ペイリン氏起用、「既存政治の変革者」のイメージで勝負に出たマケイン氏 (2/2ページ)
マケイン氏がペイリン氏を知ったのは、石油政策で助言を受けたのがきっかけだったという。マケイン氏は、アラスカ州で旧態依然とした政治の刷新に取り組むペイリン氏から、オバマ陣営が独占していた「既存政治の変革者」のイメージを見いだした。5人の子を育てるワーキングマザーの素顔は、オバマ氏の指名に不満を抱くクリントン上院議員(60)の元支持者ら女性有権者にも十分にアピールできる。
しかも、人工中絶に反対するペイリン氏は、不法移民対策などで民主党と手を組むなどマケイン氏の中道色に警戒感を抱いてきた保守派を安心させ、挙党態勢を確立できる。ペイリン氏起用は、オバマ氏の指名受諾演説翌日のタイミングで発表され、来月1日から全国大会が開かれる共和党側にメディアの関心をシフトさせることにも成功した。
外国の話なのでニュースをただ眺めていただけですが、いままで共和党よりも民主党代表選が脚光を浴びており、ヒラリー氏よりはオバマ氏、はじめての黒人大統領候補ということや、ソフトなイメージと演説のうまさなど、オバマ氏が米国民にアピールしているのも無理からぬことと思っていました。しかし「演説がうまい」というのはどうなのか?とか、できれば民主党を応援したくないし、などと思っていました。
そこにこのぺイリン氏登場。マケイン氏は、副大統領候補に無名の女性ペイリン・アラスカ州知事(44)を大抜擢。写真で判断するのはわれながら軽薄だと思いますが、このぺイリン氏の写真にはなにか引きつけられるものがあります。彼女の存在で共和党は盛り返す気がします。(今のところ気がするだけ)
追記 8/31 しかし、大方の見方は、この人選はものすごく大不評です。「無謀な選択」「大失策」と言われていたりします。マケイン氏が高齢であること、このぺイリン氏の実力が全く未知数であることなど、またマケイン氏がぺイリン氏に一度しか逢っていないという噂もあるそうです。 一国のそれもアメリカ副大統領候補ですからね。ぺイリン氏に実力がないとしたら「ものすごくまずい」ことになります。