福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

藤井四段と車包と韓将棋

2017年06月27日 |  〇文化・歴史

韓国メディアでも、日本の天才棋士、藤井四段の新記録(29連勝)の
話題がけっこう注目されている。

しかし、今回は、ここで関連記事を翻訳練習するのはやめておく。


△「車包」とは?(ネイバーニュース検索より)

その代わりに、唐突ながら、ネイバーニュースで「차포(車包)」と
いう韓国語を検索にかけた結果(6月26日現在)を紹介する。


△日本将棋

と言うのも、日本将棋と韓国将棋(チャンギ)の駒の初期配置図を
見比べながら、その「차포(車包)」の意味を推測してみてほしい
と考えたからだ。

차포(車包)」は、将棋由来の慣用表現として、上記の検索結果の
例からも見て取れる通り、現代でも、スポーツ関連の記事を中心に
登場頻度はかなり高い。


韓国将棋(チャンギ)、駒は八角形

すでに韓国語の「차포(車包)」の意味を知っている読者であっても、
是非、「楚」と「漢」(項羽と劉邦)が戦う例の将棋盤と駒を見つめ
ながら、その意味の由来を再確認していただきたい。

・・・・・・・・・・・・・・


さて、ではその「차포(車包)」の意味とは?

以下は解説である。

まず、同じく日本将棋の駒を使って比喩的に表現するならば、それは
「飛車角」に非常に近い意味となる。

しかし、日本語における「飛車角」という表現の使用頻度や一般的な
理解度を考えれば、将棋とは切り離し、平たく「主力」や「主軸」
くらいに訳すのがわかり安くていいだろう。

・・・・・・・・・・・・・・

最後におまけである。

韓国将棋は、中国将棋に非常によく似ている。


中国将棋(シャンチー)、駒は円形

楚と漢の戦いというゲームの基本テーマは共通しているし、駒の動き
など細かいルールもほぼ同じだとのこと。

表面的にではあれ、こうして韓国と中国の将棋を見てみると、日本の
将棋が、中国や朝鮮の影響を受けながらも、列島という孤立した
環境の中で独自の発展を遂げてきたことがよくわかる。





(終わり)





 

参加カテゴリ:地域情報(アジア) 


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