新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

51)大菩薩峠・・・、秋の紅葉シーズンは、登山日和に!

2013-11-01 | 山梨山行・奥秩父山塊

 

大菩薩峠~秋の紅葉シーズンは、登山日和に・・・!

東京から日帰り圏内にある大菩薩嶺(標高2056.9m)は、

人気の日本百名山!

秋の登山日和は・・・、ファミリーハイキングも多い大菩薩峠

標高1897m)!

JR甲斐大和駅前から上日川峠(1580m)迄運行する登山バス

は満員!

今回は、大菩薩峠の・・・、紅葉の”秋山”風景を紹介します

※今年の紅葉期は登る機会がないので、以前登った時の写真ですがご容赦。

大菩薩峠~雷岩~大菩薩嶺の快適な尾根歩き!壮大なパノラマ大展望!PhotoPhoto_2

 

 

 


大菩薩の尾根歩きは、この山の特徴的ビューラインになっているが、

殆どの人は、大菩薩峠からこの尾根を雷岩~大菩薩嶺(頂上)へ

向けて登る人が多い。

ところが、峠から頂上へ向かうと・・・、富士山は後ろを振り返ら

なくては見えない!

慣れてくると・・・、やはり雷岩から峠へ降って来る方が楽々で・・・、

パノラマ大展望を約1時間近く楽しめるのです!

一度、試してみては如何ですか!?


初冠雪の富士山は、紅葉シーズンの醍醐味!お馴染みの大菩薩峠(介山荘前)Img_0044127

 

 

 


大菩薩峠は、登山バリエーションルートが多彩にある!

その中で、最も便利で、安心の日帰りコースを紹介します!


”駅から登山”の起点は・・・、JR中央本線、甲斐大和駅!

起点は、JR甲斐大和駅前※シーズンは栄和交通バスが上日川峠まで運行!

Photo_3特急利用者ならJR塩山駅前より、

大菩薩登山口行(山梨交通バス)

も運行されている。

裂石(さけいし)のバス停には

番屋茶屋(お茶食事処)があって、

待ち合わせやスタート準備にとても便利ですが・・・。

最近、殆どの登山客は、ベテランか健脚が多く、介山荘や丸川峠小屋

で宿泊する登山客は、裂石から登りを4~4時間半歩いて峠まで登る!

注)裂石から旧青梅街道を上る日帰り登山は健脚向きで、バスの時刻

と登山計画の確認が必要です。


かつて大菩薩湖ダム工事の際、大和天目山~上日川峠まで道路が拡張

整備され、最近は甲斐大和駅~上日川峠(かみにっかわ峠)まで、

中型バスが運行されている。

朝便の登山バスは・・・、

甲斐大和駅前発08:10AMのバス便が便利。

運行時刻は、栄和交通バス大菩薩上日川線の時刻表をご確認下さい。 

上日川峠・ロッジ長兵衞※市営駐車場60台×2ケ所完備ここから登山道へ入る

SgPhoto

 

 

 

 


ロッジ長兵衞のHPは、http://www.choubei.info/

ロッジ長兵衛右横の登山道からスタート・・・!

この登山口にある「大菩薩登山ガイドMAP」を確認して登山開始!

002今回のルートは、何度も登った経験から、

最近気に入っている楽々プランを紹介します。

「楽々、大パノラマ展望ルート」と呼ぶ!

このルートは、最初に唐松尾根の急登を

取り付き約1時間半で頂上へ到着です。

※実際の急登は行程の約2分の1程度です。

急登の途中から、富士山の展望が開けると、しばしば立ち止まって、

富士山を眺めながら登るので、疲れはあまり感じないと思いますよ!

ご心配なく!

雷岩まで登ったら、樹林帯に入り平坦尾根道歩きで・・・、

頂上の大菩薩嶺はすぐ!

昼食休憩も、丁度大展望の効く雷岩付近(人気展望ポイント)で

ゆっくり・・・!

ここから下りは富士山を正面に見ながら、緩やかに降るコースです。

但し、足下は小さな岩場や小石もあるので、滑らないように・・・!


大菩薩嶺(2056.9m)~大菩薩峠(1897m)

トレッキングプラン!

秋は、10月下旬~11月中旬が紅葉のベストシーズン!

日帰りプランは・・・、登り:約1時間35分、降り:大菩薩峠へ

約1時間5分、上日川峠迄約1時間、下り計約2時間5分 

合計3時間40分、ゆっくり休憩を入れて4時間~4時間半の行程。

JR甲斐大和駅前08:10発=上日川峠08:51着△09:00発

・・・福ちゃん荘・・・唐松尾根・・・雷岩10:50着・・・

大菩薩嶺11:10着△11:30発・・・雷岩11:40着

※昼食12:20発・・・賽の河原・大菩薩峠・介山荘13:20着

△14:00発・上日川峠バス15:00着(約40分バス出発まで休憩可) 

栄和交通バス 上日川峠発15:45=JR甲斐大和駅着16:30


早速、樹林帯の紅葉が歓迎してくれる    福ちゃん荘に至るPhoto_2Photo_3

 

 

 

 

  

福ちゃん荘前で・・・、一呼吸!この辺りから紅葉が鮮やかになる・・・!

Photo_4Photo_5

 

 

 


さあ!いよいよ本格的な登山道へ入る!急登を暫く登ると、富士山を眺望!

Photo_6Photo_8

 

 

 

 


 第一ポイント・・・「雷岩」へ到着!   大展望に登山客はいっぱい!

Img_0031Img_0043

 

 

 

 

 

 


”雷岩”が絶好の展望ポイント!

・・・ここまで登ってくれば、あとは楽々だ!

殆どの人が、ここで昼食休憩を計画。

富士山、御坂山塊、南アルプスの大展望は圧巻です!

快晴なら、遠く乗鞍岳や、八ケ岳、奥秩父山塊が展望できる!

せっかく登るなら、天気の良い日を選んで下さい!

霞むと右写真の程度です。


岩から眺望する”パノラマ大展望”は・・・、左に富士山~右に南アルプス!Photo_9Photo_10

 

 

 


大菩薩嶺(頂上)は樹林帯の中・・・、眺望はない!樹林帯から一歩出ると・・・!Photo_11Img_0015

 

 

 

 


笹尾根に映える樹林の紅葉は・・・、いかにも大菩薩らしい!132Photo_12

 

 

 

 

 


中里介山の碑・・・!          大菩薩峠の山小屋「介山荘」!

1Photo_13

 

 


 

大菩薩登山と介山荘に関する詳しいことは、http://www.kaizansou.jp/

中里介山の”小説大菩薩峠”で有名な”大菩薩峠(だいぼさつとうげ)

は・・・、山梨県甲州市上萩原と北都留郡小菅村鞍部の堺にある峠で、

標高は1897m。

標識や地図では、四捨五入して「標高1900m」と分かりやすく

標示されている。

この峠から稜線を北へ辿れば大菩薩嶺(頂上)がある。

大菩薩峠は、山梨県内では、萩原越、大菩薩越、青梅通(みち)

とも称された。

江戸時代までは、武蔵野国と甲斐国を結ぶ甲州道中の裏街道であった

青梅街道の重要な峠として利用され、青梅街道最大の難所であった。

峠を越えると丹波山通と小菅通に分かれ、武州川野村(現奥多摩町)

で再び合流した。

現在の大菩薩峠は、近年に認定されたもので、江戸時代からの旧峠は

「賽の河原」という地名で残る!注)現在、賽の河原があるところが

旧峠である。

昭和29年(1954年)に記念碑が建てられ、介山祭も開かれている!

※WIKI


中里介山ゆかりの「勝縁荘」跡  上日川峠バス停(甲斐大和行バス)Photo_14Photo_16

 

 

 

 

 


この「勝縁荘」は・・・、中里介山ゆかりの山荘として残されている!

1913~1941年に都、毎日、読売新聞などの連載された

中里介山の未完の一大長編時代小説「大菩薩峠」を書いた時、

現介山荘オーナーの先々代の益田氏が、介山のために建てた山荘

と云われている。

現在は使用されていないが、由緒ある山荘跡である。現在も保存。

中里介山記念館は、麓の”裂石”にある。

※但し、殆ど開館していないので要注意。


参考: 分かりやすい登山ガイドマップは、大菩薩観光協会HP。

http://www.daibosatsukankokyoukai.net/tozan-map.html

小説「大菩薩峠」甲源一刀流の巻、中里介山著の書き出しには、

大菩薩峠は、江戸を西に距(さ)る三十里、甲州裏街道が甲斐国

東山梨郡萩原村に入って、その最も高く険しきところ、上下八里

にまたがる難所がそれです。

標高六千四百尺、昔、貴き聖(ひじり)が、この嶺の頂きに立って、

東に落つる水も清かれ、西に落つる水も清かれと祈って、菩薩の像

を埋めて置いた。

それから、東に落つる水は多摩川となり、西に流るるは笛吹川となり、

いずれも流れの末永く人を潤し、田を実らすと申し伝えられてあります。

江戸を出て、武州八王子の宿から小仏、笹子の険を越えて甲府へ出る。

それが所謂る甲州街道で、一方に新宿追分を右にとって征くこと十三里、

武州青梅の宿へ出て、それから山の中を甲斐の石和に出る、これが所謂

甲州裏街道(一名は青梅街道)であります。

青梅から十六里、その甲州裏街道の第一の難所たる大菩薩峠は、記録に

よれば、古代に日本武尊、中世に日蓮聖人の遊跡があり、降って慶応

の頃、海老蔵、小団次などの役者が甲府へ乗り込む時、本街道の郡内

あたりは人気が悪く、ゆすられることを恐れて、わざわざこの峠へ

廻ったということです。

人気の険悪は山道の険悪よりなお悪いと見える。

そえで、人の上り煩うところは、春もまた上り煩うと見え、峠の上は、

今、新緑の中に桜の花が真盛りです。

「  」・・・「  」・・・「  」・・・「  」

妙見の社の縁に腰をかけて話し込んでいるのは老人と若い男です。

・・・・・・・。

これらの人はこの妙見の社を市場として一種の奇妙なる物々交換を行う。

・・・・・・・。

このような書き出しで、昔の大菩薩峠の周辺の様子がよくわかります!

この書き出しを少しだけでも読んで、大菩薩峠へ登ると、往古の旅人

の姿を思い浮かべて歩くとまた乙なものです!

往古の歴史ロマンが、脳裏に浮かんできます!