”塩山桃源郷”、富士山と南アルプスの展望を楽しめる”!
4月上旬~中旬、春の山梨は、まさに”桃源郷”の花盛り・・・!
北側に奥秩父山塊、南側に御坂山塊、東側に大菩薩連嶺、恩若峰、
棚横手、宮宕山を連ねる東山、西側には南アルプス連峰の高峰に
囲まれる甲府盆地の山麓に形成された広大な扇状地は、山梨を
”フルーツ王国”にした。
ぶどう、もも、すももの生産量は、日本一だ!※桃の収穫シェア約35%
山梨には、峡東の塩山桃源郷(甲州市)、峡中の一宮桃源郷(笛吹市)
、白根桃源郷(南アルプス市)、峡北の新府桃源郷(韮崎市)の”四大
桃源郷”がある。
その他、笛吹市春日居(ブランド桃)、御坂、石和、山梨市などの
至る処に・・・、桃の花が咲く!
まるで”甲府盆地全体が桃源郷となる季節”、見事な開花風景である。
桃畑のスケールと知名度は、”一宮桃源郷”が有名だが、
桃源郷ウオークの趣や風情は、”塩山桃源郷”も素晴らしい!
今回は、見事に開花したその”塩山桃源郷”を紹介します!
スタート地点:JR中央本線”塩山駅”北口 甘草屋敷”桃の花まつり”中
「甘草屋敷」は、ブログ12年2月号で紹介しています。
http://yssoho.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02
このブログの下段に、もっと詳しいブログ12)甘草屋敷紹介のリンクがあります。
塩山桃源郷は、歩くに限る!こんな景色に出会える!
塩山桃源郷散策は、甲州市設定のウオーキングルート「一葉の里コース」
を参考に歩くと良いと思います。
JR中央本線「塩山駅」北口がスタート地点:①~⑥はポイント目標
①JR塩山駅北口・・・(3.2km、約50分)・・・②滝本院
・・・(1.1km、約25分)・・・③向久保日向薬師・・・
(0.6km、約10分)・・・④慈雲寺「一葉の文学碑」・・・
(3.8km、約60分)・・・⑤甘草屋敷・・・(50m、約1分)
・・・⑥JR塩山駅 歩行距離計:約8.7km、約2時間30分
注)これはJR”えきぽ”の逆コースです。
できるだけ体力の余裕もある早朝に、見晴らしが良い高台の展望地
まで歩かれることをお薦めします。
また、できるだけ春霞のない快晴の早い午前中に訪れるのがベターです。
もし、写真のような景色に出会えたら感動モノです!
※行程の中で、別途添付の甲州市教育委員会が作成した「一葉のふるさと、
大藤の散歩道 イラストマップ」を参考に、若干、アレンジをされて、
趣くままに歩かれるのもお薦めです。
約1時間~2時間の歩行をプラスすれば、一般の観光客が味わえない”
感動の里山歩き”が楽しめます。
富士山が望める塩山桃源郷 富士山と御坂山塊
塩山桃源郷は、JR塩山駅から歩いて楽しもう!
今、全国的に”フットパス”が流行している・・・!
旅行専門家や行政は難しい用語を使いたがるが、ここ甲州市も流行
に遅れまいと、「フットパス」、「ある~く・こうしゅう」、
「甲州市ウオーキングガイドマップ」、JR東日本は「駅からハイキング」、「駅から歩くウオークラリー”えきぽ”」などを通じて・・・、
様々な紹介をしている。
要は、”ウオーキングコース”の紹介であるが、どれを選ぼうか・・・!?
迷うようだが、よくあることで、ネーミングだけが独り歩きしている
のが実態だ。
実は中身は全く同じなのだ。歩く人にとって、必要な情報は分かりやすく、
迷わないように親切なマップであること。
特に、絶景ポイントのある里山歩きや農道歩きは地図にない私道もある
ので・・・、要事前確認。
※国土地理院の地形図や昭文社の詳しい地図と観光情報を合わせて調べ、
事前準備をして訪れると・・・、里山歩きは、10倍楽しめる!
歩いても良い林道や農道では・・・、景色の絶景ポイントが知りたいし、
眠れる歴史や伝説の史跡も訪ねてみたい。
※特に”迷カメラマン”ならなおさらです!?
また、利便性や見所紹介など、欲しい情報はたくさんあるが、
とりあえず、ここではお薦めの2点を紹介しておきます。
①JR東日本「駅から歩くウオークラリー”えきぽ”」
②甲州市「ある~く・こうしゅう”一葉の里コース”」
今回は、里山の歴史紹介を省略して、「ポイント写真」
を中心に紹介しています。
塩山桃源郷は・・・、桃の開花が昨年より早く・・・、
4月始めに開花しました。4月中旬がピークです!
塩山桃源郷から南アルプスを望む! 塩山のシンボル”塩の山”
桜満開の②日向薬師(左)と①荒沢山滝本院(中)が絶景の展望ポイント!
朝霧に咲く”すもも”の花!
塩山桃源郷の史跡散歩
①荒沢山滝本院は絶景の展望地
※季節には滝本院の山菜や自家栽培の農産物を売っています。
昔々(室町時代以前)、真言の修験僧が開基したと伝えられる。
1401年(応永8年)、”一葉の里コース沿い”にある千野(現在、慈徳院のある処)
に武田信春公が居館を構えた時、祈願所と定めた古刹。
「武田辰巳不動尊」として崇拝した。
武田信玄公の時代には黒川金山の道筋(黒川街道)にあって、しばしばここに立ち寄り、
この絶景を眺めたと言われている。
②桜満開の日向薬師 桃源郷には爛漫の桃畑が広がる!
桃源郷に桃の花が咲く頃、日向薬師は桜の満開を迎える。
ここから展望する冠雪の南アルプスは素晴らしい!
地点は、中萩原小字向久保組。
昔、勝沼の柏尾山大善寺の薬師が日影薬師と言われた時代・・・、
その対象として日陽の薬師と呼んだらしい。
当時は「陽向堂」、「薬師瑠璃光如来医王」等とも称され、病むもの、悩むものが
六角堂に列を組んだという。
4月8日の例祭には、遠近より多数の参拝者が集まり、その祭典費用は、貸地料
(小作料)によって賄われたという。
現在は所有農地はなく、鄙びた無人の薬師堂である。
”オオイトザクラ”で人気の”慈雲寺”も巡る道筋にある!
運が良ければ・・・、桜と桃の花の饗宴が楽しめる!
慈雲寺の”オオイトザクラ”は、身延山久遠寺と並び県内随一の垂れ桜!
天龍山慈雲寺
中萩原小字向久保組にある。
室町時代、暦応年間(1338~1342年)、夢窓国師が「1330年、
乾徳山恵林寺」を開山の後に、創建された古刹。
一時廃滅。慶長年間に雲山西堂が妙心寺派に転じて中興。
境内に、天然記念物”大しだれ桜(オオイトザクラと言う)が咲き、
山梨有数の桜花として、毎春、大勢の見物客が訪れる。
また境内に明治の女流作家、「たけくらべ」の”樋口一葉”の碑もあり、
両親が往時、この寺の私塾(寺子屋)で出会い、安政4年(1757年)
に江戸へ駆け落ちして、明治5年(1872年)一葉が生まれたという。
※樋口一葉は、若くして亡くなったため両親の故郷を知らないという。
天真山周林寺は、1502年(文亀2年)、延命地蔵菩薩を本尊と仰ぎ、大覚道�
・禅師を勧請開山として、関秀西堂禅師が開創。臨済宗妙心寺派の古刹。
この周林寺の静かなシダレ桜の鑑賞は、シダレ桜が地面に垂れ下がる中を潜ること
ができて、まるで桜の洞窟を潜る心境。
境内に用意された鑑賞椅子にゆっくりと座って静かに鑑賞できることで、隠れた人気の寺。
※慈雲寺からチョッと足を伸ばして行ける場所にある。
参考:山梨の”四大桃源郷”
一宮桃源郷(笛吹市)
参考:新府桃源郷 ※JR新府駅下車 駅からウオーク周遊約1時間
七里岩台地に広がる新府桃源郷は、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)、
茅ヶ岳、富士山など、東西南北に展望が開ける桃源郷です!
※2013年4月11日撮影、ブログ2014年4月号で詳しく紹介します。
来年は間に合うようにブログ”新府桃源郷”を掲載しますので、ぜひ参考にして下さい。
JR新府駅から分かりやすく、できれば快晴予報を選んでお出かけ下さい。
参考:白根桃源郷 ※南アルプス市HP掲載写真 JR竜王駅下車
白根桃源郷
白根桃源郷は、JR竜王駅からタクシー、計画的に訪ねたい。