北海道で医大に通う田中(三浦春馬)は、ボランティア活動を通じて体が不自由な鹿野(大泉洋)と出会う。
鹿野は病院を出てボランティアを募り、両親の助けも借りて一風変わった自立生活をスタートさせる。
ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に恋をした鹿野は、ラブレターの代筆を田中に頼む。
ところが美咲は田中の恋人だった・・・
主人公の鹿野を演じる大泉洋は、筋ジストロフィーの患者の生活感を淡々とした演技で演じ好演していました
高畑充希さんはヒロイン的な存在の女性である美咲を演じているのですが、彼女はどんな映画、例えば・・・
「鎌倉ものがたり」でも高畑充希さんなのだが、初めて高畑充希さんの演技をクセなく見れた気がします
今迄、どうもTVの「かほこ」役の印象が強すぎていたので。。今作は役柄をしっかり咀嚼した上での演技で
この映画でも存在感のある特徴的な演技が素晴らしかった。
三浦春馬さんも若い医学生を好演しているが、特に引立つ場面は高畑とのツーショット場面であった。
そして主役の鹿野さん演じる大泉 洋さん。障害者は清廉潔白でなければいけない!といった一般論を真っ向
から否定する内容なのですが、これを24時間テレビでお馴染みの日テレが制作してるというのは中々皮肉?
鹿野さんはAVも観るし、腹が立ったら物に当た、恋もする。我々の思う障害者像をガラリと変えてくれる
ようなパンチの効いた人物です。そんな鹿野さんを演じる大泉洋はこれ以上にないハマリ役皮でした。
皮肉たっぷりなユーモアセンスも光っていました。間違うとジメジメした作品になりがちな題材を見事に
コミカルに仕立て、明るい気持ちでサラッと見れるのかと思ったら、ぐいぐいっと心をひきつけ・・・
気が付いたら・・・涙腺が緩んでいました。
この映画では、多くのボランティアが鹿野を献身的に介護する場面が出てくるのですが、他人に奉仕する事は
もしかしたら人間にとって根源的な悦びにつながる行為なのでは?と、この映画を観て思ってしまうほどでした。
介護ボラを応援する意味も含めた作品だと
思いますし、ドキッとする悩みにも綺麗ごとじゃなく核心に触れた所が素晴らしい ☆☆☆★
映画鑑賞以外のブログでも興味を持っていただけたら幸いと思います。
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