信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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楽園

2019-10-25 08:50:44 | 映画

12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。事件が起こる直前までその幼女といたことで

心に傷を負った紡(杉咲花)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野剛)と出会う。

そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。1年後、Y字路へ続く

集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう

長野県飯山市の田園地域と山あいの集落でロケをしているようです 個人的に好きな地域でもあるので期待

したのですが・・・正直、飯山市の方々がよく協力をして下さったと思わされる作品でした

というのも、普遍的な問題提起として限界集落が描かれるならともかく、特殊な閉鎖地域で特別に時代錯誤な

人びとが登場して失踪事件やら殺人事件が描かれている気がしました。今も閉鎖的で因習的な性向を引きずって

いるように描かれていますし、かつての横溝正史さんの「八つ墓村」をイメージするような作品にに飯山市

という地名が必要だったのか?  市町村名を架空の市町村にして欲しかったと思います

小学生の女の子の失踪事件を契機として、様々な問題を抱えたまま、多くのの人びとが登場するのですが

事態が進む中、皆が皆放っておかれています。たとえば被害者の遺族(柄本明)や被害者の友人(杉咲花)

発達障害の青年(綾野剛)やその母親(外国人)、またUターンで故郷に戻った初老の男(佐藤浩市)など。

人間の悪意や傲慢さ、差別意識に猜疑心など、いやな面を抱えた特殊な面々。  

2時間あまりの映画作品ではとうてい消化できないほどの問題を抱えた住人が閉鎖集落に続々と登場して、

それぞれ放っておかれているのです・・・・田舎ではなく、大都市近郊ならあり得るかもしれません。

古くからの住人もいて、そのうえで有象無象、海千山千の人間が出入りして、表面的な付き合いで終始する

大都市近郊の町ならありえそうなのですが・・最終的に何が言いたいのか?何処に最後があるのか

解らず仕舞いで終わった感があります 時間軸を前後させているが、その意図が丸っきり見えて来ないので

ただ混乱を招いている。少女失踪事件の犯人を曖昧にするのはテーマ的に良いがそれなのにムダに引っ張り

ミステリーなのかと思ってしまいテーマがボヤけている。日本版「JOKER」にでもしたかったのか???

 この作品を観た飯山市民 イヤ・・・

長野県民を敵に回したと言っても良いのではないだろうか 具体的な地名が必要だっただろうか??  ☆★



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