新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

20)三窪高原と柳沢の頭はヤマツツジが満開!

2011-06-26 | 山梨、魅力の山行!

三窪高原・・・、大自然に映えるヤマツツジの美しさに感動しました!

今年、4月から毎週末(土日)と祭日に、大菩薩峠登山口行バスが柳沢峠まで延長運行になりました!

※上りはJR塩山駅発9:25時、下りは柳沢峠発15:40発で、東京からの電車による日帰り山行が便利になりました。

Hp 三窪高原展望地から望むヤマツツジと富山!Photo 天ならこんな素晴らしい景色が!

上部の写真は、三窪高原の絶景!

注)甲州市観光案内所2007年広報より複写紹介しています。あいにく訪ねた当日は曇天で、筆者の写真では、ほんとうの素晴らしい展望を誤解されかねないので、借用して紹介しておきます。                         

昭文社登山マップにも三窪高原はガイドされています。訪ねる場合は、登山ガイドマップを持参すると安心です。最寄りの書店で販売しています。

2007年頃、三窪高原は、特に高原の中心地(展望地からNTT無線中継鉄塔の辺り)にあるレンゲツツジ畑がシカ被害にあって以来、現在、防護柵などで再生中であるが、地元行政窓口は、毎年行っていたツツジ祭りを中止してから、広報は散漫で、観光交流課や駅前の観光案内所の窓口では、開花情報等を聞いても把握しておりませんでした。甲州市は観光情報提供があまり親切丁寧ではないので、あまり頼りにならないのが残念です。「UP TO DATE」が可能なIT情報発信ができない”ベタ貼りホームページ”なので、お客の方が、むしろ新しい観光情報を交換し合っているのではないでしょうか!?辛口で失礼ですが・・・!?

※着地型観光旅行のホットな情報発信を提供できるのは、まだまだ時間がかかるようです!地元の方が発地観光情報に遅れているようでは情けないですネ!筆者のようなブログやインターネット情報を通じて、より活きた観光情報を交換することも大事ですネ!

大したことがない情報や小さなことまで、自由に発信できるので、観光パンフレットにはない情報が得られることだけは確かなようです。読者数が毎月増加しています!

今回の開花情報は、柳沢峠茶屋のHPと現地問い合わせで、最新情報を教えてもらえました。三窪高原一帯のヤマツツジの群生は6月中旬から下旬、特にピークは6月20日頃が見頃だというので、路線バスを利用して訪ねてみることにしました。

後で伺ったら・・・、柳沢峠茶屋のご主人が今年から大菩薩観光協会の会長になられたらしく・・・、どうりで、お話を伺った際、地域観光振興策の研究にも一所懸命さを感じました。

注)今年の4月から11月の土日祭にJR塩山駅南口から、大菩薩峠登山口行きのバスが柳沢峠(隔週土曜のみ落合行)まで延長運行されることになりました。

時刻は:山梨交通バス時刻表(山岳路線)を参照:http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/timetable03.htm

インターネット情報を駆使するハイカーや登山者達は、このバス運行を知って、利用の知恵を巡らしているが、疑問が湧いています。残念ながら、塩山発の時刻は1時間早くても良いし、柳沢峠発の下りのバス時刻が15:40時なので、利用バリエーションが限られていて、どうしてこの時間に設定されたのかという理由はわかりません。三窪高原周遊はゆとりがあってツツジ散策コース周遊だけだと問題はなく、むしろ1時間半くらい帰りの待ち時間が余ります。何と利用者の立場で、周辺登山のシミュレーションをすると、黒川鶏冠山や丸川峠の日帰りにはタイトで厳しい往復時刻設定だし、笠取山は落合便でも一泊しないと厳しいし・・・、ましてや、一之瀬高橋の住民利用はほとんど皆無のようだし、せっかく運行してもらえるなら、再検討してもらいたいものだと、利用者の願望を話しておきます。

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三窪高原を訪ねるなら、柳沢峠(1472m)の「柳沢峠茶屋」が起点です!

Photo_2柳沢峠茶屋 ライダーやドライバー達の峠の茶屋として、年間を通じて、親しまれています。

名物”麦とろご飯”と”味噌おでん”が人気メニューです。

詳しくは柳沢峠茶屋公式HPをご覧ください。

http://yanagisawatouge.web.fc2.com/

茶屋の御子息がHPを作成管理されているそうで、季節の更新をまめに伝えています。甲州市周辺を訪ねられる時は、中央道も良いですが・・・、青梅街道を奥多摩越えのドライブ旅で、柳沢峠に立ち寄ってみるのは如何ですか・・・?何か”旅”の思い出が倍増しますよ!

柳沢峠に上ると、正面に富士山が・・・、夏でも清々しい冷気が・・・、多摩川源流、柳沢川(落合川)や花ノ木沢沿いに最初の一滴が湧きだしているので・・・、筆者も次回は、東京都水道局が散策路を整備してくれている「柳沢峠ブナのみち」を散策してみたいと思っています。

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三窪高原(~柳沢の頭)は、散策路いっぱいに咲く”ヤマツツジの群落を見惚れて歩くので、まったく疲れを感じない・・・、まるで”ヤマツツジの散歩道”です!

今回、訪ねて良かったです!自然に映える”ヤマツツジの高原風景”に魅了されました!

前評では、「三窪高原のツツジはシカの被害でダメになった」情報だけが浸透していて、甲州市の観光案内は、はっきり言ってウヤムヤの休眠情報でしたが・・・、とんでもない・・・!実際に訪ねて見ると、確かに一部中心部のレンゲツツジ畑はシカの被害(ダメージ)で防護柵(金網)が目立つことから、かえって痛々しいが、レンゲツツジ群落の最盛期を見ていない筆者にとっては、もし金網が目立たなかったら、何ら気にしないで、山全体のヤマツツジだけで、十分満足をしているところです。

植物公園のお花畑ではあるまいし、畑のように咲いていなくても、山が好きな人は大自然の中に、ポツンとある小さな花でも感動をするはずです。

柳沢峠を訪ねて見たら、市営駐車場は観光バスやマイカーで、こんなに賑わっていていました。山歩きや自然が好きな人は、活きた現地情報を良く探してくるものだと感心します!

Photo_3 柳沢峠の整備された甲州市営駐車場とトイレ施設前の大勢のビジター達。

こんなに大勢の人が訪れる魅力があるんですよネ!

ツアー等は、ここから柳沢の頭へ向けてスタートし、鈴庫山分岐から無線基地鉄塔まで歩き、そこから折り返して、展望地、ハンゼの頭を経て、柳沢の頭へ戻り、駐車場の登山口へ下るのが最も短時間なので、ほとんどがこのコースを辿っているようです。

・山歩きに慣れた人は、斉木林道(笠取林道)を入り、三窪高原への標識がある整備された登山道(殆ど人に合わない静かな散策路)を登り、ハンゼの頭下分岐へ出て、鈴庫山を踏み、そこから無線基地鉄塔を目指して、三窪高原休憩ポイントに立ち寄り、帰路、ハンゼの頭(展望地)、柳沢の頭の展望地を経て、市営駐車場へ戻るのがお薦めコースです。所要はゆっくりで約3時間半。

柳沢峠(1472m)を起点に、柳沢の頭(1671m)からハンゼの頭(1693m)、板橋峠の周辺までの一帯を称して”三窪高原”と言っています。

特に、中心部のハンゼの頭の展望地から、NTT無線中継鉄塔がある辺り(東屋とトイレ施設があって休憩地)が滑らかな窪地になっていて、特にレンゲツツジが群生していたところです。まるで自然のレンゲツツジ畑になっていることから、そこに東屋やトイレなど休憩施設が作られて、三窪高原のツツジ観賞ポイントになっていったようです。

今では、シカの好物であるレンゲツツジの畑は壊滅状態で、防護柵だけが無残に目立ちます。

しかし、それ以上に、高原全体の広範囲にわたって、ヤマツツジの群落が咲き誇っていて、散策路に沿って板橋峠方面まで周遊して見ると、とても美しい色彩のヤマツツジが堪能できます。

中には、白いドウダンツツジやヤシオツツジらしい花もチラホラ見られて、山好きにはたまりません!淡いピンクのズミの花もひっそりと、美しく可憐に咲いていましたよ!

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三窪高原の散策路を歩くと、いたるところで、こんなヤマツツジやレンゲツツジに出会えます。まるで自然の盆栽のような枝ぶりのツツジもありました!?

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散策路でもシカが知らないのだろうか・・・?ほんのわずかですが、見事なレンゲツツジも咲いていました!

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神奈川から来られた旅の家族ですが・・・、”優しい家族愛の雰囲気に・・・、つい記念写真を撮らせて頂きました。

三窪高原を訪ねられた記念になればと思い・・・、掲載させて頂きました。

神奈川のどこかで、このブログをご覧になって頂けると良いのですが・・・!?

お名前は伺っていませんが、親孝行の成人がお母さんと息子さんを連れて、近くの温泉に宿泊された帰りに、三窪高原のツツジを見に来られたようです。

ヤマツツジが想像以上に美しかったので、良い想い出になることを願っています!

Photo_14 この幸せの一瞬が旅の想い出になればと、撮らせて頂いた写真ですが・・・、

お母さんにはいつまでもお元気で・・・、また甲州市へ観光に来て下さい!

男の子供さんは、将来、お父さんのように強く、自然を愛する優しい大人になって、山へ登って来られるように、たくましく育って欲しいと蔭ながら祈っています。

お幸せに!

甲州の空の下より・・・!

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19)甘利山のつつじ大群落と千頭星山!

2011-06-23 | 山梨、魅力の山行!

甘利山のつつじ大群落と千頭星山!

鳳凰三山の前衛にある甘利山(1,731.4m)は、韮崎市の船山橋北詰めから、甘利山高原線を約16km上り、広河原駐車場に至ると、そこが甘利山登山口となります。

今回は、甘利山と千頭星山を紹介します。

別紙、PDFの山行計画書で詳しく紹介しています。「amariyama_to_sendoboshiyama.pdf」をダウンロード して、参考にして下さい。

筆者は以前も歩いていますが、ここは初心者でも安心して歩けるお薦めのスポットです!ぜひ、一度、訪ねて見て下さい。

甘利山登山口(広河原駐車場)からツツジの散策路を30分ほど登ると甘利山頂上に行ける手軽なハイキングコースです。

Photo 甘利山山頂のツツジ大群落と

  富士山の大展望!

・掲載写真は:

  韮崎市HP広報写真より複写

甘利山のレンゲツツジの大群落は、例年、6月上旬から6月下旬にかけてが見頃です。

レンゲツツジの見頃は、毎年、梅雨時期になるので、出来るだけ晴天予報を選んで、行かれることをお薦めします!ましてや快晴なら、富士山の展望も絶景です!

今年は、ミツバツツジは5月中旬から6月上旬、レンゲツツジは6月下旬が見頃だそうです(韮崎市観光課)。

甘利山は一部ヤナギランなどを除くと、幸いにしてツツジは野生動物等の被害にあっていないようで・・・、嬉しいニュースです。日頃、保全管理をして頂いている地元の皆さんに感謝です!

注)次号で紹介しますが・・・、甲州市の柳沢峠にあるツツジの名所「三窪高原」を6月中旬に散策してきました。三窪高原の中心域にあるレンゲツツジ群落は、シカの被害で、未だ柵の中で再生中でしたが、残念ながら未だ無残な状態が回復していません。しかし・・・、行って見て良かったと思います。登山道(整備された散策路)や展望地はもちろん、山々のあちこちに見事に真っ赤なヤマツツジの大群落が咲き茂っていて、それは・・・、それは見事でしたよ!お楽しみに!

また、7月上旬が見頃の櫛形山のアヤメ大群落も野生動物の弊害を受け、柵対策などして再生中ですが、未だに元のようには戻っていないようです。最盛期は3000万株も咲き誇ったといわれるアヤメ大群落も、昨年は約40株程度が再生確認できたそうで、大自然の過酷さを痛感します。現在も、復興努力が続けられています。近い将来、櫛形山の見事なアヤメ大群落が戻ると良いですネ!

3033mの千丈ケ岳ですら、2500m以上までシカが餌を求めて上っていて、高山植物のお花畑まで荒らされているのは、嘆かわしい限りです。

里山の開発によって、野生動物の棲みかを壊した人間への仕返しか?

クマ、シカ、イノシシ、サル対策など、今、里山では、野生動物対策が大きな課題になっているのです。

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さて、昨年から始めた山梨魅力山行レポートは、5月末、御坂黒岳山行の後、藤原教授が多忙なスケジュールが重なって体調を崩されたため、6月から月例山行を中止をしました。彼は、湘南から山梨に毎週通っているので、それだけでも大変なのですが、そこへ山梨登山スケジュールを併せていたので、無理が重なったのが原因なのでしょう。

できるだけ初級編(中低山の易しいマイカー登山コース)を選んで登っていたのですが、登山だけは無理は禁物なので、筆者が案内する山梨魅力山行入門編はこれで終了することにしました。

藤原教授と訪ねた山梨の魅力山行は、金峰山、尾白川渓谷、富士山お中道大沢崩れ、大菩薩峠、茅ケ岳、そして、御坂黒岳と山梨の美しい山々のほんの一部をガイドしましたが、あいにく一回も快晴の大展望に恵まれることもなかったのが、少々心残りです。

せめて素晴らしい大展望の感動でも、一回くらいは味わってもらえれば、疲れも吹き飛んだのではないかと思っています!?

しかし、山の天気はなんとやら・・・!?特に最近の異常気象は読めないので仕方ありませんね!

岩崎元郎先生曰く、「雨もまた良し・・・」とするのが、山の気象の心得なのでしょうか!?

まだ、登山入門編では、誰でも当然ながら、山歩きに慣れるだけが精いっぱいで、マイペースで自然をゆっくり楽しめるまでには行かなかったのではないかと思いますが、安全安心の山歩きの基本を最低限度は身につけて頂いたと思うので、これからは、”単独行ならぬ””藤原流マイペースハイク”を楽しんでもらいたいとエールを送ることにしています。

筆者も、これからは山チームに参加する時は別ですが、”マイペース登山”に戻れるので、里山散策ウォークを楽しみたいと思っています。

高山も毎年1本くらいは登っていたので、今年はどこにしようかとも考えています。

その前に、まだまだ、山梨の低山や里山でも歩いたことがないところがたくさんあるので、次号からは、そんな里山散策記事も増やしたい思っています。

時々は、「新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見」をご覧ください。

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