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韓国史劇風小説 「天皇の母」連載 第 3回

2011-03-05 09:51:45 | 小説「天皇の母1話ー100話

第1回

第2回

 韓国史劇風小説「天皇の母」連載第3回 

(フィクションだよ・・フィクション)

 

帝のは東宮時代に訪れたイギリス王室を思い出していた。

国王はまるで実の父のように接して下さり、王妃様もとても気さくな方だった。

あちらの皇太子は人間味にあふれ、自由な意思を持っていた。

(ように見えた)

事由で理想的な家族像。

それに比べると、何と「帝」という地位の窮屈さよ。

当たり前です。そもそも外国とは成り立ちが違うのですから

と、母君はなだめすかすようにおっしゃったが、帝の心の中には

キリスト教的な一夫一婦制が羨ましく見えたのだった。

 

帝の父君は側室を持たなかった。

それまた

お役目を果たしたからです

と母君はおっしゃるが、臨んだように子供が生まれるなら

苦労はしない。

父君が側室を持たなかかったのは、役目よりも「妻」である

母君を悲しませたくなかったからではないかと・・そう思いたかった。

 

ふっくらおっとりの后の宮は帝にとって、何よりも心の慰めだったから。

女一宮もすくすくと育っている。

将来はおもうさまのように科学者になるのよ」と言う。その賢い瞳が可愛い。

小さな女二宮が亡くなった時は絶望した。その後生まれた三宮はちょっと気難しい。

次の四宮はちょっとおっとりしている。みんな娘だけれど自分にとっては大切な子供達。

女一宮が男だったらどんなに安心した事か。

いや、これは天の配剤だ。それをうらんでも仕方ない。

なのに、宮中では盛んに「側室を」の声が止まない。

 

お上」

后宮は勇気を持って帝に申し上げる。。

私、お上と添う事が出来てどんなに幸せかわかりません。けれど、

世継ぎを産めないのが何とも悲しく申し訳なく

何を言うのだ。宮」

帝は思わず后の宮を抱きしめた。

私はね、あなた以外を妻に持つなどと考えてはいないんだよ」

でも・・それでは世継ぎが」

「弟達がいる

帝には3人の弟宮がいたが、まだ子供は生まれていない。

側近らの焦りはピークを迎えつつあり、

とうとう大宮にまで上奏する始末。

大宮にとっても、世継ぎ問題は頭が痛かった。

こればかりは天の配剤だからである。

帝には「役目を果たした」とは言ったが、それは偶然にすぎない。

とはいえ、現在の后の宮の女腹ぶりはどうだろう。

しかも、この宮の父君は「皇后の父」として何かと僭越な態度をとる。

、長男のアサアキラ王は婚約解消事件を起こしている。

特に宮の兄の「婚約破棄事件」これには本当に怒り心頭だった。

宮の兄は、自ら幼い華族の姫に求婚しておきながら、適齢期になったら

あっさり捨てて別な姫をめとるという、言語道断な行いをしでかした。

さすがの帝も怒って、直接、舅である宮に注意をしたほど。

もしかしたら后の宮の実家は血筋が悪いのではないか?

皇族だから華族だからというものではない。

そもそもの「心構え」ができていないのだ。

自分が皇族出身ではない大宮だからこそ、わかる「皇族の振る舞い」の

良し悪しであった。

 

先の大帝に置かれても数人のご側室がいらっしゃり、見事に先帝を

お産みまいらせた。先の皇太后さんはご側室の面倒をよくお見参らせ

ゆえに「貞女の鏡」と呼ばれているのですよ」

お茶の席で、大宮はさりげないながらも単刀直入に言った。

帝はうんざりしたような目をして、そっぽを向く。

「もう少しお待ち頂けませんか?私達はまだ若いのです。

これからも子供は出来るでしょうし」

「私は何も申しておりませんよ。ただ先の大帝のご偉業をあなたに

お教えしただけで。ねえ、后の上」

「は・・・はい」

すでに后の宮は震えている。たまらず帝は口を挟む。

「おたたさま。その話はもう何度もお聞きしましたから」

「何度聞いても恐れ多いものでしょうよ」

誰も大宮にかなうはずがなかった。。

歳よりは邪魔でしょうねえ」」

大宮は、これ以上帝が癇癪を起したりしてはたまらないというように

さっさと部屋を出て行ってしまった。

 

「大宮様は私の実家が陛下に側室を持たせないよう画策をしているのではないかと

お疑いなのでは?」

おっとりな后の宮でも大宮のいわんとするところはわかるようだった。

「そんな事はないよ」

とは言ってみたものの、帝の口調は強くない。

母君は怒っていらっしゃるのだ。

世継ぎの事だけではない。

即位した時、イギリス王室のような宮中を作ろうと、それまで住み込み制

だった女官達を全て「通い」にした。

しかし、大宮だけは「私は伝統を守りますよ」といってしきたりを変えていない。

多分これからも変わる事はないだろう。

 

重い空気が流れる中、后のみの6度目の懐妊が発表された。

「今度こそ」という思いと「やっぱり今度も」という思いが日本国中に広がり

表面的には「おめでたい」と言いつつ、実際は息をつめて成り行きを見守っていた。

 


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