備”に勤しむボランティアの皆さん・・・!

Photo_2 地域の振興に先頭に立って働いておられる甘草屋敷館長の広瀬国光さん!

・郷土を愛し、郷土史のことを知り尽くしている方で、筆者がいろいろと教えを乞う頼りになる人です。

・広瀬さんの青年のような情熱は、見習うところが大です。

・お孫さん達は、お寺の絵を描いたりして、美術展で入選をするような血筋を残しておられるようで・・・、感心します。

約30人のひな飾りを作って頂いた地域の主婦の皆さんと一緒に、準備作業に勤しむ姿には、頭が下がります。

・雛飾りが終わって段取りができると、いよいよオープンです。このシーンでも、ボランティアガイドの皆さん約30人の人たちが交代で、来訪のお客様のご案内と”もてなし”を分かりやすいお話で説明をして頂いています。せっかく訪ねたなら”広瀬館長さんやボランティアガイドさんのお話を伺えば、より楽しいですよ!

・筆者は、皆さんの作業を写真を撮らせてもらいながら、じっと見ているだけですが・・・、穏やかな館長さんの人柄は、笑顔で働きをしながら、主婦の皆さんの意見を良く聞き、飾り準備を上手にまとめておられる姿には感心しました。誰にでも、できるものではありませえん。素晴らしい人がこの町にもおられますね!

Photo_3つるし雛の飾り付け準備をしている主婦の皆さん。

・甲州市塩山下塩後で、紗耶加人形家元として和紙人形づくりの師匠をしておられる志村とみさんを中心に、甲州市の約30人のボランティアの主婦の皆さんが、毎年、10月から半年くらいかけて、つるし雛は制作しておられます。

・来訪のお客様に喜んで頂こうと、配置や飾り付けには、とても熱意が籠って、真剣な眼差しです!

Photo

座敷に飾られていく様子

・段々と楽しみが増して行きます!

Photo_4 今年の新作デザイン

暖簾になった、新作”つるし雛”

・丁度、真中に写っているのが、ひな飾りづくりを指導しておられる志村とみ先生。

ほんとうは、この”ひな飾り暖簾”を手で触って、身の災いを除け、幸せ祈願の雛人形を開いて奥の間へ入って頂きたかったのですが、繊細な紙細工のため、大勢の来訪客を考慮して、触れない高さに位置を上げました。玄関へ入って、奥の間の方を見ると、鮮やかなインパクトがある新作”ひな暖簾”です。

この”ひな飾り暖簾”は、筆者も気に入りました!

可愛い女の子の部屋や雛段のある部屋の入口に、この”ひな飾り暖簾”が掛っていると、細工を手で触って、邪気をうつし、心を清めて子供と向かい合えと言われているような願いを感じます!ひな人形をくぐるアイデアがとても良いですね!家庭でも「流し雛」の謂れに似たような儀式の祭りにも使えますね!?

”紗耶加人形”は、甲州市塩山下塩後の紗耶加人形家元「志村とみ」先生が考案されたもので、35年周年になるそうです。和紙の人形づくりを始めた時、初めての人形に付けた名前でもあり、好きな言葉”さわやか”な人生を願うイメージを”紗耶加”という漢字で表現して名付けたものだそうです。色紙や短冊に、和紙で作った人形や背景を張って作る作品が主流で、住まいでもスペースを取らず飾れること、多彩な模様がある和紙を使って、気軽にできる楽しさもあることで、奥が深い繊細な和紙づくりの人形は、全国的に人気が広まっているようです。志村先生は、東京浅草橋でも教室を開催されていたことがあって、あちこちで活躍中です。

注)甘草屋敷では、樋口一葉の部屋に「紗耶加人形展」を開催中です。一見の価値がありますよ!

Photo_3甲州市のひな飾り準備に集う熱いご婦人達!

”紗耶加人形家元の志村とみ先生”を中心に、ひな人形づくりを行っている約30名のボランティアの皆さん

残念ながら、作業中に急にお願いして写真を撮らせて頂いたので、全員をご紹介することができませんでした。目立たないところでも一所懸命、郷土のためにボランティアをされているご婦人の皆さん、ほんとうにありがとうございます。

・雛飾りの準備作業を拝見していたら、「来訪のお客様に、喜んで見てもらいたい!」と思いを込めて飾り付けをされている皆さんは、

真剣そのもので、凄い情熱を感じました。

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甘草屋敷の”見事なひな飾り”を一部ご紹介します!

Photo_16Photo_5 ひな人形づくり

・体験教室の風景

・峡東CATVの取材をうける志村とみ先生と体験教室の生徒さん

・「百聞に一見にしかず」で、この写真では、魅力の全てを表現できません。

多くのブログは、素晴らしい展示写真を主体にブログなどで紹介されていますが、このブログでは、先に甲州市塩山桃源郷の素晴らしさ、塩山の町の印象、そして、郷土を愛する大勢のボランティアの皆さんの活動があって、活き活きしている人々の姿を、先に、つたない文で、紹介しています。読んで頂くのは、大変ですが、歴史は、このような人々の営みで育まれていくので、後々の記録にでもなればという思いで、記事を書いています。あしからず!

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・上段左はモデル49ケ飾り。

・上、中段、奥の間を中心に見事な約650点の雛壇と2300点のつるし雛かざり

・中段左が享保雛

・中段中央、一番手前が”文化年間の五楽人”

・下段左が甲州独特の「ほうこうじ」祭りの人形装束

・下段中央は、売店にある甲州市大和の珍しい「うらじろまんじゅう」、「枯露柿」など郷土の味覚。

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