”JR大月駅からウォーク”!
大月の古城址と往古ロマンを訪ねる!
戦国”武田氏終焉物語”で語り継がれる”因念の岩殿城跡”!
”巨巌の断崖、”岩殿山に映える桜”が美しい!
満開の岩殿山のヤマザクラ!
トウゴクミツバツツジも慰める
背景に富士山の美貌!
注)当日はあいにくの曇天で・・・写真右は大月市観光協会公開掲示板写真の複写です。
岩殿城跡(岩殿山)、戦国の”つわものどもの夢の跡”!
中世の岩殿山(※岩殿山ふれあいの館パンフより)
岩殿城配置鳥瞰図
・
岩殿城:急峻で険しい断崖に囲まれた要害城は、関東三名城に入る難攻不落の山城。
甲斐国武田にとって、相模、武蔵や駿河の山並を一望し、烽火台を拠点に近隣諸国の
動静を即座に収集できる重要な基地。
・現在、岩殿城址には往時の建造物はないが、史蹟調査で遺構が確認されており、
南側には桂川、東側には葛野川を天然の大濠に、周囲には、築坂峠、鎧岩、兜岩、
稚子落としへの岩尾根が連なり、笹平(713.5m)、セーメーバン(晴明盤
1006・2m)、宮地山(1112.7m)、宝鐘寺薬師堂のある葛野川上流
小俣川(七保町林)にかけて、山砦の地形になって屈指の要塞を形成している。
鳥瞰図によると、その山砦の中にある畑倉集落(岩殿山背後)へ通じる築坂峠付近
にあったされる大手門(第一関門)から入り、揚城戸(第ニ関門)を経て、
西物見台、番所、たて濠、帯郭、馬屋、馬場、馬洗池、兵舎、南物見台、帯郭、
たて濠、ます濠、蔵屋敷、二の丸、三の丸、烽火台、本丸、空濠、東物見台、
帯郭、また断崖下にあった七社権現・新宮などの大洞窟は兵舎や出丸として活用
され、兜岩から稚子落としのルートは落城の道とされているそうだ。
注)稚子落とし:岩殿城落城の折、赤子を連れて逃げた信茂の妻は、泣き出した
我が子をここから投げ落したと云い伝えられることから”稚子落とし”と呼ばれる
ようになったらしい。
・岩殿山円通寺跡もあって、東門の防御(砦)としても備えてあったという。
驚くは、現在でも山頂に湧水池が見えることだ!この岩山に水が湧きでるとは、
不思議な神通力だ!
まさに、中世の山城でも堅固な要害山城として誇るべき史蹟である。
(山梨県文化財指定)
甲斐国武勇伝”武田家終焉の物語”の”因念の古城跡”でもある!
戦国時代、標高634mの岩殿山に築かれた屈指の堅固さを誇っていた山城は
”天然の要塞”としては東国随一であったと言われている。※戦国物語概要は後述。
訪ねるなら・・・、”大月さくらまつり”の頃が良い!
”大月のさくら祭り”は、3月31日(土)~4月15日(日)頃!
”大月のさくら祭り”は、”真木お伊勢山”に咲く約3000本の桜と、
大月を通過する際、いつも車窓から気になる大巌石の要害”岩殿山”
(標高634m岩殿城跡)山麓の丸山公園(標高444m地点)に
約300本の桜が景色に映える2か所でイベントが行われる。
今年は気象異変から桜の開花が遅れ、4月下旬が見頃になったので、
桜の満開にあわせて、4月21日(土)に訪ねて見た。
既に”桜まつりのイベント”は終わっていたが、桜は丁度満開の見頃になっていた。
あいにくの曇天でも桜の満開を知ってか!?
花見客やハイカー達がたくさん訪れていた。
・最近はネット情報のお蔭で、開花情報も寸時に知ることができる
ので、首都圏から訪れる人にも気軽に的確なスケジュールが組める
ので便利です!
そうかと言って、桜の開花に合せて”桜まつりイベント”の期間を
合せるのも大変ですが!?
真木お伊勢山の近くには、名泉”真木温泉がある!
真木温泉:甲斐金鉱脈に通じた温泉源で、昭和63年発掘。
単純硫黄鉱泉、PH値10.3の高品質な鉱泉。
飲む温泉水「弥生の舞」で有名。
真木温泉旅館は、温泉・施設品質は良く、静かで落ち着く旅館だ!
宿泊されるなら・・・、大月のお勧め処です!
注)富士急山梨バス「ハマイバ゛前行(1日8~11本)」便で最寄バス停
「上真木」下車、徒歩5分の処にあり、筆者は以前、”日帰り温泉”として利用
しただけだが、偶然に貸切(一人だけの独占)で入浴できた満足感があって、
イメージは好印象のままである。
詳しくは、真木温泉のHPをご覧ください。
http://www.magionsen.com TEL0554-22-0146
JR大月駅下車・・・、
岩殿山は駅から歩いて約15分・・・登山口は近い!
行程:JR大月駅~(15分)~岩殿山公園駐車場~(15分)~
丸山公園ふれあいの館~(30分)~鏡岩上~(5分)~岩殿山頂
※山頂まで徒歩約1時間5分(※今回はピストン山行で猿橋コース)
大月市街から見上げる岩殿山(城跡)
・の右中腹、平坦なところが、第一目標地点の丸山公園
・大月駅前から、徒歩約15分で桂川の高月橋を渡り、岩殿山公園駐車場を左に見て、ガードされた歩道を進むと、岩殿山登山口の階段がある。
・スタートはここから始まり、東コース(真蔵院、猿橋方面)、西コース(兜岩・稚子落とし方面)がある。
・時間や体力に合せて歩くコースを選ぶと良い。
丸山の桜は登山口から約15分
岩殿山登山口
大手門とふれあいの館
注)往古の大手門は別の場所にあった。
※写真右「岩殿山ふれあいの館」はプラネタリュームもある。
大月の子供達には貴重な学び処になっている。
丸山公園で爛満の桜を楽しみながら、岩殿城址へ登る!
登山道の桜と大月市街!
整備された登山道の桜の群生!
・クマ、イノシシ出没注意の立札 ・自然豊かに、動物や獣も棲む
揚城戸門(第二関門)
・揚城戸門は、第一関門の大手門から登って来ると、
断崖絶壁の途中に大岩石に囲まれた第二関門として、
さらに強固な防塞の揚げ門であった。
・この岩門裏に、西物見台と番所を備え、後背面には
タテ濠が掘られて盤石の構えになっている。
・現在はこの揚城戸門のすぐ下から、築坂峠の旧大手門、
鎧岩、兜岩、稚子落としの岩尾根に通じている。
往古は揚城戸門(第二関門)の中から本丸城内として旧大手門と結んで囲っていた。
岩殿城の城閣は・・・遺構が標識で示されている!?
往古の山城を想像しながら歩くのも・・・興味深い!
岩殿城本丸跡の桜の群生!
・戦国時代は、”天守閣”と云われる壮大な
建造物はなく、山城では”本丸”(常設の本陣)
になる規模のものであった。
・この岩殿城の城主は小山田信茂だったと云う。後述で小山田氏のことを改めて学んでみたい。
・この時期は、ここで花見の弁当を広げるのが最高!
続きがあったのですが、残念ながら、OCNの都合で引越のため省略となりました。
特に武田氏終焉の物語や小山田信茂の裏切りなど重要な記述も省かれました。
別途、資料などで感心を持って見ると、甲斐国の歴史悲話の一端に小山田信茂が
出てくる。しかし、郡内では、小山田信茂は名領主であることも知ってもらいたい。
ぜひ、奥深い歴史と自然美を楽しんで下さい。