ふぶきの部屋

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李香蘭

2007-02-13 19:38:14 | ドラマ・ワイドショー

 遅まきながら「李香蘭」の感想など・・・

この作品は、その昔沢口靖子でドラマ化されていますね。

山口淑子さんも最初の方に出演されていました。ドラマの出来には不満が

残ったらしいご本人ですけど

個人的には大好きで、ビデオに録画して擦り切れるまで見たものです

確かに沢口李香蘭は大根役者だったなあ・・と思いますが、上戸彩

比べたら何十倍もよかった

何より顔がちゃんと「李香蘭」になっていましたから・・・・

お父さんは平幹二郎氏、お母さんは八千草薫さんでしたねーー

山家亨役の小林念持さんや甘粕役の片岡鶴太郎さんもよかったです。

(川島芳子が山田邦子ってのが笑えましたが・・中々の好演でした)

 

で、今回のドラマなんですが、前回のドラマと随分かぶるシーンが多いんですね。

脚本家の竹山氏の頭の中に残像として残っていたんじゃないかと

思います

そりゃあ、そもそも原作が同じなわけですし、同じシーンがあっても

別に構わないんですけどね でも、似すぎているような気がするのは

私だけだったかなあ・・・

 

まず主演の上戸彩 顔が本人と違いすぎっ

あれじゃどこから見ても日本人でしょ・・・ 李香蘭は中国人やロシア人に

見える顔立ちをしていたからみんな信じていたわけですよーー

女学生から女優になっていく過程はいいとして、抗日集会で

城壁の上に立ちます」と言った時の顔に緊迫感がないっ

ついでにいうなら「死刑かも」と言われている時にも緊迫感がないっ

さらにいうなら、無罪になった時の安堵の中にも中国に対しての贖罪の

気持ちのかけらもなかったです

要するに・・・彼女自身、全く「李香蘭」を知らないで演じていたんじゃないでしょうか。

 

そりゃあ、はるか昔の人物ですし、戦前の人のメンタリティは中々

理解できるものではないとは思うんですが・・・・

それでも本を読むなり勉強するなりして、少しでもその人物の生きた時代を

受け止めるのが女優の仕事ではないですか。

アタックNO1」も「李香蘭」も同じに演じてしまう・・という所が彼女の

浅はかな所だと思います

 

テレビ東京もどうしてこういうキャスティングしか出来なかったのかしら?

名取裕子のお母さんもちょっと若すぎるような気がしたし、

菊川伶の川島芳子も、ものすごーーーく頑張っていたのはわかるけど

中途半端でただのヒステリック女 エキセントリックな人格障害者という

のとはかなり違ってましたよねーー

(もう少し王女としての気品があるとよかったなあ)

山家の小野寺さんも・・もうちょっとアクをきかせて欲しかったし、

甘粕の中村獅童に至ってはもうよくわかんないっという感じ

長谷川一夫は前回は林与一さんが演じていました。

(なんせご本人の親戚だから顔が似てましたねーー)

でも今回の中村福助氏ねーーいいんだけど、大スターの貫禄は

なかったような気がするわーー

 

「李香蘭」は劇団四季の舞台を3回以上見た記憶があります。

それだけ見てれば嫌という程歴史も頭の中に入るというもので・・・・

お陰でドラマもすいすい見る事が出来たんですけど、慣れない人には

難しい日中の歴史ですねーー

 

何だかドラマでは山口家には淑子しか子供がいなかったみたいに

見えますが実際には弟や妹がいましたよーー

それに「李香蘭」の名付け親である李歳春氏について何も触れられなかった

というのが残念です

もう少し李家とのつながりを描いて欲しかったなあ・・・・

 

ああ・・沢口靖子版、再放送してくれないかしら?あれは映像も音楽も

とってもよかったですわーーー

白虎隊」といい、今回のドラマといい・・リメイク版はダメですね

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