追跡で中国報道官「騒ぎ起こすな」 日本に責任転嫁
【北京=西見由章】尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入した中国海警局の船が日本漁船を追尾した問題で、中国外務省の趙立堅報道官は11日、海上保安庁の巡視船が現場で漁船の安全を確保したことについて「違法な妨害を行った」と非難し、「日本は釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)の問題において新たな騒ぎを起こさないよう希望する」と述べて責任を日本側に転嫁した。
趙氏は、外交ルートを通じて日本側に「厳正な申し入れ」を行ったことを明らかにした上で「中日両国は力を集中して(新型コロナウイルスの)感染症と戦うべきだ」と発言した。
趙氏は「中国の領海で違法操業」している日本漁船を発見した中国海警局の船が「法に基づいて追尾・監視」したと主張。「釣魚島の海域を巡航することは中国側の固有の権利だ」と強調した。(産経ニュース)
欧州で怒り買う中国「戦狼」外交官 三井美奈
中国の外交官が欧州各地で怒りを買っている。
新型コロナウイルスの猛威からいち早く抜け出した途端、「中国モデルの優位」を言い出した。イタリアにマスクを支援し、「中国に感謝せよ」と宣伝圧力をかけた。当初は歓迎したイタリアも、「いくらなんでも異常ではないか」と警戒を強めている。
とりわけ、フランスで中国の盧沙野大使が放つツイッター発言はすさまじい。
西欧の感染拡大は「個人主義とエゴイズム」のせいと決めつけ、「政治家は国民をウイルス地獄に放置した」と記した。あまりの暴言に、ルドリアン仏外相は4月、直接抗議した。それでも、大使は懲りずに発信を続ける。欧州連合(EU)は、コロナ禍で広がる陰謀論や偽ニュース発信の背景に「中国政府がいる」と報告書に記した。(続きあり)(産経ニュース)