新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

小金沢連嶺の石丸峠から、富士山、南アルプス、八ケ岳、金峰山の大展望!16-07

2016-07-02 | 山梨、魅力の山行!

山梨のお薦めハイキングコース・・・小金沢連嶺の石丸峠・・・!

石丸峠は標高1910m。大菩薩峠・嶺に慣れたら次は石丸峠がお薦め・・・!

今号は山梨ハイキングの穴場スポット「石丸峠と小金沢山」コースを紹介します。

石丸峠に登る登山道から望める八ケ岳と右手前に奥秩父山塊の「金峰山」 ! 

石丸峠が近づくと、壮大な南アルプスの大パノラマが凄い・・・!

石丸峠は標高1910mだが、大菩薩峠(標高1900m)ほど有名ではない。

往古、甲州街道を表街道として”甲州裏街道と”呼ばれた大菩薩越(萩原口、後の青梅街道)

の抜道であったとも言われる。

かつて日本百名山の深田久弥氏が大菩薩嶺に登るのに「登山道が整備されていない時代、

大月から小金沢連嶺を越えて大菩薩嶺を目指した」と云われる。今も登る人はあまり多くない。

石丸峠は、大月~真木(現在真木小金沢林道)~湯ノ沢峠~白谷丸~黒岳~川胡桃沢ノ頭~

牛奥ノ雁ケ腹摺山~小金沢山(2043.3m=雨沢ノ頭)~狼平~石丸峠~の尾根道と・・・、

上日川峠から~小屋平へ抜けて~石丸峠~牛の寝通りと呼ばれる尾根道を下り、榧(かや)の

尾山、狩場山、棚倉を経て~小菅村へ下る大菩薩越(青梅街道)の抜道であったらしい

このあたりの山道は、往古黒川鶏冠山(1710m)あたりが”黒川金山”として栄えた頃・・・、

金鉱石や砂金を運び出す間道として歴史に残る幾多の”金の道”などがあり、興味は尽きない。


 今号は歴史道が目的ではなく、大パノラマを楽しむハイキングコースの紹介です!

登山口は大菩薩峠「上日川峠」バス停の一つ手前、小屋平「石丸峠登山口」で下車。

甲斐大和駅前発栄和交通の「上日川峠」行バス時刻は季節運行なので別途確認。所要約36分。


暫く樹林帯の中を登ると県営林道に出る!この林道の標識から登山道は一本道!


樹林帯から石丸峠の尾根が覗き、小金沢山方面の右先には富士山が見え始める!  

 


 登り約1時間10分。石丸峠近くになると眺望も開け、ぐ~んと山歩きの気分が高まる!

 


富士山の眺望もこんなに雄大に見える!少し雲をかぶった富士山もタマにはイイ!

   


大菩薩嶺の岩塊斜面に似た石塊の道を越えると大菩薩湖と甲府盆地の先に南アルプス!

  


石丸峠(ピークは1910m)。振り返ると熊沢山(1978m)は熊笹が茂る山肌!

  

熊沢山を越えて約30分で大菩薩峠介山荘へ至る。南西側に展望が開ける。


石丸峠から南方を見ると、笹原尾根の先に、小金沢山(2014m)が聳える!

 写真右:狼平(笹原)の美しい小金沢山 写真左:1957m峰天狗棚山から見る小金沢山!

 高齢者や初心者は気候が良く見晴らしがイイ日に、この辺で折り返すとゆっくり出来て最高!

 ここなら、富士山、奥秩父山塊(金峰山)、八ケ岳、甲府盆地、南アルプスを堪能できる!

  

小金沢山(こがねざわやま)は山梨県大月市の最高峰で甲州市の境にある山。

大菩薩嶺から南側へ続く尾根筋を小金沢山稜または小金沢連嶺と呼び、その主峰の山。

相模川水系の葛野川の源流となる小金沢(黄金沢とも書く)が湧き出ることから、

その名が付けられた。天狗棚山の北側は多摩川水系、南東側は桂川を経て相模川水系、

西南側は重川~笛吹川を経て富士川水系と三つの水系の分水嶺になっている。

小金沢山は、三角点が設置された当初は雨沢ノ頭と命名され、小金沢山の名は当山より

南側の黒岳につけられていたという。注)ウイキペディア参照。

山の東側一帯は「小金沢水源の森」として林野庁の森百選に選ばれている。


天狗棚手前の笹原には牛の寝通り分岐の標識があり、左へ下ると小菅村へ通じる昔道。

  


笹原を過ぎて小金沢山の取付きから急に登山道が荒れてくる(人があまり歩かない様子)!

  

標識が要所にあるので登山道は迷うことはないが、笹が道を隠すことによる道迷いに注意要。


この日、秀麗富嶽十二景「小金沢山」の富士山方向は雲に覆われてしまったので登頂中断!

注)この写真を撮った日は、小金沢山への取り付きから、②のコブ、③のコブを経るが、

上記写真左の如く、頂上を踏んでも眺望が期待できなくなったので、僅か手前だが・・・、

③のコブで昼食を済ませて折り返すことにした。

以前にも登ったことはあるし・・・、頂上の写真は以前のもので間に合わせをご容赦。

筆者も高齢になっているので、ゆっくり歩き安全第一の登山はもちろんですが、甲州に

移住して以来、時々登る山梨での山登りは晴天を確かめて出かけるように努めているが!?

特に6月~7月は梅雨のシーズンだし、山のパノラマ展望が期待できない日が続いたので、

以前、撮った5月6日の晴天の日に登った時の写真を使用したものです。

この時も、石丸峠付近では最高の展望だったのですが、段々と雲が出てきて残念!ご容赦。


 参考:「石丸峠と小金沢山」山行スケジュール

日帰り山行:JR甲斐大和駅から栄和交通バス大菩薩峠行は1日4本季節運行、各自確認要。

小屋平~石丸峠上り歩行約1時間10分、石丸峠~小金沢山上り歩行約1時間20分。

歩行標準時間上り計2時間30分、下り約2時間+15%計画しても帰りのバスにも楽々です。

さらに筆者は撮影や休憩などに約1時間組んでの行程です。各自の都合に合わせて計画下さい。


JR甲斐大和駅前===小屋平(石丸峠入口)===小屋平発・・・・

8:10発          8:46着 ※登山準備後 9:00出発

県営林道分岐・・・・・新登山道分岐・・・・岩塊斜面・・・・

9:02頃           9:06頃     9:50頃

石丸峠(1910m)・・・・牛の寝通り分岐・・・・1957m峰

10:05頃着        10:23頃      10:32頃

(天狗棚山)・・・・狼平(笹原)・・・・小金沢山取り付き・・・

※展望抜群!      10:50頃    11:05頃

②のコブ・・・・③のコブ・・・・小金沢山(雨沢ノ頭2014.3m)

        12:05頃 ※昼食 ③のコブから頂上へは約20分

帰りはピストンルート。小屋平発15:00、15:50発の甲斐大和行。