前回のリセットのつづき。
水槽再構築の過程の記録。
今回のブログは「俺的水槽ログ」なので、専門用語がたくさんです。
なんのこっちゃわからんとおもいますが、ご容赦ください。
○ 水草が育たない理由の考察
1、沖縄の水道水は土壌にサンゴ多く含むため、硬度が高い。(GH約16)
2、同、アマゾン系の水草を育てるにはペーハーが高い。(Ph7.5~8.0)
3、海水魚用の蛍光灯では照度不足。
4、メイクマンで購入した安い水槽5点セット(6000円)は上部濾過装置。空気の曝露が多いのでCO2が逃げやすく、後景が暗くなる。
5、アルカリに傾いた水質なので、コケだらけ。
淡水魚関係には強い俺も、水草育成はからっきしだ。
カネをかけて水草用の装置を購入すればすむのだが、アクアリスト歴20年のプライドがそれを許さない。
もっとも、サイフの中身もそれを許さない。
よって、主にダイソー100円均一と創意工夫でしのぐことにする。
○ 水草水槽化対策
1、水道水の硬度を低下させるため、ゼオライト(猫のトイレ砂)をダイソーで購入し、ストッキングに詰めて、貯めおき水に投入。GHは6以下になり、マクランドラが赤くなってきた。(200円)
2、ペーハーを酸性化させるために、ADA社「アマゾニアⅡ」を底砂に混ぜる。アマゾニアⅠに比べて肥料分が少し脆弱だが、追肥(職場にあった観葉植物用ハイポネックス)でカバーする。PHは6.3~6.5で安定。(2000円 少し痛い)
3、蛍光灯の上部にアルミホイルを貼り、明るさ30パーセントアップ。蛍光灯はパルックプレミアを使い、さらに30パーセントアップ。グローをはずしてインバーター化し、さらに30パーセントアップ。それでもどうしても暗くなる水槽後部にはウィローモス、ナナなどの陰性植物を配置。(700円)
4、濾過装置のウールをイエローハットの洗車用スポンジに変え、濾過能力50パーセントアップ。濾過材をもちあげ、空気にできるだけ触れないようにする。文具用クリップを吹き出し口にかませて水流をなくす。水槽内のCO2残存量が増した。(200円)
5、コケ取りは食器洗い用スポンジ(抗菌なし)でガラス面を磨く。ネイル用ハサミと先細ピンセットで水草についた黒ゴケをカット。化粧品詰め替えスポイトで木酢液をコケに噴射。底砂の奥にハイポネックス原液を50%に薄めて、3cc注入。歯ブラシで葉っぱのお掃除。(すべてダイソー500円)
6、その他 バーベキュー用木炭を砕いてストッキングにいれ、濾過器に投入し、炭の吸着力で白濁りを除去。(ダイソー100円)
7、今後CO2強制添加はビアサーバー用ボンベを酒屋からレンタル予定。(約6000円かかるが、3年は持つだろう)
で、一ヵ月後・・・。
いいぞ、いいぞ!
金をかけずとも、安い上部濾過水槽でも水草がぐんぐん育っている!
水草の出す酸素は魚たちが呼吸し、二酸化炭素を排出→こんどは水草が二酸化炭素を吸収し、光合成に利用→育った水草をエビがちょっと食べる→エビの糞のリン分を肥料にして水草スクスク成長→余分なチッソ・リン、硝酸塩は上部濾過の洗車スポンジ内に住み着いた豊富なバクテリアが分解→上部から浄化されたきれいな水が落ちてくる
自然のサイクルが少しづつできてきたようだ。
キラキラ輝く水槽を眺めながら、生態系を創造する神のような気分にひたりつつ、俺はお爺さん道をまっしぐらに進むのであった。
ノウハウさえあれば、水槽セットと備品代あわせて1万円ほどで、あなたも神になれますぞ。