新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

47)にほんの里100選「牧丘」”乙女高原”にレンゲツツジが彩る初夏!

2013-07-04 | 山梨、往古の歴史と伝説!

”巨峰の里”山梨市”牧丘”は、古代ロマンが漂う美しい里山!

郷土を慈しむ里人の営みがあり・・・、人情が溢れる”牧丘の里”!

初夏、牧丘”乙女高原”に、”レンゲツツジ”が咲いた!

乙女高原のレンゲツツジ群生 Ey Ey_2白樺に囲まれた鮮やかな彩りの草原

”乙女高原”は、里山を愛する人々(乙女高原ファンクラブ会員約650人)の願いを込めた美しい自然再生の証し・・・!

Photo_2

「乙女高原ファンクラブ」の人々が、2001年設立以来、乙女高原の草刈り等保全活動によって”レンゲツツジ”などの自然維持再生の努力を続けているお陰です!

http://fruits.jp/~otomefc/gaiyou.html or http://fruits.jp/~otomefc/katudou.html

※レンゲツツジは自然を愛する大勢のボランティアの人々によって大切に守られているのです。

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乙女高原のレンゲツツジの写真は、牧丘へ墓参りを兼ねて6月23日(日)”乙女湖・高原つつじ祭り”会場に立ち寄られた東京の山下英子さんに筆者が偶然にお目にかかり、当日先に撮影されたツツジ群生の写真を頂戴したものです。

山下英子さんは、伺うと・・・、ハンドルネームを「Lady Samurai」と称されて、東京でビジネスなど活躍している山梨大好きのLADYなので、山下さんの発信されているビジネスホームページと活動ブログを、写真提供の快諾のお礼に、ここでご紹介をしておきます。

URL: http://www.eyt-ladysamurai.com Blog: http://ameblo.jp/eytrading/

他FaceBookなどネット発信もされています。

祖父母が山梨のご出身で、祖父は牧丘出身の血筋・・・、”山梨を故郷のように大好き”のようで、自称”山梨県人”といわれる東京の頑張り屋さんです。

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6月23日(日)恒例の”乙女高原ツツジ祭り”が行われました!

今回のブログは、”乙女湖・高原ツツジ祭り”の会場である牧丘の乙女湖(琴川ダム湖)を訪れた機会に・・・、美しい乙女高原のレンゲツツジの群生と古代ロマンが漂う「牧丘の里」、その魅力をダイジェスト版にして・・・紹介します!

”牧丘の里”は、「にほんの里100選」に選ばれた美しい里・・・!

平成21年1月、朝日新聞、森林文化協会主催の「にほんの里100選」選定委員会(委員長山田洋次監督)にて、山梨市牧丘・八幡地区は「100選」に選ばれました。

人々の暮らしによって育まれてきた健やかで美しい”里”を未来に残し、自然の持続的利用に役立てようと、”景観”、”生物多様性”、”人の営み”を基準にして選定されたものです。

「牧丘・八幡地区」は、南に富士を仰ぐ傾斜地一面に巨峰畑が広がる牧丘地区と葡萄や桃の果樹園と棚田が織りなす景色の中にこの地独特の”切り妻造りの古民家”が点在する八幡地区が一つの”里”として選定されています。

Photo_2塩山から臨む冠雪の「金峰山」と牧丘方面  雲中に浮かぶ気高き奥秩父山塊Photoと牧丘方面

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”牧丘の里”は、平安時代に荘園”牧荘(まきのしょう)”として栄え、山岳信仰の杣口金桜神社などが隆盛するなど、中世の史実・伝説が多彩にある!

その史跡の由緒は奥深く、気高い!

平安時代、荘園”牧荘(まきのしょう)として栄え、現山梨市八幡地区以北から甲州市松里地区以北、牧丘町を含む笛吹川上流域一帯に及んでいたといわれる。

現在の”牧丘町”は往古の”牧荘”の名を伝承している里山です。

平安時代末期、「牧荘」を拠点にしたのが、”高橋山放光寺”の開祖でもある勇将「安田義定」である。

※「安田義定」は、甲斐に土着した甲斐源氏源義清の四男、源平壇ノ浦の合戦で大将源義経の副将を努めて名をはせた歴史上の人物なのです。

鎌倉時代後期、元徳2年(1330年)、名僧夢窓国師を招いて”乾徳山恵林寺”を開基した”牧荘主”御家人「二階堂道蘊」(にかいどうどううん)が登場する。

牧荘(中心地は現在の牧丘)を紹介するには、現在も観光客が絶えない甲州市塩山松里地区の”高橋山放光寺”と”乾徳山恵林寺も”エリアは一帯”に見ると、そのスケールがわかります。

残念ながら、現実の山梨県は、”甲斐の武田信玄”一色で紹介されています。しかし、筆者はこの「牧荘」を本拠にした安田義定もまた、”甲斐源氏の勇将”として全国に名を轟かせた現山梨市の誇る武将なのだと思っています。

歴史の評価は皮肉な物で、偏見をもつ何某かによって史上に眠っています。今回は”義定と現山梨市の係わる史跡”のことは、詳しく紹介する時間がありませんのでこれくらいにしておきますが・・・。

別の機会にでも、”安田義定”に関心のある方は、山梨市と塩山藤木を訪ねて見て下さい。

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”牧丘の里”は、奥秩父山塊2600m級の高峰・北奥千丈岳や国師ケ岳の山麓に開ける!

牧丘の中心窪平と北端大弛峠との間で、標高差約1893mもある壮大な里山なのです!

牧丘の里”は、旧中牧郷の窪平交差点付近(標高472m)を基点に、北は琴川の源流北奥千丈岳(標高2601m)・国師ケ岳(2592m)に連なる大弛峠(標高2365m)までの圏域で、杣口塩山線(210号)の高地・柳平(標高約1500m)まで戦後、開拓民が耕し、西は鼓川に沿う塩平まで小集落が点在する。塩平窪平線(206号)で焼山峠に至る広大な里山である。

牧丘窪平交差点にある観光案内図     牧丘窪平の玄関口”花かげの湯”前Photo_4Photo_3  

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案内図等写真は、拡大でご覧頂けます。

大弛峠付近MAP PDF:「odarumi_kinpu_mt..pdf」をダウンロード

牧丘地区観光MAP: 「yamanashi_makioka_sight_map.pdf」をダウンロード

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甲州市塩山の恵林寺・放光寺方面から訪ねる窪平交差点は、”花かげの湯”の標識より直進ですぐ。

大きな観光案内図とバス停があるわかりやすい交差点。

その窪平交差点に、地元のことを知り尽くす親切な「牧丘タクシー」があります。

「牧丘タクシー」のホームページとお薦めの周辺案内の観光情報は必見!

http://www.makiokataxi.com

上写真右:右に直進すると三富温泉~西沢渓谷~雁坂トンネルへ、左折してすぐ次の交差路を右折すると今回の訪問ルートである乙女湖・大弛峠方面へ通じる。

Photo_9牧丘の北端、最高地点標高2360m:大弛峠駐車場と霊峰”金峰山”を臨む!Photo_8

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大弛峠は、山梨市牧丘町と長野県川上村の県境にあり、車で行けることもあって、今は国師ケ岳、金峰山登山口として、一般にはあまり知られない人気の峠です。

大弛峠は、自動車通行可能な日本最高所であることは意外に知られない!?

あまり教えたくないが・・・、猛暑の夏は、納涼ドライブには最高地点です!!

峠には、大弛小屋(山小屋)が営業していて、美味しい湧き水のコーヒーも飲める。※期間営業なので要確認。

注)駐車場は約30台程度、紅葉シーズンは約2km近くも路上駐車が繋がることがあるので注意。

参考までに、山梨県にある主な峠と標高を紹介します。

①大弛峠2360m車通行可 ②雁坂峠2082m(※日本三大峠) ③北沢峠2032m車通行可 ④大菩薩峠1897m ⑤柳沢峠1480m車通行可 ⑥上日川峠1580m車通行可 ⑦太良ケ峠1120m車通行可 ⑧笹子峠1096m車通行可などが山梨県の主な峠です。

※印の日本三大峠は、※①雁坂峠(2082m) ※②針ノ木峠2541m ※③三伏峠2580mであるが、いずれも車では越えられない。 

その他、日本の峠の標高の高い順位は、①飛騨乗越(のっこし)3020m ②立山別山乗越2750m ③立山真砂乗越2750m ④立山一の越2698m ⑤三伏峠2560m ・・・北八ケ岳中山峠2410m、八ケ岳夏沢峠2392mなど山岳乗越がほとんどですが、車では越えられません。

従って※大弛峠2360mは車通行可能の峠として日本最高所となっている。

往古、山岳信仰が盛んな時代には、杣口金桜神社から金峰山山宮への険しい登山道であったが、今では舗装道路を車で大弛峠まで行け、そこから金峰山へ登れるので、最短コースになるばかりではなく、軽い尾根越えと眺望の良さで、登山客には人気が高い。

注)但し、登山の心得要。参考登山記録は、本ブログ「魅力の山行」バックNO

http://yssoho.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/12/ の金峰山の項をご確認下さい。

金峰山登山計画書(記録)「Mt.kinpu.pdf」をダウンロードできます。

「Mt.kinpu.pdf」をダウンロード

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初夏の”牧丘の里”には、巨峰の房が実り始める!

牧丘の巨峰が実り始める!Photo_6 晴天の日は一面の葡萄畑の先には富士の霊峰を臨む!Photo_5Photo_7   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”恒例の乙女高原つつじまつり”は、多目的ダムとして日本一標高の高い琴川ダム「乙女湖」畔(標高約1464m)・湖岸広場で開催!

琴川ダムと”乙女高原つつじ祭り”の風景Photo_10Photo_12