【ワシントン=貞広貴志】米大統領選で、民主党候補のバラク・オバマ上院議員が、共和党候補ジョン・マケイン上院議員の唱える「変革」を「豚に口紅を塗ったようなもの」とやゆしたところ、マケイン陣営から、女性の副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事への侮辱と反撃され、両陣営の間で非難合戦に発展している。
オバマ氏は9日の選挙集会で、マケイン陣営が最近オバマ氏のお株を奪うように「変革」を訴え始めたことを、「豚に口紅を塗ることはできる。でも、豚は豚だ」と述べ、みせかけだけの変革と批判した。
これに対しマケイン陣営は10日、「ペイリン氏への中傷」と強く反発。ペイリン氏は子供のアイスホッケーの応援に熱狂する「ホッケー・マム」を自称し、「ホッケー・マムと闘犬の違いは何か? 口紅だけ」というジョークで自らの戦う姿勢を強調している。
オバマ氏は、共和党の批判を「ウソとまやかしの政治宣伝」と退けたが、米メディアでは、女性候補差別を巡る論議が再燃している。
(2008年9月11日10時36分 読売新聞)
オバマ氏にも(ヒラリー・クリントン氏よりは)好印象は持っていたのですが、これには、びっくりしました。
「豚に口紅を塗ることはできる。でも、豚は豚だ」と述べ、みせかけだけの変革と批判した。
「みせかけ」ということを言いたいにしても、言い方というものがあるでしょう。オバマ陣営はよほど余裕がないのでしょうか。・・「ソフトで知的」というオバマ氏のよいイメージも、(個人的には)これでかなり台無しに。良いイメージはガラガラと崩れてしまいました。
ところで、サラ・ぺイリン氏という女性。TVで見たのですが、自然体で、にもかかわらず圧倒的な存在感のある人だと思いました。その上、、簡潔で印象的に話すのが上手い。
ぺイリン氏の政治的な部分はまったく未知数ですが、オバマ氏陣営にとって彼女の「存在感」が脅威なのは、わかるような気がします。