海岸にて

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北朝鮮情勢への対応

2008-09-11 | 韓国・北朝鮮

北朝鮮情勢の急変を懸念 韓国主要各紙   2008.9.11 11:14

 【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の金正日総書記(66)の健康悪化説を受け、11日付の韓国主要各紙の社説は、いずれも北朝鮮情勢の急変や最悪の事態に備えるよう主張している。

 東亜日報は「“金正日有事”対応に万全を期して」と題した社説で、「独裁体制の北で、金総書記の有事は、北の体制に計り知れない変化をもたらす可能性が大きい」としたうえで、「最悪の事態を想定した多角的な対策を用意しなければならない」と主張。

 また、まだ決まっていない後継者の問題に触れながら、「後継者と呼べるような人物がいないため、権力の空白と深刻な混乱を醸(かも)し出す憂慮がそれだけ大きい」とし、「流血の事態も排除できない」としている。

 朝鮮日報の社説は「必ず近づく北朝鮮情勢の急変に総力で備えろ」と題して、金総書記の年齢を挙げ、「いまから10年後、どんなに長く見ても20年後まで彼が正常な活動ができる可能性はない」と断定。後継者問題に触れながら、「どんな道を歩もうが、暫定的に北朝鮮情勢の不確実性は増大し、朝鮮半島全体の不確実性も大きくなるほかない」と論じている。

 さらに「金正日が消える場合、体制全体が共倒れする可能性が少なくない」としたうえで、「核爆弾と化学・細菌兵器で武装した117万の北朝鮮軍がどんな動きを見せるのか予想しにくい」と指摘。「金正日有事は韓国最大の非常事態だ」と強調し、朝鮮有事に対応した米韓の軍事シナリオを「作戦計画に格上げして実質的に準備しなくてはいけない時がきた」と主張した。

 中央日報は「突然やってくる北朝鮮情勢の急変に対策はあるか」と題し、北朝鮮の有事に備えた対策を何も準備してこなかった金大中、盧武鉉政権を非難し、「李明博政権はこうした誤りをこれ以上繰り返してはならない」とする社説を掲載している。  (MSN産経)

 

 

韓国だけの問題でなく、北朝鮮と目の先の距離にある日本にとっても、これは問題であるはずです。日本政府の対応は大丈夫でしょうか?福田総理大臣はまだ日本の総理ですよね、最後まで責任を全うしてくださいね・・・日本政府、外務省、防衛省などなどは、今も、しっかり機能していますよね?・・・そう思いたい。

そういえば3日、辞任会見の翌々日、こんなこともありました。

福田康夫首相は3日、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同への出席をとりやめた。自衛隊の最高指揮官である首相が年に1度の高級幹部会同を代理も立てずに欠席したのは異例。」(こちら

でも、もし辞任がなかったとしても、間違いなく福田内閣では不安だっただろうと思います。速やかに堅固な政府の誕生を願います。

   

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自民党(与党)の底力を

2008-09-11 | 自民党

【自民総裁選】「選挙の顔」問う総裁選 衆院選の前哨戦に 再編視野に余波広がる2008.9.11 01:38

 「総選挙で戦わなければならない相手を想像してほしい。誰が民主党と戦うのか。これが総裁選の最大の争点だ。この12日間でわれわれの底力を全国に訴えていかなければならない

 10日午前、自民党本部7階で開かれた麻生陣営出陣式。満員電車のような会場に勝利の手応えを感じた麻生氏は「選挙の顔」を選ぶための総裁選であることを強調、誰が民主党の小沢一郎代表の好敵手にふさわしいかを問うた。

 終了後別室で開かれた1回生議員との対話集会は麻生氏との写真撮影会と化した。目的はもちろん選挙ポスター。総裁選は次期衆院選の前哨戦となりつつある。

 午後の共同記者会見でもこの傾向は顕著だった。5候補の経済政策の違いが最大の争点となり積極財政論者の麻生氏が他候補の集中攻撃を浴びるとの見方が強かったが、同氏への批判はほとんどなく、批判の矛先は民主党に向いた。

(中略)

 総裁選で国民の注目を引きつけ、その勢いで衆院解散。「自公連立政権が生き残る唯一の手段」(党幹部)として浮かんだシナリオは現実味を増している。衆院選投開票日も「10月26日」「11月9日」など具体的な期日が浮かぶ。党重鎮は「こうなれば誰が首相になっても解散風は止まらない」と断言する。

 解散すれば、自公は衆院の3分の2以上の議席を失い、衆参のねじれがより深刻化する公算は大きい。それでも与党が解散に急ぐのは「次の衆院選で自民、民主の負けた方が解党する」との見方が強いからだ。

 逆に衆院選を制することができれば、その後の政界再編の主導権を握ることができる。5候補の発言にもその青写真がにじむ。

(続きあり)    (MSN産経)

 

誰が民主党と戦うのか。これが総裁選の最大の争点」 本当にそうだと思います。自民党がここにきて、民主党と戦うための素地ができつつあるようで嬉しいニュースです。麻生氏のもとに結集することが一番良いこと、必要なことだと思いますが、総裁選で闊達な論戦をすることは、野党とは違う「与党」としての自信と意地を示すこともできますし、「活気」も生まれることでしょう。それに、福田政権下の閉塞状況で我慢に我慢をしたことも良いエネルギーになりそうな気配です。どうなるにせよ、新たな流れのきっかけができることは確かのような気がします。(しかし、思うにマスコミの動向にだけは注意を怠ってはならないと思います。)

 

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『百億の昼と千億の夜』 ① 〈漫画〉

2008-09-11 | 漫画
百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)
価格:¥ 740(税込)
発売日:1997-04

 原作:光瀬 龍  画:萩尾望都

  

光瀬龍さんの原作は昔たしか読んだ記憶?はあるのですが、理解できたとは言えず。 漫画の方は何回か読み、圧倒的な印象が残っているものの、あらすじや感想を書くことは、結構難しい気がしています。

 

主な登場人物はプラトン、ポセイドン、イエス、ユダ、シッタータ(悉達多太子・釈迦国)、阿修羅、四天王、etc.  (色々な名前が登場します。これはフィクションです。)

 

<前半>あらすじ 

その昔 微細な星間物質の一個一個が - 遠い星の弱い光の波に押され押されて この空域に少しずつ集まってきた  それはしだいに濃いガス雲となり 重力の場を支配し始めた このようにして星々は生み出されたがー その時から 歴史はすでに その行きつく所へ向かって歩み始めていた 

  

 

世界は何故生まれ、どこへいくのか。生命はなぜ誕生し、進化し、争いを繰り返し、文明が生まれ、また進化し、われわれはどこからきてどこへ行くのかという根源的な問い。科学が宇宙の誕生の謎に迫り、星の誕生や宇宙の膨張が知られるようになっても、この根源的な問いの答えは誰も知らない。この世界はどこから来て、どこへ向かっているのか?

    

〈アトランティス〉  アテナイの学者プラトンは、長くアトランティス伝説の夢を見続けた人で、伝説の古文書を発見しそれに基づいて旅にでる。アトランティスの子孫の村エルカシアでは、プラトンが来ることは予期されていたことで、プラトンに村の長老の娘から「宗主」の伝言が伝えられ、彼は過去のアトランティス王国にタイムスリップ。王国の司政官オリオナエ(=プラトン)として目覚める。

アトランティス王国のポセイドン王は、王国を神の国アトランタへ移動する命令を出す。 アトランティスで「神」と崇められていたものは、実は「惑星開発委員会」であり、「惑星開発委員会」はこの惑星において、一つの実験として「文明」をつくり、それを移動させようとしていた。ポセイドン王の命令に怒った市民の暴動で、「移動」に手違いが起こり、アトランティスは破壊されてしまう。 オリオナエ(プラトン)は叫ぶ。「アトランティスを返せ。なぜ、なぜ神ならば、なぜわれわれをこんな目にあわせるのだ。」

 

〈シッタータ〉  釈迦国のシッタータ太子は、家族も国も目の前の悲惨も、「すべての現世」を捨て、出家する決心をする。 「天の意志は人のためにはたらくものではない・・全ては流転する大いなる相の一つにすぎない」として。

天上界をめざした太子は、そこで宇宙が静かに「終末のための終末」に向かっていることを目の当たりにする。 梵天王はシッタータに、広大な天上界は危機にあり、「五十六億七千万年後に人間界に現れ、人々を救うとされる救世主弥勒菩薩のいるこの地までも、侵略されようとしている」と語る。侵略?誰に? 「阿修羅」に。そして、全ての破壊は阿修羅王のせいであり、この者こそ宇宙の悪であり、われらの敵弥勒の敵であると言う。

シッタータ太子は、「なぜ阿修羅は天上界に攻め入ったのか、なぜ破壊を繰り返すのか、阿修羅に願いはないのか、失うものはないのか?」と会って尋ねたいと考え、帝釈天に阿修羅王に会えるように頼む。

  

〈阿修羅〉 シッタータは阿修羅に問う。「なぜ戦う?」 阿修羅は太子に答える。「弥勒に会え!」と。そして、

波羅門のいう兜率天浄土に弥勒という沙門のありて、この世の末法に現れ出でて人々を救うという弥勒。では、五十六億七千万年後に何が起こるというのだ?末世にいたるほどの出来事、それほどの破滅とはいったいなんであるか?」と。

人の死も(宇宙から見れば)完全な消滅ではない。すべては単なる変化にすぎない。しかしこの世界は完全なる死へ向かっている。一切の無。終末のための終末へ。これは、いったい何者のしわざであるのか?」と。

  

〈弥勒〉 シッタータは阿修羅の案内で、弥勒に会いに行く。 しかし、弥勒像は単なる作りもの・・。では弥勒像を作り、末法の世と救いの予言を残した者は何者か?宇宙の生成に何らかの作為が含まれていたとしたら?神が支配する宇宙の存在理由とは何か?

   

〈ユダとキリスト〉 長い間ローマの支配下にあり貧しかったガラリヤの人々は、救世主が現れると信じていた。ナザレの大工イエスは(「惑星委員会の」暗示と指令により) 「天使」のお告げを聞いたとし、いずれ神がこの世を裁く「最後の審判」の時が来ると人々に吹聴する。ユダはイエスの言葉に不信と疑惑を感じ、不安を抱く。「神とは裁くものなのか?」「もしこの世が最後の裁きを必要とするならば、この世は滅びの道にこそさだめがあるものなのか?」と。

ユダはイエスにただならぬものを感じて、彼を告発する。イエスはゴルゴダの丘ではりつけにされるが、しかし、これは予定されていた事だった。ユダは、何か大きな恐ろしい計画を察知する。

  

 

〈トーキョーシティ〉 長い間、海の中で眠っていた。記憶を無くしたまま「ユダ」は、トーキョーで目覚める。要塞のような場所で、トーキョーシティの市民の生き残り数十人が暮らしている。その中にオリオナエ(=プラトン)がいる。

彼は、今は太陽系紀元3905年だと言う。この都市は内惑星連合の首都として栄えていたが、2900年に太陽が色褪せたことを始まりに、地球の平均気温はマイナス65度になった。大陸は砂漠となり、動物は死滅し、千年の間に地球は死の星となってしまった。そして、この衰退は太陽系だけではない、銀河全体宇宙全体に起こっていることだと。そして、オリオナエは、これは””によって計画されたことだと言う。

  

〈戦士たち〉 地球を監視していたイエスの攻撃によって、この場所も破壊される。オリオナエはユダに、アトランティスをはじめとする人々の悲劇について語る。そして、「アスタータ50における惑星開発委員会は”シ”の命令をうけ、アイ第三惑星にヘリオ・セス・ベータ型の開発を試みることになった」とアトランティスの支配者ポセイドンは言った、とユダに告げる。

阿修羅が現れ、イエスに問う。「ナザレのイエス、””の手先! この宇宙を支配するという絶対者、人の世の運命を支配し破滅へと引き込むお前の主””はどこにいる!」

 

 

 

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