障害年金社労士 吉野千賀 ブログ

障害年金など社労士の仕事を通して感じたこと、知って為になること、面白いことをよしの社労士事務所の代表吉野千賀が綴ります!

障害年金の再認定(更新)時期

2024-04-03 | 社労士の障害年金
こんにちは!
社会保険労務士の吉野千賀です。

今年は桜の開花が遅かったですね。
九段下の千鳥ヶ淵は、桜も咲いて、入学式でとても華やいだ雰囲気です。

障害年金の受給が決まり、ホッとするものの
更新が心配になる方も多いようです。

今回は、更新時期(期間)について書いてみますね。

【再認定(更新)とは】

障害年金には、症状に波のある傷病症状が固定している傷病があります。

症状に波のある傷病とは、精神疾患や内科的疾患などが該当し

人工関節置換や人工弁などは、症状固定とされています。

症状に波のある傷病は、

定期的に診断書を提出して再認定を受けることにより

年金受給が更新されます。

これを、再認定(更新)と呼びます。

再認定時期は、年金証書の右下(次回診断書提出年月)に記載されていますので

是非、確認しておいてくださいね!


【再認定(更新)期間はどれくらい?】

自分の更新時期が短いのか、長いのか、よくわからなくないですか。

そこで、障害年金業務統計(令和4年度)から

全体の(他の人の)更新期間がどれくらいなのかを紹介します。

⚪︎新規裁定(初回の申請)の障害基礎・障害厚生の全体

更新期間  
1年 1.6%
2年 23.4%
3年 34.6% ←一番多い
4年 0.9%
5年 30.3% ← (注1)ご参照ください
永久固定 9.2% 

⚪︎障害厚生年金3級だけみると
1年 4.2% ← 比較的多い
2年 39.4% ←2年と3年更新は全体の74.1%
3年 34.7% 
4年 0.8%
5年 8.5%
永久固定 12.5% ← 人工関節・人工弁などで3級の永久認定

障害厚生年金3級は、1級や2級の更新時期と若干違うのかなと思います。

傷病の種類(外部障害・内部障害・精神疾患)によっても

更新時期の設定が異なるようです。

例えば、

人工透析の2級認定では、ほとんどの方が5年更新(注1)、

精神疾患の3級・2級では1〜2年更新が多い印象です。


【更新後の更新時期(次の次の更新)は長くなる傾向】

これが、再認定(更新)後=次の次の更新になると時期が長くなる傾向があります。

⚪︎障害基礎・障害厚生の全体

更新期間(次の更新) 
1年 0.7%
2年 3.9%
3年 19.2%
4年 0.9%
5年 52.0% ← 一番多い
永久固定 23.2% ← 永久固定も増えている

⚪︎障害厚生年金3級
1年 3.0%
2年 8.8%
3年 43.7% ← 一番多い
4年 0.6%
5年 38.9% ←増えている
永久固定 5.1% 

弊事務所で担当した精神疾患(気分障害)の方は、

何度も更新しているうちに永久固定になりました。

この方は、毎年更新(1年更新)が何年も続き、5−6年後に永久認定されたんですよね。

症状に波のある傷病(気分障害)でも永久認定されるんだ!とちょっと驚きました。

それなら、知的障害の方も更新を続けているうちに、永久認定されるかもしれません。


【更新時期の不服について】

毎年更新!なんて面倒だし解せない〜と思っても

更新時期設定の不服は、

審査請求・再審査請求(不服申立)の範疇にないため、不服申立はできません。

何回か更新していると、次の更新期間が延びたり、

いつか永久認定されたりすることもある、と考えて

受け入れるしかないかもです。


開花したばかりの3月29日(金)の千鳥ヶ淵です。
照明があたっているだけで、満開のように見えて綺麗です!



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3 納付要件を確認してから、契約書等を郵便で取り交わします。
4 ご契約後は、通常通りに進めています。
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Have a nice day!

Chika Yoshino

障害年金請求サポートの「よしの社労士事務所」 吉野千賀

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